第59話 は?
この世界の日本には、華族がいる。
そしてそれらは、ただ権力だけがある地位ではない。
本当に偉いから華族と言われているのである。
それは何故か?
…………それは、華族の職業は特別だからだ。
なんたって華族の子供の内一人は、絶対にグランドジョブと呼ばれる特別な職業を、神から貰えるからである。
剣聖、賢者、はたまた英雄や傭兵王なんてものもある。
そしてその職業は、どれもとてつもなく強力で、使い勝手がいいのが多い。
だから華族は偉いのだ。
そして、華族には一つ共通していることがある。
それはズバリ!!名字にノが入っているのである。
さあ、もう分かったかな。
そう、このお嬢様は華族でしかも賢者の継承者だ。
そして多分、賢者の《全属性使用可能》というスキルを使って黒魔術兼呪いの、《痛覚連動》を発動したんだと思う。
この《痛覚連動》というスキルは、自分のパーティーメンバーと相手の痛覚をリンクさせることができるというスキルである。
でも…決闘は痛覚遮断されてると思うんだけど、何で激痛走ってんの?
…………まあ、いろいろ思うことはあったが、こいつの強さの総評を下す。
ハッキリ言おう、クソ強い。
だが…
まあ、それはいいんだけど…
問題はこの御津留ノ宮の見た目と喋り方が、原作とまったく違うことである。
そのせいで御津留ノ宮だと見抜けなかった。
………まあ、これは言い訳だ。
だが、あまりにも理不尽過ぎる。
お前原作では真面目な黒髪腹黒委員長属性だったじゃん!!
眼鏡もつけてたのに…
こいつにはそれらが全てない。
僕達の委員長を返して!!!!
……………おっと脱線し過ぎたな。
そして俺は戦いへと意識を戻した。
「フッフッフ!!痛覚訓練を受けていない平民からすると辛いでしょうねぇ~!!」
ちなみに華族やお金持ちは、子供に痛覚訓練と言うものを行える。
金があるからね。
まあ、それはいいとして…
俺は取り敢えず、世界の中心つきの白夜を10発ぶちこんだ。
「え?」
ババババババババババコォオオオオオオオオン!!!!
「いい音鳴ったな!」
そして砂埃が舞い、俺は黒椒に話しかけた。
「何で負けたの?」
そう、俺が一番聞きたい事を聞いた。
すると…
「今の黒魔術を使って、私が痛がってる所に魔法ぶつけられまくって負けた」
…………………………は?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます