第3話: お茶しませんか?(改改)
✵作者からのお礼
見てくださる皆さんにこの場においてお礼させて下さい。
いつも本当にありがとうございます。(人´∀`)アリガトー♪
本当に自分の様な子供の書いた作品に☆を付けてくれるなんて
本当に胸が一杯です。本当に本当に、超超超感謝です!
長々と失礼しました。
引き続き作品を続きをお楽しみ下さい。
―――――――――――
「ハァハァ、結構時間食ったな。」
右手にメタリックスライムを摘まんで呼吸を整える。
メタリックスライム略して“メルスラ”が逃亡を図ろうと右手で激しく暴れている。
“メルスラ”それはプレイヤー達を沼に堕とす、魅力のモンスターである。
【メタリックの欠片】と呼ばれる、今作最高品質のアイテムをドロップする上、通常のスライムに比べ1万倍の経験値を獲得出来る為、市場価格はおよそ数億は下らない程である。
だが如何せんこのスライム、プレイヤーを視認するとすぐ逃亡するので、数多のプレイヤーが取り逃がし、泣き崩れる者までいたという。
「まぁプラント地味に[
“メルスラ”は自分の生息地から抜け出すことは無い為、根気よく粘り続ければ、この
始まりの森では取り逃がす事は無い。
「辺りも凄い暗くなって来たし一回街の方へ帰るか。」
気づくと、森は満天の星空に覆われ、月光に照らされていた。
ほんの少し、その景色を堪能する。
――今日はいい日になったな。
一つ頷いて俺は森に背を向けて歩き出した。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「そこの貴様、止まれ」
始まりの森と城下町との境にある検問所で夜営の門番さんに止められる。
「貴様、こんな時間まで何をしていた。」
眉を寄せ、険しい顔で俺を睨む門番さん。
そんな怖い顔しないで下さい、ちゃんと今から説明するんで。
「始まりの森でスライム狩りをしていたんですよ。ほら、これ素材です。」
森で拾った【スライムの皮】を門番さんに見せつける。
勿論トランクのスライム達については内緒だ。
よこせなんて言われたら溜まったもんじゃないしな。
「…………?そこのトランク動かなかったか?」
「いやぁぁ気のせいじゃないですかね。ほら、星が綺麗ですよ」
「……?まぁ良い。次はもう少し早く帰ってこい。分かったな」
「あざーす」
“これだから貴族の坊ちゃんは”と呟く門番さんを横目に、俺は城下町へと足を踏み入れていく。
“エトワール城下町”
作中二番手の大城下町と名高く、商業と娯楽が最も盛んと言われる場所である。
剣聖であるパパがこの都市を統括しており、全てのプレイヤーはここで様々な必要物資等を整えた末、新たな冒険の地へと旅立っていくのである。
「よし、着いた。」
検問所より、正面徒歩五分の場所にある“剣”と“盾”のロゴ、何より外まで響く中の騒々しさがトレードマークなこの場所“ギルド&カフェ”へと到着する。
「失礼しまーす」
オークのドアを前に開き、熱気が溢れたこの場所を突っ切っていく。
中では、楽しそうに談笑する人々や、酔いつぶれた人々。優雅にコーヒーを楽しむ人など活気と熱気に溢れている。
熱気と視線の波を突っ切り正面の受付まで歩く。
「う~ん、どうすれば……」
そこでは、一人の絶世の美少女が何やら頭を抱えて唸っていた。
とても美しい少女だ。
細やかで綺麗な銀髪にまるでルビーの様な美しき紅瞳、傷一つない美しい白い肌と見る人全てを魅了させる魔性があった。
「あのーすいません」
「あっ、すいません。お邪魔ですよね。」
少女に話し掛けると、受付前から立ち退いて少し奥の方に座った。
何だったんだろう……まぁ良いか。
あの美少女、俺の知識に無いのが少しモヤモヤするもの……
取り敢えず、素材売ろう。
思考を切り替え、正面受付に向かう。
「ようこそ!ギルド&カフェへ。お客様のご用件をお聞かせください。」
「今晩は、えっと素材とモンスターを売りに来ました。」
受付では、柔和そうなお兄さんが対応してくれる様だ。
てことで今日集めた素材+トランクを見せる。
「はい、【スライムの皮×22】と【紫色スライム×1】と【メルスラ×1】ですねモンスターは競売に掛けるので、後日査定額をお渡ししますが宜しいですか?」
「はい、大丈夫です。」
「承りました。では【スライムの皮×22】の査定額 220円ですお納めください。」
「ありがとうございます。」
「では、明後日以降都合の空く日にまたお越しください。」
……このお兄さん猛者だ。“メルスラ”を目にして眉一つ動かさないとは。
少し驚きながらも、鉄貨22枚を受け取る。
ここの最安宿、確か200円だから、ぎりせーふ危ねぇ。
「宿に向かうかな……うん?」
宿へ向かおうと、歩みを進めると。
「うーん?うーん……」
「あの、何かお困りですか?」
先ほどの少女が店奥でまだ唸っていたので話しかけてみる。
あれ、この美少女よく見たら泣きそうじゃないか?
目尻が少し腫れており、泣いた跡がある。
「あっ、いや……大した事じゃないんですけど」
「言ってみたら楽になるかもしれないですよ。」
少女と対面の椅子に腰を掛ける。
まぁ人助けもたまには悪くない。(特に美少女)
「……………………」
依然として口を開かない。
相当の訳ありなんだろうか?
仕方ない。
「僕とお茶しませんか?その悩みハーブティーで買いましょう。」
キラリと歯を見せ、戸惑う少女に笑い掛ける。
美少女にはいつだって笑っていて欲しいしな。
まぁハーブティーは確か一杯100円なので問題は……ない。
――まぁ今日野宿すればいいし。
――――――――――
見てくださりありがとうございます。m(_ _*)m
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