久しぶりに詠句
信州に
このところ、すっかり俳句をサボっていましたが、やはり今日だけは詠まずにはいられません。
昨年からでしたでしょうか。「東日本大震災」が正式に季語になったということで、今年はストレートに使ってみました。
とはいえ、字余りの季語であり、詠むのは結構難易度が高い気が……。
そんなわけで、今回は字数無視の句になりました(苦笑)。
今朝の新聞で、2017年、長野市長沼地区に紫陽花の苗木が届けられたとありました。
須賀川にも「長沼地区」があり、その縁で「奇跡のあじさい」の株分けが行われた経緯があるそうです。
元々、3.11で藤沼湖の決壊がなければ、蘇ることのなかった苗木でした。
ですが、そのような経緯があるからでしょうか。2019年の台風の折に、信州でも甚大な被害に見舞われたにも関わらず、今では見事な花を咲かせているとのこと。
それを思うと、不思議な縁を感じます。
***
沖つ波のたりのたりと三月十一日
あの日、福島でも沿岸部は大津波に襲われました。そのために福島第一原発の事故が発生し、多くの人が今でもその苦しみを背負っています。
ですが春秋が過ぎた今では、すっかり穏やかな様相を見せているのではないでしょうか。
あと何十年、何百年も経ったときには、福島の海はどのように変わっているのか。
そのような思いを込めて、詠んでみた次第です。
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ちなみに、noteでは過去にも震災句を詠んだことがあります。もはや、私にとっての恒例行事でしょうか。
【2022年】
線量計姿消えし日は
https://note.com/k_maru027/n/nd0528a65683a
【2023年】
待ち人や
よみがへる醤油の小瓶春の浪
https://note.com/k_maru027/n/n67b9f0b7b3b5
並べてみると、やはり月日を経るにつれて、復興へ……というか、日常に近い句を詠んでいるのがわかります。
そんなわけで、今日は東日本大震災忌。
亡くなられた方々のご冥福を、心よりお祈りします。
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