第3章 星月中学校に通え!!
第26話 職業獲得!!
御の武に帰ってから2週間がたった。
今日は職業を獲得しに行く日である。
「ふぅ、行くか」
「ああ、楽しみだな」
「天人はどんな職業に就くのかしら?気になるわぁ」
ちなみにだが、職業というのは10歳になったら自動的に与えられるものではない。
神の結晶というアイテムに触れて初めて獲得できる。
そして触れる時に、これが赤に輝けば無事戦闘系の職業である。
後これは公式ファンブックに書いてあった事だが。
この神の結晶に職業取得を目的として触れるときには、その時の色を確認する監視員が付く。
ちなみに記録をつけられるのは色だけでである。
職業の名前とかは記録されない。
だって人の数ほどあるもん、職業。
★★★★
そして俺達家族は、車で最寄りの会場にやってきていた。
「広いなぁ」
「確かにそうねぇ」
「で、父さん、あの真ん中にあるクソデカイ結晶が神の結晶?」
「そうだぞ、今からあれに触れるんだ」
「へぇ~(心臓バクバク)」
普通に緊張する。
あれだけ地獄のような日々を送ったのだから、戦闘系じゃなかったら心が折れる。
そしてそんなふうにガッチゴチに固まっていると、1人の女の子を見つけた。
「主人公おるやん(ボソッ)」
何か普通におるから危うく見逃すところだった。
そしてその主人公は幼馴染の聖女を獲得するであろう女の子と、楽しそうに談笑している。
「この世界の主人公は女の子か~(小声)」
ちなみに主人公の見た目は、髪が黄色一色なので凄く分かりやすい。
そして俺は、主人公を見ていると、キャラメイキングの事を思い出した。
全く、性別から始まり、脛毛の色で終わるキャラメイキング。
そのいくら何でも自由度の高すぎたキャラメイキングには誰もが時間を使わされた。
そしてこの、今楽しげに談笑している主人公様は、性別女性でデフォルトの姿だ。
変に脛毛の色いじくってなくて良かった。
そしてそんな事を考えつつ、現実逃避していた俺だが、ついに順番が回ってきた。
「次の方~」
「はーい、ほら行くぞ天人」
「ふぅー、よし、行くか!」
そして覚悟を決めた俺は神の結晶に歩き出した。
★★★★
目の前に巨大な結晶がある。
「ではどうぞ触れて下さい」
「はっはい、分かりました」
そして俺は言われるがまま、この神の結晶に触れた。
キュピーーーーン!!
そんな気の抜けた音がしたと思ったら。
結晶が赤く輝き始めた。
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