Episode 060 衝撃! 初の出会い。


 ――今日は昨日の続き。とも思える程の穏やかな午前の雰囲気。



 でも、ちょっとばかり違うの。空色のリュックにポニーテール。白のポロシャツに青い短パンのスタイルは普段と変わらずだけど、お姉ちゃんと一緒にいるということ。


 電車の中、目的地の梅田まで……


 いつの間にか駅名も変わって『大阪梅田』となっている。一眼レフのカメラは、手に持っている。到着したのなら、今乗っている臙脂色の電車とコラボで撮影を試みる。私の身体の外へはみ出すように『ワクワク』という字幕が飛び出していた。


 その様な過程も得たのだけれど、やっぱり今度ゆっくり撮影したい。


 北陸で撮影した写真たちの整理も兼ねて……僕の『キラキラ』と名付けたアルバムを築き上げてゆくから。幸いにして、とある小説サイトの『書くと読む』には、近況ノートにその様な、写真を紹介できる機能が備わっている。自身のコレクションも、世に流布してゆくことも必要かと思い、そこでも情報を共有できるお友達が作りたいの……


 それにしても、お姉ちゃんは素敵だ。


 シルエットにしてもグラマラスだし、お顔も美しい。お洋服だってセンスバッチリ。とてもアダルトチックな感じ。背も、私より十センチ以上も高い。……これでも同じ高校生で、歳も一つしか……まあ、正確には二年近く離れているかな? 私の誕生日が三月三十日の早生れで、お姉ちゃんの誕生日が四月の二十九日だから、やっぱりそうなの。


 すると、いつしか着いていたのだ、会場に。


そら、早速だね、あなたの出番」と、お姉ちゃんは背中を押した。


「うん、行ってくる」と駆け出し、そして搭乗する。そこは操縦席にも似た試合を迎える選手の席。でっかい画面に映し出される私のキャラクターは、白色の戦士だ。


 対戦相手は、あのウメチカさんで……


 とっても可愛らしい、キャラクターが現れたの。黄色の戦士というよりも、魔法少女のような趣。そしてもう、試合開始となる。対面式の操縦席。距離は近くて遠いの。


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