夏風邪2話

 息が苦しいのは日常茶飯事だ。過呼吸に於いてはほぼ毎日。だから今回も問題ないと思っていた。夜、しのりんの部屋で一緒に布団に入ってお話をした。たまに絵本を読み聞かせる。しのりんは風邪うつすからだめだと言ってたけど、体調崩して情緒不安定な妹をひとりで寝かせられない。せめて、安心して眠るまではそばにいたいと思った。翌日も翌々日もその次の日も問題なかった。


 寝る前に過呼吸を起こして別々で寝る日が続いた。ただ互いに心配性…見方によってはシスコンだから別々で寝る日が来ても寝る前に電話する。多少咳こみながらだけど二時間くらい話して最後に「しのりんだーいすき」「ことちゃん好き〜」と言い合ってから電話を切った。もしかすると僕ら姉妹をモデルに姉妹百合が一冊、書けるかもしれない。

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