第20話 《現剣無双(げんけんむそう)》

爺の登場で揺さぶられた俺の殺意を鎮めるため、俺はまた少し程休憩していた。


「う~ん」


俺はステータスとにらめっこする。


「このcostってなんなんだろ?」


この現剣無双の横にだけついている特別な表示。


俺はこの表示について全く見覚えがないので、なんなのか全く分からない。


「まあ、取り敢えず使ってみるか」


そう俺は呟やき、少し長く取った休憩を終わらせる。


「《現剣無双》!!」


俺はこのスキルを発動する


すると。



ヒューン



「おわっと!!」



どこからともなく、青く輝く、柄のない光剣のようなものが目の前に現れた。



2本。



「成る程、だいたい効果は分かった。後はどれ程MPを消費するかだな」


そう思いながらステータスを開く。



__________________________________________________


無神天人


レベルー無し

職業ー無し


体力ー82/145

魔力ー7180/7180


攻撃ー145

防御ー139

魔攻ー321

魔防ー198

速度ー176

幸運ー158


スキル


《無属性魔法ーMax》


派生スキル


《現剣無双ー2》 costー2/2



__________________________________________________



あれ?costもMPも消費していない?どう言うことだ?


そんな事を考えてながら、俺はcostを無意識のうちタップしてしまう。


すると

__________________________________________________


無神天人


レベルー無し

職業ー無し


体力ー82/145

魔力ー7180/7180


攻撃ー145

防御ー139

魔攻ー321

魔防ー198

速度ー176

幸運ー158


スキル


《無属性魔法ーMax》


派生スキル


《現剣無双ー2》 costー2/2…自動防御ーcost1

自動追撃ーcost2

自己操作ーcost0



__________________________________________________




ん?ああ成る程、つまりこの中から操作を選ばないとこいつらは動かないということか。


「よし!」


そしてそれを理解した俺は、念じる。


一本目自動追撃!


二本目自己操作!!


これでcostは2消費した。


後はどうなるか。



ブンブン


「おお!スッゲェ!!」


自動追撃にした剣はその場に止まり、自己操作にした奴は不安定に荒ぶっている。


ていうか何この自己操作って言う奴、滅茶苦茶使いにくいんだけど?


ま、まあ動かせないことはないが、戦闘中にこれを操作するは出来る気がしない。


「とっ取り敢えずなれるまでやるか」


そうして俺は、自己操作の練習に没頭する。



★★★★



だいたいあれから2時間経った。


そしてあらかたマスターできた。


戦闘中に上手く動かせるかどうか分からないが、取り敢えずぶん回しとけば何とかなるだろう。


この生み出した剣、俺に当たっても幽霊みたいに通り抜けるだけなんだから、気にせずに振り回せる。


まあ、幽霊何て見たことないが………


「フゥー、よし!行こう!!」


そして俺は気持ちを切り替えて、サンドバッグ君に歩きだした。

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