八月

八月の母成ぼなり訪なふ子孫むまごかな


現在、本業案件と格闘中です。ですが、リサーチの最中で右手が痛くなってきたので(軽い腱鞘炎持ち)、気分転換に俳句ポストの句を捻ってきました。


ちなみに、SNSで公開した句は規定上投句できないので、ここに掲げた句は「ボツ句」です。


さて、「母成」とは何ぞや?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。というか、地元の人でないと知らないかも。

これは、戊辰戦争で西軍が会津に攻め込む突破口となった、「母成峠」です。

ここで二本松藩も捲土重来を期して、会津と共に戦ったんですよ。

→一応、「直違の紋~」でも描いています。


で、先日出席してきた睦会(二本松藩顕彰会)の年間スケジュール表を見てみたところ、東軍慰霊祭が8/21にあるようです。

つまり8/21は、母成峠の戦いがあった日というわけなのですよ。今では、若い人は知らない方が多いでしょうけれど……。


そんなわけで、作句してみたのですが、マニアック過ぎて伝わりにくいかなあ……と感じ、ボツにしたものです。


***


ちなみに投句したうち、一句はやはり二本松(というか旧安達町)に伝わる「上川崎和紙」を題材に、「風船爆弾」を詠んだものです。

あまり知られていませんが、福島県の勿来なこそからアメリカ本土に向けて「風船爆弾」が飛ばされ、一部は実際にアメリカ本土に到達して人的被害が出たのだとか。

その時に使われた原材料の一つが、安達町で作られていた「上川崎和紙」だったと伝えられています。


もう一句は、樺太で起こった「真岡郵便局事件」を詠んでみました。

8/20、つまり終戦後にソ連軍が樺太の中心であった真岡の町に上陸。そこの郵便局で働いていた女学校の生徒たちが、集団自決した事件です。

これも、かつてnoteで取り上げたことがあります。


https://note.com/k_maru027/n/nee3deb60b95a


氷雪の門は、かつて稚内を訪れた際に稚内公園に上って目にしているのですが、今でもなお、平和を祈らずにはいられません。

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