第弐章 惑星ルシュズ・アブズ 

序章のあらすじ

 第二章からみたい方や序章をすでに見た方のためのあらすじです。序章のネタバレですので、序章を、のちに楽しみたい方は飛ばしてください。


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 未来に目覚めたウエノ・ミライ27歳。


 そこでは宇宙戦争が繰り広げられ、彼の人生は翻弄される。帝国軍の管轄下にある惑星で、350年の眠りから目覚めたウエノ。研究施設から学校へ、そして軍が保有する巨大宇宙戦艦へと舞台は移る。目覚めた時から出会っているリラリース技師長に何度も会うたび、ウエノは彼女に惹かれていく。

 

 巨大戦艦内で半年間の軍事訓練を受け、新たな仲間たちと交流を深める中で、彼は衝撃的な事実を知らされる。彼が生かされている目的は、巨大人型兵機への自身の脳と魂の移植であった。この事実に震えるウエノは、肉体を失うことは死に等しいと感じ、深い絶望に陥る。

 

 ショックは大きく、精神汚染に至る。リラリースの介抱で健康に戻るが帝国軍の不信感と憎悪はさらに強いものとなる。


 そんな中、未知の力を持つ包帯だらけの少女との出会い、さらにその後、電気を放電するリスの獣人と出会う。


 宇宙戦艦から見える無数の星々。それを見たウエノは新たな可能性を感じる。そして彼は決意する。このまま消え去るのではなく、この状況から逃れ、自身の幸福を追求することを。

 

 そんなウエノのもとに、リラリースから逃亡の提案が届く。2人は恋に落ちていた。彼らは小型超高速艦を使い、帝国軍の宇宙戦艦から脱出する。逃走は順調に見えた。


 しかし最後には、鬼軍曹と呼ばれるトバリ率いる特殊部隊に追い詰められる。リラリースとリスの獣人リスティルの活躍により、追っ手の多くを倒すが、あと一息のところで2人はトバリに殺される。

 

 結局トバリはウエノを捉えることができずに退却し、ウエノは1人取り残される。悲嘆に暮れるが、リラリースの最後の「幸せに生きて」と言う言葉を胸に、特殊睡眠カプセルへと入ることを決意する。

 

 ウエノを乗せた高速艦は、3ヶ月かけて、7光年離れた帝国軍の力の及ばない惑星ルシュズ・アブズへと向かっていく。

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