Silent

口に出さない、手を上げない

顔を見せないでいても

意見が無いわけじゃない

エゴが無いわけじゃない


目立つのは、うるさい奴ばかり

死に急ぐ馬鹿ものばかり

なんでわざわざ危険を犯す

目立ちたがり屋は馬鹿野郎

目も悪いよな


あいつらは俺たちの代弁者ぶる

自分が偉いと思ってて、俺たちの言葉を知っていると思ってる

だから馬鹿野郎なんだよ

俺たちはお前の道具じゃない

カッコつけるなカッコ悪いぞ


怖がりだって言われた

自己が無いって蔑まれたり

つまらない人間だって罵られた

誰も見てないようで

誰かが見ているみたいで

陰に隠れても

光が強ければわかってしまう

僕はただ厄介は嫌なんだって

自由に居させてよ


良いことも悪いことも

些細なことなら気にならない

覚えられないから、心落ち着く

バタフライ効果

それが大事になって大声が轟くと

もう逃げたくてたまらない

僕は本当は臆病なんだ


怖いことは考えたくない

眠れない日も多かった

だけど心霊現象や怖い話が気になって

また震えて絶望したんだ

暗くなった白い天井に


もう楽させてほしいだけ

自分の居場所を探してるだけなんだって

なんでわざわざ邪魔してくるのさ

僕は落ち着ける場所があればいいだけ

神様はそれもくれないのかよ


お前にはエゴが無い

お前には欲が無い

お前は格好悪い

お前は男らしくない、女らしくない

そんな言葉ばかりに怯えていた

やっぱり僕はいらない人なんだろう


何度同じこと言われても

どうしても変われなかった

無理強いされるのは大っ嫌いだ

好きなことは好きだから

時間も忘れて没頭してきたし

それだけでよかったんだ

ただ平和で邪魔しないならいい

一人のほうが楽だった

僕はそれを選んできたんだ


だから少し強がりたい

僕は誰よりも自分らしかった

太陽に照らされても暗闇を選んだ

それが自分だから

いくら貶されても馬鹿にされても

僕は変われなかった、変わりたくなかった

自分らしく生きたかった

その意思を僕は曲げなかった


もうカッコ悪くなんてない

誰がどう言おうが僕は最高だ

これが最高だから好きだから

心地よいくて

僕は変わらなかったんだぞ



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