第28話 さあ!!入学だ!!
ヒラリヒラリと桜が舞散る季節になった。
そして俺は父さんに、車で星月中学校に送って貰って、星月中学校の近くに来ていた。
今から三年間お別れだ。
………………まあ、夏休みに会えるけど。
「天人、向こうでも頑張れよ!!」
「頑張ってらっしゃい」
「うん!!勿論!!」
そして俺は車の助手席から降りて、星月中学校に向かった。
★★★★
やはりというべきか、ここら一帯は桜が舞散っている。
そして俺は、この横にも縦にも長い、星月中学校の門へと続く道を、周りの人達は友達と歩いているというのに1人で歩いていた。
生憎山暮らしだったんでねぇ!!(ぶちギレ)
浪江しかまともな同い年の友達がいない………
「はぁ~」
自分の交友関係の少なさにため息をつきつつ、俺は入学説明会が行われる、体育館へと向かった。
そしてその視界の端には……………
「主人公っ!!(小声)」
主人公が写っていた。
★★★★
バカみたいな人数の入るバカみたいに広い体育館のクソ硬い椅子に、俺は座っていた。
「………………え~なので皆さん、皆で自分を高めあってください。」
長げぇ…
椅子がアホ程硬いのも相まって最悪の気分だ。
校長の言いたいことも、高校生の脳ミソが詰まった俺ならよ~くわかる。
だが眠い、いくら高校生でもやっぱり校長の話は堪えるしつまらないものなんだ。
「では次に、今日の日程となります」
お!校長の話終わった!!
そして俺はさっきまでとはまるで別人のように話を聞き始めた。
何故かって?今目の前で話しているのは、流天高校の将来の生徒会長である…
七夢鏡(ななゆめ かがみ)様だからだ!!!!
いやー原作でも語られたが、中学校でも生徒会長やってたんだなぁ~、すげぇ。
「まず戦闘系の職業を授かった方々には、この説明会が終わった後、ランダムに割り振られたバディと共に仮想世界を使ったバトル・ロワイアルをして貰います。」
…………マジで?
戦闘系の職業の人達ってそんなもの使ってクラス分けすんの?
……………まあ、妥当か。
強さ順の方が分かりやすいもんな。
★★★★
説明会が終わった。
内容としては、バトロワが終わったら、転生前で言うスマホのようなものを配った後、寮で休めというような内容だった。
そして俺は今、バトロワを一緒にやるバディと向かい合っていたのだが…
「あ…あのぉ」
「何?」
「さ…作戦をぉ」
「うるさい、私は私以外信用しない…だって…皆弱いから」
よりにもよって…
一番めんどくさいヒロインとバディになってしまった。
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