第12話 後日、翌日へ
――――前書き――――
情報の取捨選択がむつかしい……
あ、そうそう。今更なんですけど……作中では基本英語などを使わず日本語のみでやるようにしています
例外として『モンスター』『ギルド』『クラン』『アデル(等の人名)』などの名詞の類はわかりやすさ重視でやらせていただきます(いただいてます)
全部を和訳するとわかりにくいと言いますか、人名で言えば貴子とか幸子とか……そういう感じになるので許してください
なので『テンションが上がる』などは使わず、『興奮してきた』とかで代用します(ぶっちゃけ英語使わなくてもその辺りは理解できますし。漢字が多くて読みづらそうと判断したらその場に応じてひらがなのままやったりしますし)
――――――――
「改めて。娘を助けてくれて本当にありがとう」
「ああ」
「俺に出来ることがあれば言ってくれ。礼がしたい」
「別に気にすんな」
こっちから要求して通りそうなのってたかが知れてるし。
この国での物の価値とかもイマイチ把握しきれてないから要求するにしても金銭……自分で稼ぐわ。
最悪マユゲに借りるし。
「だが……」
「あ~……じゃあ今度からただで泊めてくれ。ついでに俺が遠出する時とか、荷物預かってくれ」
ぶっちゃけ大して泊まる気ないし、預けるとして少量だろうし。
「そ、そんなので良いのか? もっと、こう」
「いや、要らん」
てか懸賞金でかなり儲かったし。
あぶく銭とはいえしばらく安泰安泰。
……ま、開拓兵としての付き合いで騒いでたら一気に減ったけど。
「俺今日も依頼やっから、んじゃな」
「あ、ああ……」
お仕事お仕事~、っと。
自分の興味のある仕事を自分のペースで好きにこなせるのってホント楽だわぁ。
定職って概念のない生活サイコー。
「マユゲー、明日からしばらくゼーフルスに行くことになったんだけどなんか欲しいのとかある?」
「海か。適当に魚でも買ってきてくれェ」
「鮮魚!? 大丈夫かな? ……下りは二時間くらいって話だけど上り……逆走するわけだし流れに依っちゃもうちょい伸びる。保存用の容器とか売ってるかな?」
「ァー。そういえばまだやってなかったか」
「ん?」
「ほらよ」
やるって、何?
指輪の調整……今の話の流れ的に言ったら氷を生み出す機能とか?
「時間関係ねェ収納空間だ。わかりやすく言やインベントリだ」
「ファッ!? 天才か?」
「今更か?」
こんなの造るとか流石ぁ……。
そこに痺れる憧れるゥ。
「行くのは昇級試験かァ? どれくらいだ?」
「五日ぐらい? まぁ、長くて一週間のハズ」
「良い機会だ、黙ってたこと言うぞ」
「なんぞ?」
「お前に渡した指輪ァ、アレなァ、成長阻害してンだ」
「うぇ……」
「お前の……レベルアップを封じてた。経験値を指輪が吸収して魔力に変換してたンだ」
道理でレベルが一っつも上がらんワケだ。
異世界人だから経験値効率が悪いとか、単純に成長には過酷が必要とかそういうのかと思ってたけど。
「レベルアップさせると成長的にマズいンだ」
「あ~、ステイタスに依存した動きになるってことか」
「まァ……そンなとこだ」
……レベルアップによる弊害。
うん、しばらくレベルアップは良いかな?
低レベル中のレベルアップによる実力向上って微々たるモノらしいし、それだったら貧弱な肉体を一級品まで鍛える方が効率的だろうし。
ステイタスが上がると肉体への負荷が減る。まあそれは膝とか腰とか手首とか壊しにくくなるって意味だと良いコトなんだけど、多分筋トレとかしても負荷が抜けるってことだろうから……優先順位は筋トレだな。うん。
「てことで、その機能は外さなくて大丈夫!」
「だから心の中聞いてること前提で話すンな。……まァ、そォいうことならわかった。外したくなりゃ言え」
「ういっす」
何か月後だ?
いや、肉体づくりだから年は掛かるか。
……魔術で筋肉を治せばもっと効率良く鍛えられるか?
