365色の欠片となんでもなかった噺

鑽そると

10月 神無月の章「狭間の街の捨てられ達の噺」

10月 神無月の章




狭間はざまの街の“捨てられ”たちの噺




長きに渡る2つの国の争いは終結を迎え、流星のように降って沸いた和平が訪れた。

果たして訪れたのは平和と呼べるものだっただろうか。遺されたものだけが残された。


2つの国の間には溝のような谷が、谷の底には捨てられたものたちの街があった。


そして今日も国から落ちて、谷の底。“捨てられ”たちは毒の降る街で陰色の病に侵される。

神様なんて棄てられた世界にはいなかった





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