第6話 なにこれぇ(死んだ魚の目)
生後1年が経った
最初の方は延びが良かったこの特訓も、日に日に効果が落ちていったが、それでも確実に増えている。
だが何故か魔力はずっと延び続けている。
「…ふぁああ、父はトイレか」
そして喋れるようになった。
普通俺ぐらいの年は、意味のある単語を2種類位言い始める頃合いのようだが、俺は高校生、余裕で喋れる。
だが不審に思われるのも嫌なので、両親の前では1歳児の演技をしている。
まあ、それはいいだろう。
そうして今日も成長度合いを見るためにステータスを開く。
__________________________________________________
無神天人
レベルー無し
職業ー無し
体力ー145/145
魔力ー6880/6880
攻撃ー123
防御ー119
魔攻ー287
魔防ー156
速度ー139
幸運ー128
スキル
《無属性魔法ー8》
__________________________________________________
魔力がインフレしているが、それ以外は普通位だ。
主人公の足元にも及ばない基礎ステータスだ。
これじゃあダメだ。
てか無属性魔法以外修得出来ない。
何故かって?被害甚大になるから。
ベビーベットでキャンプファイアーなんてしたくないだろ?
「どうしたもんか」
そう呟いた時だった。
俺の真横にダンジョンができたのは。
★★★★
ダンジョンというのは2種類に分けられる。
階段みたいになってる迷宮型。
そして何処でもわくポータル型
迷宮は何処までも続いているが、ポータルは違う。
最深部にいるボスを倒せば、そのドロップアイテムと共に吐き出され、ポータルは消滅する。
「何でここに?」
俺はゲームをやっていたので知っているが、建物には、ポータル型のダンジョンが発生するのを防いでくれるドロップアイテムが置いてある。
原則として全ての建物につけられているはずだ。
だからポータルは、路地裏とかにしか湧かないものなのだが。
このポータルは、そのドロップよりも強いらしい。
ヤバい、何で俺の真横にこんな意味不明で危ないものが湧くんだ!!!
はぁ、全くついていない。
そう思ったとき。
ちょっと入ってみたくなった。
危ないのは重々承知しているのだが。
大好きなゲームのダンジョンが目の前に現れたのだ、そりゃ入りたくもなるだろう(開き直り)
身体強化、最大出力(無属性魔法がレベル8になったので、消費魔力は3分8消費になり、80増えるようになった)
「よいしょ」
そして俺は、ダンジョンに入った。
☆☆☆☆
???ダンジョン1階
うおぉ!
「マジでダンジョンだ(戦慄)」
興奮が止まらない、最高の気分だ。
そう、最高の気分だったのだが、一瞬であることに気づいた。
何故かモンスターがいない。
何でだろうと少し思ったが、考えても無駄なのでやめた。
そしてこのダンジョン。
青色の大理石のような物が、壁一面に敷き詰められており、キレイだ。
そしてもうひとつ。
「もうちょいいりくんでるだろ普通」
そう、道が前に一直線に繋がっているだけなのだ。
ダンジョンなのこれ?
こんなダンジョン見たこと無いんだが。
そうしてしばらく進んでいると。
「なにこれぇ」
でっかい扉があった。
これは見たことある、ボス部屋だ。
てかここに来るまで、モンスターどころか罠のひとつもなかったぞ。
ふぅ、でどうする。
さすがにボスには勝てない。
そう迷っていると。
バァーン
いきなり扉が開いた。
「え?」ドサッ
ビビり過ぎてしりもちをついてしまった。
だが特に問題はない。
だって何か真ん中に台座があるだけなんだもん。
せっかくだし近付いてよじ登ってみる、すると。
「あれ?てかこれダンジョンコアじゃん!」
ダンジョンコアというのはポータル型に出てくるボスの魔石のことだ。
ちなみに魔石というのは現在の火力発電に多大に貢献している、モンスターを倒すと必ずドロップする燃料である。
そして話は戻るが、ダンジョンコアというのは、ボスの魔石で、これを壊すことによってポータルダンジョンは消滅する。
迷宮にも5階層毎にボスがいるが、あいつらは大きめの普通の魔石である。
「うーん、壊すか!」
そしてダンジョンコアには特性があって。
燃料には出来ないが、壊すことでスキルのレベルを上げる事が出来る。
「善は急げだ!!!いくぞ!!」
バコン!!バラーン!!
壊れた。
そして
__________________________________________________
無神天人
レベルー無し
職業ー無し
体力ー145/145
魔力ー6800/6880
攻撃ー123
防御ー119
魔攻ー287
魔防ー156
速度ー139
幸運ー128
スキル
《無属性魔法ーMax》
__________________________________________________
おおぉおおおお!!!!
Max!!!
遂に一年間の苦行が報われる!!!
「おっしゃっ!!ってあれ何か光輝いてない?一旦話をしよう(錯乱)」
ピカーン
そして俺は光に飲まれ。
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