第21話 俺がサンドバッグやん

正面に格上がいる。


この事実だけで俺の体は緊張に包まれていく。


「よっしゃァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!こいやァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


俺は声を張り上げ、このくそつよロボットを起動する。


ビビーンガシャ


来るっっ!!


「おりゃぁああ!!」


ガキーン!!!!


「ぐふっ!」


一刀交えただけで分かる力の違い。


このサンドバッグ、最初は愚直に戦ってくれたのに、200回位倒したところで、不意打ちやフェイントをいれたり、頭を使って来るようになった。


そしてもうそれがうざいの何の、裏から爺が操作していると言われても納得してしまうウザさなのである。


ザザーン


俺はつばぜり合いは分が悪いと判断し、後ろへ飛んだ。


そしてそれと同時に、当たり前のように追撃に来るサンドバッグ君。


ここで俺は。


「かかったな!!」


俺は現剣無双を発動し、サンドバッグ君のド真ん前に出現させた。


これであのサンドバッグは串刺しだろうと、俺は思っていたのたが。


キュピーン


「ん?」


ロボットだからこそ出来る関節外しを使い、あり得ない避け方をして俺に突っ込んでくる。


「はなしをs…」


バコーン!!


俺は後ろの壁にまでぶっ飛ばされ、背中に激痛が迸る。


「ぎゅえっ(断末魔)」


そして俺は気絶し……………なかった。


「痛い」


ただひたすら痛みと2分間程向き合い。


立ち上がった。


「これでだいたい100回位か~、どっちがサンドバッグなのか分からんなこれじゃ」


俺は精一杯の強がりをし、もう一回挑戦する。


「おっしゃい、来いや!!」


ビビーンガシャ


そして今度は俺が不意打ちする。


「オラッ!」


キーン!


普通に吹っ飛ばされる。


そして追撃に来るボクサー。


どうする?


「決まってんだろ!!」


ボクサーに殴られ続けるサンドバッグの唯一の反撃はなんだ!!!


「殴られ吹っ飛ばされて、そしてボクサーのところに弧を描きながら突撃する時だけだァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


そして現剣無双を発動。


両者共に自動防御である。


ガキーン!


一本は普通に弾き飛ばされる。


だが二本連続はきついだろう。


もう一本の飛ばされていない方を自動追撃に変更する。


「オラッぁああ!!」


そして空中でボクサーに斬りかかる。


キーン!


そして追撃の光剣が、ボクサーに斬りかかる。


ガーン!!


嘘だろ!柄で弾き返した!?













…………だが俺はそれを読んでいた。


ボクサーの後ろから、自己操作に切り替えていた光剣が…


グサッ


ピピーン


そしてこのボクサーは動かなくなり、俺は勝利を確信する。




「しゃおらァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!、見たか?クソ爺ィイイイイイイイイイ!!」


俺は勝利の雄叫びをあげ、さすがに百連戦した俺の体はぶっ倒れた。

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