第4話 ステータス


あれから3日が経った今。


俺のポワポワは凄い速度で体を移動している。


光よりも早いんじゃない?


まあ、とにかく俺は、これを周りに放出したくなって来た!!!


さすがに飽きたので変化が欲しいのだ。


そして母がトイレに行った隙を見計らい。


「ぶあッ!(そりゃっ!)」


バコン


あっやべえぇ、結構いい音鳴った。


あれ?でも母が来ない?


そう考えていると


パッラララーン

《無属性魔法》を取得しました


え?


生後1ヶ月でスキルって取得出来るんですか?


やったぁ!!!


ありがとう小説達よ、正直無理だろと思っていた。


まあ取り敢えずステータスを開こう。


てかあれ?俺ステータス開くの初めてじゃね?



__________________________________________________


無神天人


レベルー無し

職業ー無し


体力ー20/20

魔力ー57/58


攻撃ー6

防御ー7

魔攻ー12

魔防ー8

速度ー9

幸運ー6


スキル


《無属性魔法ー1》



__________________________________________________



オオー!!!


これマジでめいゆうの画面じゃん!!!


ガチのファンとして、転生させてくれた方には、感謝してもしきれない!


というか魔力高いな、主人公は最初2871位だが(クソチート)。


もうダメだぁお仕舞いだぁ。


だが俺はまだ赤子。


赤子でこの基礎ステータスは強いのか、弱いのか分からん。


赤子のステータスなんてゲームじゃあ見れなかったからな、仕方無いと割り切る他ない。


まあ取り敢えず、特徴を見ていくか。


めいゆうには約800人の操作キャラクターがいる。


そしてその全てのキャラクターのステータスには特徴がある。


例えば攻撃がバカみたいに高いのに防御がめっちゃ少なかったり、速度は高いのに攻撃少なかったり。


そういう他との差別化ポイントがあるのだ。


800人分(恐怖)


ま、俺の特徴は魔力が高くて魔攻が比較的高い。


典型的な魔法アタッカーだな。


取り敢えず目標はダメージディーラーか予備火力といったところだな。


そのためにはまず、魔攻と無属性魔法のレベルを上げないといけない。


だがまだ職業が無しなのでレベルも無しだし、無属性魔法のレベル上げるといっても母が見ている。


どうしたものか。


「あ、あうあ!(あ、そうだ!)」


あるじゃないか、母にばれずに無属性魔法のレベルを上げる方法が。


《無属性魔法》を取得すると、バレットという技と身体強化という技が使えるようになる。


そのなかでも身体強化は、前衛なら誰でも覚えているほど優秀な技だ。


そして使用しているかどうかの見分けがつかない。


だって全基礎ステータス(幸運抜き)にプラス補正がつくだけなんだから。


動かないければばれることはない!


では早速。



身体強化!トゥピーン



お!これは凄い!!


全身に力がみなぎるぅぅううううう!!!!!!






…ふぅ、一旦落ち着こう(情緒不安定)


まだ無属性魔法のレベルが1だからな。


全基礎ステータスにプラス10の補正しかない。


そして消費魔力は3分に1消費だ。


単純計算すると、俺はこのまま約150分を過ごさなくてはならない。


やっぱり暇だ。


なので出力を上げようと思う。


身体強化は10段階まで出力を調節することが出来る。


例えば、今からスキルレベルが2上昇し、無属性魔法ー3の場合、全ステにプラス30の恩恵を感じ、消費魔力は3分に3消費に増える。


ああ、分かる、これじゃあ物足りないよな。

そしてここで出力調節だ。


と言っても、とても単純である。


今は3分で3消費だが、これを10倍の3分で30消費にすると、当然プラスの値が10倍の300になる。


これだけである。


ちなみに、消費魔力は、10倍までしか増やせない。

そしてこの仕組みは、全魔法共通である。



「ふあ!!!」


消費魔力を10にした。


これにより、俺の幸運を除く基礎ステータスが100プラスされた。


実戦では滅多に使わない最大出力、最早みなぎるどころの騒ぎじゃない。


私が神だぁぁぁ!!!



☆☆☆☆

10分後





ふぅ、やっと慣れてきた。


幸いなのが、出力最大にしたときに母が丁度料理をするためキッチンに行ったことだ。


全能感に支配され震えていたところを見られていたら、即病院だったにちがいない。


危機一髪とはこの事だ。


はぁ、後10分頑張りますかぁ。





☆☆☆☆

4分後




俺はステータスとにらめっこしながらその時を待っていた。


後30秒


後20秒


後10秒




0ぉぉぉおおお!!!ぉおお?


あれ?おかしいな、いきなり眠くなってk…


「すやぁ」


















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