となるとやるべきなのは魔術だと治癒か。
現状だと紙で指切ったのを治すくらいが限界だからもっと練習……筋トレと並行して練習か。
ただ現状の魔力量だと数回治すと魔力切れを起こすから効率良く。……。
「マユゲェ。考え整理したいから筆記具くれ~」
「……ああ。これ好きに使え、足りなきゃそこにあるから好きに持ってけ」
「ありがとう」
治癒のプロセスとしては治したい部分の周辺細胞を活性化して治るのを加速する。
……問題はここか。細胞活性に使用する魔力以上に治すのに使う身体エネルギーの補填。
普通なら数日あるいは数週間掛けてする行為を一瞬で完了させるから何もしないと一部だけが異常に痩せ細る。それを防ぐために魔力を身体エネルギーとして使ってる。
魔力を補填に回す以外のやり方でエネルギーを絞り出せりゃ治癒魔術の回数は増やせる。
ただこの程度ならゼッテー他の人たちが考えついて研究してるんだよなぁ。
治癒・再生・回復魔術に関する本はこの辺だったか。
定型化された魔術は決まった効力を持つ分魔力が少ないと困るんだよ。あと解読がメンドイ。
パーツで置いてくれ。
「効果範囲を全身に広げることで全体から栄養を使用するって研究は既にあるか、やっぱ。んで結果は……」
案の定というか失敗に終わったとのこと。
全身に効果範囲を広げたことで却って魔力効率が悪くなったらしい。
結果の内容的には全身を活性化させたことで外見的には毛が伸びたり爪が伸びたり、内部的には身体機能が加速することで老廃物が産出され、それに対して排出が行われないせいで一時的に身体異状が起きた、と。
「ん~、再生なり回復なりの方を習得する方が早いかぁ?」
けど話によるとその二つの方は習得難易度が高いって言うし、治癒の方が良いか?
現状の最重要問題は消費魔力量。
抑えるために思いついたのは全身のエネルギーを利用する方法。
けどそれをすると却って効率が悪い上に老廃物の蓄積で病気にもなる。
……脳に老廃物溜まると認知症になるんだっけ? 大体の怪我とか病気とかが魔術で治せるこの世界で認知症ってどうなんだろ。
まあどうでもよくて、この解決をどうするか。
細胞の活性、つまりはイメージ的に言えば肉体の加速。現実として起きてるのは俺の認知範囲のこと。
うん、傷が治るメカニズムってなんだっけ? 血が蓋して線維芽細胞がどうとかだっけか。
ん~? 細胞? 前の時代感で言ったら細胞概念の発生って近世あたり? 近代だっけ? 少なくとも中世じゃなかったよな?
とすれば活性範囲を更に限定することで上手くイケないか?
「あ、でも結局全身からエネルギー吸う分結局は変わらないか……」
いやいや、違う。
別にこれは単一の構築である必要はないんだ。
脂肪を用いてエネルギーとする全身の弱い活性、生まれたエネルギーを用いて傷を治す強い活性。二つを構築したうえで複合すればいい。
問題は干渉を失くして連結、それを上手く体内で表現する方法。
「確かこの辺に術式構築の本があったからそれ参考にして……あった」
魔術回路はそれぞれ固有の形状をしている。
だから使える魔術は個人差がある。
けれど共通する部分もあるのだ。
例えるなら血管。
血管の形状はおおよそ同じではあるものの静脈認証に使われるようにそれぞれ固有の形状がある。
定型化された魔術というのはそのおおよそ共通している部分のみに使用範囲を限定し、そこから魔術を組んである。
膨大な魔術回路の中でもその範囲を共通部分に限定しているから組み合わせの通り数がかなり減っていて、その部分に限って言えば判明している要素は多い。
術式構築の本にはその判明している部分、つまりパズルピースが載っている。
「気が滅入る……」
多い。多いよ……。
術式構築の、しかも基礎本でこの厚さ? ページ数……300近く?!
ポ、ポジティブにイキマショ。
本来ならこれの十倍以上の量があったのにこれで済んでる、ウン。……ヨシッ!
