風死す、青田波

 風死して法会の余香真っ直ぐに

【季語】風死す


 一昨日の墓前祭の後の、想像句。少し、「散文的」かなあ……とも思いつつ。当初は下五が「くゆりけり」だったのですが、よく考えたら上五の「風死す」と矛盾するんですよね。そんなわけで、下五を変えました。


 藩士らのひたい淋漓りんり青田波あおたなみ

【季語】青田波


 これは、戊辰戦争後に青田が原や安積野開拓に携わった二本松藩士らに対する献句。戦後、持ち慣れない鋤や鍬を手に荒れ地を開拓した藩士も数多くいました。

「直違の紋~」のラストでも少し紹介していますが、二本松少年隊関係者では、安保七郎(戊辰戦争時は大島姓)氏などが青田が原開拓に携わったことで有名です。


また、安積野開拓のエリアとしては私の地元も含まれていたことを知り、往時の苦労を偲ばずにはいられません。

 実は、noteを始めたばかりの頃に書いた記事で紹介していた「吉美根ふじ園」のある一帯の開拓には、二本松藩士らが携わっていたそうです。(Xのフォロワー様から、教えていただきました)

 https://note.com/k_maru027/n/n378ecbdfa8f5

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