第51話 ………会いに行くか

俺は広場のベンチで黄昏ながら、どう動こうか考えていた。


「……色々なプレイアブルキャラがいるからな、誰から誘うかが重要だ」


端から見れば、俺はベンチで独り言呟いている完全にヤバい奴なのだが、そんなことすら気にならなくなる程に、俺は集中していた。


そしてしばらく経ったあと、俺は取り敢えず予定通りに進めることに決定した。




そんな俺の取った選択は…





★★★★Sクラスの宿舎(女子)





Sクラス。


この学園の上澄みが揃う(落差はある)強いクラスである。


そして俺は、このSクラスの人間がうようよいるSクラスの宿舎の前、しかも女子の方の宿舎のど真ん前で、俺はとある女子と向かい合っていた。


「無神君っ!!会いに来てくれるなんて嬉しいよ!!」


「はぁ、別に行かなくてもそっちから来てただろ」


「それはそう!!」


そう!!俺を撃ち抜いた挙げ句、ちゃっかりSに入っていた日ノ出浪江だ。


ああ、今からでもあのときのことを思い出す。


クソ程ムカつくわー。


もっと強くならないと。


まあ、それはさておき、俺は用件を浪江に伝えた。



「バトロワの復讐したいから決闘しようぜ!!(1つお願いがあるんだ)、ぶっ殺してやる(ぶっ殺してやる)」


おっと、ついつい建前と本音が入れ替わってしまった。


こいつは失敬。









……………だが、大方予想通りに事が進みそうだ。


何故なら…


「フフっ、やっぱ無神はそうでなくちゃぁ。負けっぱなしは私としても解釈違いだし」


こいつがめっちゃにっこにこだからだ。


「お前の解釈とかどうでもいいから端っこ行こうぜ、決闘申請送るのはそこからだ」ピコッ!!ケットウシンセイヲオクリマシタ


「フフっ無神、殺意が行動に溢れているわよ。いいわここでやりましょう、後悔させてやるよ」


そしう啖呵を切った浪江だが。


俺達は、若干白い目で見てくる他の生徒達の視線に気づき、端っこに移動して…



決闘を始めた。



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