第2話 放課後お出かけ

俺と近藤さんは今学校を出て街に出ていた。


近藤さんは流石はクラスのアイドルと呼ばれているからか他の人よりも目立っていたもちろん良い方で。


ふんわりと黒髪が揺れていてスカートからモデル顔負けのすらっとした足が見え、俺よりも数センチ小さいからか話しているときは少し上目遣いになって話してくるので俺はドキッとしてしまう。


これは本人には言えないが胸がほとんど無く・・・


「なんか失礼なこと考えてない?ねえ?」


「なにも考えておりません・・・!ただどこに行こうかと考えていたところです!!」


「そう?それなら良いんだけど?なんか胸の方見てたから・・・」


バレていたか・・・女の子はそういう視線に敏感だって姉から聞いたことがある。


「それじゃあ?そんなに考えているこーくんに聞くけど、どこに行こうとしてるの?」


「やっぱ、女の子は甘いモノが好きだから・・・焼肉とか?」


「甘いの関係ないじゃん!!私やだからね!?初デートがそことか!!」


「デート?何いってんだ?これはデートじゃなくて接待っていうんやで。」


「・・・ぷい」


俺がそう言うと近藤さんは頬を膨らませて顔をそむけてしまった、どうやら怒っているようだ。まあ焼肉は嫌だよな、俺だって今そんな気分じゃないし。


「まあ嘘だよ」


「だ、だよね〜!」


「焼肉は流石に冗談だよクレープ食べに行こう」


機嫌が治ったと思いきやまた期限が悪くなった。めんどくさい生き物だね!


「機嫌直してくれよ〜奢るから」


「・・・言ったね?」


「ほ、程々にな」


そういうとすぐに機嫌を直して俺の手を掴み、俺を引っ張る。


「ほら!早く行こう!置いていくよ!!」


「置いていくって言いながら手掴んでるじゃないか!まあそのとおりだな!早く行こうか」


「うん!」


俺と近藤さんはクレープを食べに俺の調べた店まで駆け足で向かうのだった。


  *


「なに買ったの?ちなみに私はイチゴ〜!」


「俺はバナナチョコかな」


「ほえ〜美味しそうだね!!一口頂戴!」


「駄目だよ」


「え〜?なんで?」


「そ、それは・・・」


「一口もーらい!」


「あ!おい!」


「う〜んおいひ〜!」


どうしてくれんだよ!これじゃあか、関節き・・・しかも一口でけえし!!


「も〜そんな怒んないでよ!ほら私のも一口あげるから!ちょっと食べちゃったけど」


「いらない」


「えぇ!?なんで?美味しいのに!?」


「そ、それはその関節き・・・」


「あ・・・ご、ごめんね!!」


なぜか気まずくなってしまった・・・


「「あ、あのさ!!」」


「お先どうぞ・・・」


「そっちこそどうぞ・・・」


もっと話しづらくなったぞ・・・どうすれば良いのだ、こんな時はなにを話せば良いんだ!?


「あのね・・・こーくん」


「な、なんだ・・・!?」


「わ、私はね?べ、別に気にしてないからね・・・?」


「わ、わかってるわ!」


俺は言って近藤さんに一口奪われたクレープを食べた。


「あ・・・」


そう口にこぼす近藤さんを無視して俺は咀嚼する。なぜかいつもよりも甘く感じたがまあ美味しかったと言っておこう。


「今日はありがとうね・・・?またね」


「そうだな、じゃあな」


そう言って俺たちは解散した・・・


「ね、ねえ?」


「な、なんだ?」


「なんで一緒の方向なの?」


「こっちのみちだから」


「そ、そうだよね。うん」


その後も家に着くまで俺たち二人の間には気まずい空気が流れていた。あと驚いたことにお隣だった・・・


「じゃ、じゃあね?」


「お、おう・・・」


次こそは本当に解散した。今日一日色々あったからもう疲れた・・・


あ と が き

あと2話くらいかな?この話は・・・

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なぜだかクラスのアイドルに懐かれてます 御霊 @Alps2324

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