きちきち、秋の虹

 きちきちや己示せり道のはた

【季語】きちきち(初秋)


 このところ、足元からよく精霊しょうりょうバッタが飛び立つので、その光景をそのまま句にしてみました。できれば、あの羽音をそのまま残したいと季語を検索してみたところ、飛蝗ばったの子季語に「きちきち」があるではありませんか。鈴虫など「音色を楽しむ」系の虫ほどではありませんが、道端に潜んでいるバッタも、結構羽音だけで存在感があるものです。我が家が田舎だからでしょうが(笑)。


 鼠色ねずいろの天の一刷ひとはけ毛秋の虹

【季語】秋の虹(三秋)


 こちらも最近の実景より。台風襲来の合間に見えた、見事な虹の情景です。感覚としては、「夏の虹」なのですが、一応9月ですしね。


 ちなみに、「秋の虹」では昨年こんな句も詠んでいました。


 西のを異郷の扉秋の虹


 うーん、昨年の方が出来がいいかも?

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