死ぬべき人間

きっと僕は死んだほうがいい

必要とされないのなら

弱いのだから

要らない人間はいない方がいい


生きてる価値なんてない

こんなのがここで生きようとするなら、もっと苦しんでいる人が僕になるべきだった


望みなんてない

理由がないんだ

もしも今ここで死んだとしても

後悔なんてない

やっと死ねると楽になれるよ


社会に貢献できない

こんな社会が嫌いだから

弱肉強食、生物淘汰

僕は死ぬべき人間だ


つまらない漫画、アニメ、ゲーム

趣味嗜好なんて合わない

こんなとこじゃ娯楽なんてない

やっぱり僕は社会に向いていない

この世界と反りが合わない

嫌い、嫌われてるよ


もしも前世があったとしたら

とても悪い人だったのかな

僕は今も苦しんでいる

悪いことなんてしてないせいなのかな

虐めているのは

人じゃなくて世間

多数決の理想が互いに押し殺していく


本音を言えば死にたいんだ

何もしてないのに身体中がヤスリで削られているよう

痛くはないがしんどい

何をするのにも面倒臭い

何を見ても感動しない

魅力なんて感じなくなった

この世にあるもの全てが空っぽのようだ


なのになんでだろう

もしも近くに死のうとしている人がいれば

僕は止めると思う

自分が死んでいもいいけど周りで死なれるのは気持ち悪い

まだ諦めないでくれと

まだ希望はあるはずだと励ますだろう

哀しい気持ちが同じだから

共感できるから止めてしまうのか

僕には理解できない


先の見えない人生

とやかく言われるくらいなら消えてしまいたい

毎日美味しいものを食べて寝ろ

そんな贅沢はできない

周りに迷惑をかけずに死ぬ方法

自殺も一人の判断、認めるべきだ

死ぬことにお疲れ様と否定しない優しさ

やはり世界の悲惨さは否定できない

嘘ついてきた分だけ

無理やり生きようとした分だけ

跳ね返って耐えきれなくなる心

荒み果てた心には空も映らない


信じてきたものが価値が無くなって

本物じゃなかった才能も

それを平等のために捨てる正義と無情

同情してほしいわけじゃない

慰めてほしいわけじゃない

ただ死にたい

これからも辛いだけだと悟ったから

僕らは世間と共存できない


本当につまらない世界だ

どいつもこいつも自分の利益のために真実から嘘をつき、感情論を正当化

楽しめる人間が大多数なら偽りでもいい

少数が死のうとすると止めてくるくせに

自分勝手な奴らほど長生きする

だから周りを気にする人は余計に窮屈

誰も認めない、そんな少数派

別にそれでもいい

ただ死なせてほしい

馬鹿と共存なんてできない

真の作家は自殺する、そうだっただろ


だけどやっぱり死ねない

本能なのか希望なのか馬鹿なのか

全てを滅ぼそうと思わないけど

過去の自分がいたら殺したくなるだろうな

頑張ってても意味なんてないさ

誰かのためなんて全て嘘さ

それに気づかず感情的なやつはただの自分勝手、押しつけ野郎

性格悪い奴が優位な生物淘汰の世界

デスノートがあれば気に入らない奴らを全員殺してみようか


でも僕はまだ死なないだろう

自分と同じように死にたいと願う人々がいるから

どうせ死ぬのなら全ての人に嫌われてもいいから、無理なことをしてやりたい

過激でも非情でも牢獄入ってもいい

この世間に虐められた分だけ、虐めてやりたい

歩道で止まろうとしない車に突っ込んだり

迷惑な奴を殴ったり

見下している奴を懲らしめるなんてもいいか

死に果てるまでものを書いてもいい


もう何もしたくないな

やらないといけないことなんてどうでもいい

もう未来とかどうでもいいや

僕はどうせ死ぬから

明日こそは死んでやろう

それまでやりたいことやってやろう

死にたいと思っている人を、つまらなすぎると廃れた心を輝かせられる物語を

僕は作っていこう

何もかもを捨てて

全てのしがらみから目を逸らして

外道になってやろう

どうなってもいい

僕はどうせ要らない人間だ

死んだほうがいい人間だ

だったら悪人でいい、外道でいい、カッコ悪くてもいい、好かれなくてもいい

本能のままに

誰に何と言われても外道と罵られても、笑ってやろう

その代わりに死にたい人を楽しませる

明日の希望を作ってやろう

世間から弾かれた趣向を刺激してやるよ


もう何も知らない

どうにでもなればいい

死ぬよりかはマシだろう

気なんかもう使わない

誰の言うことも聞くものか


死にたいと病んでる人を感動させる物語を

捨てられた人に希望を与えるものを

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