第25話 出発
あれから五年が経過した。
「あー寒」ガクガク
「軟弱じゃのう」ガクガク
「オメェも震えてんじゃねえか」ガクガク
そして今は冬である。
本来は4年であったこの爺との修行も、色々な事情が重なり、五年間まで伸びることとなった。
そしてこの五年で色々な事が分かった。
まず1つ目、俺はそんなに弱くないということ。
俺は普通に強い方だった。
勘違いの連続で、俺は俺を弱いと思っていたが、普通に俺は強いと、1年目の正月に父さんから言われた。
さらに詳しく話すと、弱い俺はどうしたらいいのか父さんに相談したのだが、父さんが腰を抜かし、何を言っているんだ?と言われたことで発覚した。
次に2つ目、爺はもうすでにこの時点では死んでいるはずの剣聖である、ということ。
剣聖はめいゆうの世界じゃあまり語られなかった。
その理由は、物語が始まる6年前にもう死んでいるからだ。
だが何の因果かこの爺は生きている。
意味分かんない。
ちなみにこの事実が発覚した時、俺は腰を抜かし、爺に敬語を使い、うやうやしく接するようになり。
一回爺と本気の喧嘩をした。
そして今は普通にタメ口で接している。
解決したんでね。
そして最後は、現剣無双はとても便利だと言うこと。
「ステータス(ボソッ)」
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無神天人
レベルー無し
職業ー無し
体力ー145/145
魔力ー7180/7180
攻撃ー145
防御ー139
魔攻ー321
魔防ー198
速度ー176
幸運ー158
スキル
《無属性魔法ーMax》
派生スキル
《現剣無双ーMax》 costー10/10…自動防御ーcost1
自動追撃ーcost2
自己操作ーcost0
魔力装備ーcost1
一点集化ーcost10
{付与}
不遜の剣ーMP4
崩落の一刀ーMP30
{形態変形}
隠れ刀ー後3回
粉砕化ー10MP/毎秒
大祭結界ー100MP
巨剣化ー10MP/毎秒
{攻撃}
白夜ーMP10
神殺しの1撃ー任意
__________________________________________________
どうだろうすごいだろう。
現剣無双レベルMaxだぞ!!
そしてこの光剣、爺の全力の一撃でも割れなかった。
そう、滅茶苦茶硬いのである。
最早不壊と言ってもいいほどに。
「そろそろじゃな」
「ん?あ、そうか」
俺は爺の一言で現実に引き戻される。
「一旦しばらくお別れじゃの」
「はっ、どうせ夏休みに会いに来るんだから悲しむなよ!」
「確かに、そうじゃの」
「後さ、俺友達100人連れて来るつもりだから、しっかり腰を鍛えておけよ!!!その年で腰抜かすのは辛いだろうからな!!」
「確かに、友達1人も出来ずにノコノコ帰ってくるアホ弟子の為に慰める技術を鍛えておかんとな」
「ふんっ!」ブンッ
「ふぉw」スカッ
普通に避けられた。
そしてそんなアホみたいな会話をしていると。
ブーンブーン
迎えの車の音がしてきた。
「じゃあの」
「ああ、またな」
「抜かるなよ」
「勿論、行ってきますよ」
そうして俺は久しぶりに両親と話ながら、生まれの地である御の武に帰っていった。
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修行編完
星月中学校編スタート!!
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