最近嬉しかった出来事より

 恋文こいぶみを掻きいだきけり寒の内

《季語》寒の内


「恋文」というのは、あくまでも比喩なのですが……。


 もう、泣きたくなるほど嬉しかったことがありまして。

 実は、少し前にある人にDMを送らせていただいたんです。

 それは、「御岳山のお犬さま」のタケルのモデルとなった人物。

 元々は、noteでお付き合いのあった方だったのですが、諸事情がありまして、noteを退会された後、消息がわからなくなっていたのです。

 今回の連絡については、かの方の事情にどこまで踏み込んで良いものやら、かなり悩みました。


 ですが、どうしても「御岳山のお犬さま」の件だけは、伝えたかったのです。かの方との出逢いがなかったならば、絶対に誕生しなかった作品ですから。


 偶然、あるサイトで懐かしい御名前を発見し、「でもなあ……」と1年余り悩んだ末の、DMでした。

 それに対して、レスポンスを頂いたのが何より嬉しかったです。

 現在の状況がどうあれ、かの方がお元気で活動されていれば、それだけで十分。

 そんな思いを、句にさせていただきました。


 ***


 海越えて光届けよ福寿草


 何かでカクヨムにもアップした気がしますが、この句も、その方へひっそりと送らせていただいた句です。

 この句を詠んだ当時、かの方は海外におられたのですが、コロナ禍ということもあり、なかなか帰国できずにいました。

 まだ俳句を始めたばかりの頃の句であり、拙さもありますが、友情句として私のお気に入り句の一つでもあります。


 今回、その「光」が届いたのだと感じずにはいられません。

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