「やったんぞぉー」
「……何やってンだ、おめェ」
「思考が……まとまりませぬ……」
「……なンでも良いが、昇級試験だろ? 試験勉強は良いのかよ?」
「ほひゅぅ……」
見習いから一般への昇級。
それには戦闘能力も当然として、依頼達成の実績、そして知識なども審査項目になっている。
問題が起きた際の対処。多くは人里近くに出現するモンスターに関する知識やそれへの対処。あるいは行ってはいけない行為など。
「アホかァ?」
「ぐぅ」
目先の目的に気を取られて優先順位を間違えたと机に突っ伏すヒイラギ。
その頭をマユゲは軽く叩く。
「おらッ、勉強すンぞ」
「ウィッス」
「資料取ってくっからこれ飲んで身体ほぐしてろ。座り過ぎだっての」
「なんぞこれ」
「眼精疲労に効果のある薬だなァ。つってもちゃンと疲労回復しねーと翌日に持ち越すから一時しのぎだ」
「はーい」
白い薬。
液体にも関わらず舌触りのほとんどないそれはまるで雲のように軽く、口を開けば漏れ上がるのではないかと思うほど。
それまでは温度も感じなかったにも関わらず、胃に入ると氷水を飲んだように胃が冷感を抱く。
「あ゙ぁ~、身体がイテェ~。腰の筋肉が固まってる感じ……」
「一人で何ブツブツ言ってンだ。ほら、座れ」
「およ? 意外と量が少ない」
「……過去からな」
「傾向と対策ってヤツか」
積まれた資料を見ても以前のような不快感はなかった。
それは学習という行為への認識が異なっているから。
以前、学生時代にやっていた勉強という行為がヒイラギは大嫌いだった。
わかりきったことを何度も説明する教師、必要なことを言わない教師。
周囲の速度に学習を合わせなければならない退屈。
社会に出た時に必要になるであろうことは一切教えず、ただただそれが出来れば偉いという風潮。
それが苦痛だった。
「そもそも開拓兵に高い教養は求められてねェ。たまにタブーやらかす馬鹿がいるからそれを防ぐのが目的。今はもうちょい拡大したが根本は変わってねェハズだ」
「なるほど。危険物取扱者みたいな感じか。要するに必要な危険行為に対する資格ってことね、はいはい」
ただそれがこの世界に来て改善された。正確には解放された。
仕事を選び、それに必要な知識を自ら学習する。
無駄がない。
そしてこの国の基礎認識によるところもある。
今はモンスター、かつては竜との戦いで常に逼迫しているこの国、この文明。
生存のために国が主導で高い効率を求めている。
より正しくはそうする必要があった。
無駄があっては死が増える。
死が増えれば国の根幹が揺らぐ。
そうすれば最後に残った人類国家のルートヴィヒすらも亡びる。
正しく、知性を振るうその価値観が居心地を良くしていた。
「それじゃ、よろしくお願いします」
「おゥ」
まずは各主要都市付近に出現するモンスターの情報。
北・グラムテカ、中央・グラーベンシュタット、南・ルートヴィヒおよびゼーフルス、東・ノースミナスおよびアルブス、西・トリゴおよびブルックリン。その他ヴァイアーツなどの中規模都市。
開拓兵が目的地あるいは経由地として利用するそれらの都市では仕事が多い。
地方都市と比べると金払いも良いため金策として一時滞在する開拓兵は少なくなく、そのため開拓兵が利用するための予習として学び、また開拓兵同士での問題行為を未然に防ぐためにも知識などを必要とする。
例えば、金効率の良いモンスターがいるとしてすぐに襲いたくなるかもしれないが、他の開拓兵も同様のため他の者が攻撃をした後の獲物ではないか、その確認方法なども知識として求められるのだ。
「それぞれ街の特性、知ってるか?」
「あー、なんだっけ。グラムテカが学術都市でグラーベンシュタットが商業都市、ゼーフルスは最大の港湾都市、ノースミナスが鉱山都市、アルブスが……? トリゴが田園都市、ブルックリンが……?」
「その都市縛りはなンなンだ……。まァ内容的には大体そンなもンだな」
「やったー」
「グラムテカが学術都市として成立した経緯は竜がまだいた時代、龍壁山脈の中でも北側から多く色ンな種類の竜が現れたことから研究には良いとして研究者たちが住み着いたことがキッカケだなァ」
「魔的に普通よりも濃くて、それなのに魔的に落ち着いてるのもあるんだっけ?」
「あァ」
グラムテカが今の学術都市としての形になったのは歴が浅く二百年程度。
それ以前は竜から国を守る為の防衛線の一つでしかなかった。
「グラーベンシュタットは国土的中心ってことと、平地にあるってこと、あとは
「ラウリザって……街に流れてるヤツ? 俺がゼーフルスに行くのに使う船が通る」
「あァ。街を通る二本の内西側のヤツな。ちなみに北から流れて来てて途中で
「え、川専用の橋?」
「そォだ。つっても観光くれェは出来るし少し離れた場所に人間用の橋も架かってっから遠めに見れる」
「へ~、そのうち見に行こ。……マユゲは行った事あるのか?」
「……昔、連れられてなァ。記憶のとは全然違うだろォがな」
「んじゃそのうち一緒に行こうぜ」
「……あァ、良いぜ」
何を思ったのか。
