震災忌
処理水の電話
【季語】震災忌(初秋)
福島の「処理水」の海洋放出については、賛否両論があるので、強いて触れないようにしてきました。迂闊に発言すると、原発推進派からも反対派(と称するプロ市民)からも、食いつかれかねませんし。一応、私は過去に除染事務の仕事にも携わったことがあるので、その際に放射線についての研修を受けており、「トリチウムは放射性物質を含むものの、ほぼ無害と言い切れる物質」であるのは、知っています。
私自身は原発には反対派ですが、反原発派の中には、「何となく放射能が怖い」という感情論で、やたら反対を叫ぶ人がいるのも、また確かです。政府は、トリチウムが放出するというβ線のエネルギーが非常に小さいこと、また、放射線物質は半減期があって、トリチウムの場合は十日ほどで半減期を迎えること、自然界にも存在する物質であることを、もっと丁寧に説明するべきだったと感じます。
それをやらないままに、海洋放出に踏み切ったため、色々騒ぎになっているのではないでしょうか。そしてここ数日、私の身近でも結構「中国からの嫌がらせ」の電話の話を聞きます。皆様、落ち着いてスルーしていらっしゃいますが、「中国の政略の一環として、嫌がらせの電話の人が動員されているのか、それとも個人の意思に基づいてやっているのか、気になりますよね」なんていう話を、知り合いと交わしました。そんなわけで、タイミング的にも「関東大震災」の日と重なったので、そのまま句にしてみた次第です。
関東大震災のときも随分とデマが流れたようですが、人間の行動パターンは百年経っても変らないなあ……。
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