カミノクグツ
壬生諦
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今更になって後悔したところで、過去の私にそれを止める選択肢などなかった。
これは、私が惨劇の舞台へ赴き、限られた時間の中で隣人たちと育んだ友愛の一幕。
そして、それが大いなる者の気まぐれにより容易く踏み躙られてしまうことから生じた憤怒の記録に他ならない。
私はただ与えられた役割を全うするばかりで、それに気付いた時にはもう何もかもが手遅れだった。
そのせいで私はこのように、私に愛を与えてくれた者たちの営みを破滅させる決断に至ったのだから。
始めなければよかった。望まなければよかった。浸らなければよかった。
今になって思えば、このような後悔に陥ることは最初から決まっていた必然であり、決して巡り合わせの悪い不運などではなかったわけなのだから。
きっと、私のこれまでの葛藤の全てが御身を潤す珠玉の演目に他ならないのでしょうから。
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