マユゲはヒイラギの誘いに一瞬動きを止め、そして鼻で笑うような笑みとともに静かに肯定した。
「ゼーフルスはラウリザの下流ってことで自然と発展した。各港町に行くための中央として使われてる。定期的に海洋遠征も開かれてる、龍壁山脈越えるよりは楽だからなァ」
「海洋遠征って大陸沿い? それとも完全に海方面?」
「海、だなァ。西も東も、龍壁山脈が切れて海になる辺りからしばらく広い岩礁帯があンだよ。物資補給できねえから技術革命でも起きねぇとしばらくは無理だ」
「ほーん」
遠征には多くの人間が用いられる。
船の大きさにも限りがあり、食料にも限りがあり、供給はほとんどできない。
そのため陸伝いに新たな土地に、というのは現状難しい。
「ノースミナスは色んな鉱物が採取できる。元々は竜と戦うための金属を採掘するために出来た街だ」
「え、二〇〇……三〇〇?!」
「あァ。今は通常の採掘以外にもノースミナス特有の鉱物系モンスターが出現するからそこでも鉱物資源を得てンだ。ここはかなり特殊な土地だからまァ、おもしれーンじゃねェのか?」
「あ~、鉱物系モンスターがいれば資源も枯れにくいのか。それが安定して存在できるのかはともかくとして」
ノースミナスでは様々な魔道具や錬成品に加工できる宝石などが採掘できる。
貴族たちは万一のために強力な装備を有するためそういった物への金払いも厭わず、そのためノースミナスは多少の不便に見合うだけの金策が可能な街だ。
「アルブスは元々『
「具体的にどう危険で、今どうして住めるんだ?」
「そこに立ち込める雲がちィと厄介でなァ。魔月ほどじゃねェが体調に影響が出る上に魔術が放出できねェ。ついでに平衡感覚方向感覚を狂わせる。今は魔道具なりである程度防いでる」
「魔月、って確か俺らが来た辺りがちょうど満月くらいだった特殊な月。何だっけ、紫月?」
「ン? あァ、月からの魔力が一定量を超えると不調を及ぼす。普段は人体の耐性が防いでるし昼間は太陽の魔力で掻き消されてっからな。基本夜は出歩かねェほォが良いぞ」
「出歩こうにも暗いわい」
「ハッ、そォかい」
この国では魔石を用いた光源が普及している。
そのため夜でも明るいのだが、満月前後の夜になると魔石灯の点灯数が極端に減る。
月明りも手伝って全く見えない程ではないにしても、その暗さは出歩こうという気を失くさせるには充分だ。
「トリゴはモンスターの発生数の少ない地域だ。だから大規模な都市としては珍しく堀と簡易な柵だけで防衛線を築いてンだ」
「ほへぇ、なして?」
「さァな。そもそもモンスターの発生原理すらわかってねェンだ、わかるかよ。少なくともあと二〇〇年は無理だろォなァ」
「何その具体的な数値? 研究者の算段はわかりませんわい」
「……気にすんな」
「ま、それまで俺が生きれるワケもないしな」
「…………そォだな」
狩竜の時代、一農村でしかなかったが一つの事件をきっかけにして目まぐるしい発展を遂げたトリゴ。
村は周囲を巻き込んで農業で国を支え、そして名もない西地方をトリゴ地方として名を刻む。
「――ブルックリンは沼地の街だ。街壁の代わりに森でモンスター被害から街を護ってる。その森を形成する木は少し特殊で地盤の緩い場所にしか生えねェで、沼の中で浮くみてェに真っすぐ生えンだ。さらには熱変動に強くて純粋に硬い。根はしっかり張るから動かねェ。が、軽いから加工し辛い以外は使い勝手が良い」
「へー。ってことは森の中を切り拓いた、もしくは植樹したってこと?」
「あ~……どっちでもねェが近いのは切り拓く方だなァ。その木の繁殖の傾向を突き止めたヤツが居てなァ、そこから繁殖させない方法を作って、ンで街にする部分をゆっくり枯らした、って感じだなァ」
「スッゲェ……。え、何年がかりよ?」
「確か……初めてから三〇年近く、っつったかァ?」
「ヤベェ、スゲェ! 成功するかわからんのに木の研究して、ンで三〇年近くかけて土地造って……スッゲェッ!!」
「……」
「どったの?」
「なンでもねェよ」
「そう?」
「ほら、続けるぞ。次はそれぞれの街周辺に出るモンスターとその利率だ」
「あいよ――」
――――後書き――――
ヒイラギ 猫
ヒ:~♪~♪ あ、猫だぁ。カワユス。……ほ~ら、怖くないぞ~。ニャーン、ってな
猫:くァ……
ヒ:おぉう、ふてぶてしい欠伸ね。……多少姿が変わっても猫は良い……とても……
猫:……
ヒ:……やっぱり自由に生きるってのはイイネェ。そう思わんかね? 猫ちゃん
猫:にゃぁぉ……
ヒ:少しずつ、変われるか? ……変われるってか、自分を肯定できるようになるかな?
猫:大人になれないガキの自分探しなんて興味ないからとっとといなくなることだね。お互い時間の無駄さ
ヒ:…………お前、喋るのォッ!?
猫:ニャァンッ
ヒ:も、もっかい! もっかい喋ってみろって!
猫:にゃぁご……
ヒ:もっかい――
猫:フシャァッ!!
ヒ:アビャッ!?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます