夏風邪4話

 ゴホッけほっ…ひゅっ、ケホッ…ひゅう、ゲホッゴホッ…はぁ、はぁ…はぁ……。


 自分の咳で起きた。発作?ここ数年はなかったはずなのに。大丈夫って言ったのに。しのりん起こす?母親?いや、耐えるか。とりあえず椅子に座ろう。一時に寝たのにまだ三時半。ゲームのライフを消費して寝れそうなら寝ようと思って横になった。

 午前五時。二時間も寝てない。けどここから寝る気も起きない。一階で座って過ごすことにした。

「あら、早いのね」

 ライフ貯まるまで暇してる時に話しかけられた。

「座っていたくて」

「ふ〜ん、ご飯食べられる?」

 台所で食器を出しながら訊いてくる。

「ちょっと無理」

「わかった。軽いもの作っとくから食べれそうなら食べて」

「ん…」

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