第8話 親ってなんだろうな?夢見て親になるゴミなお前らへ

 この国の公務員は仕事と言って税金をもらって生きている。


 随分とご立派なことだろうが、その実は、肩書だけだ。


 先生と言って生徒に性的欲求を強要させ、警察と行って幼女をレイプし、罪人を野放しにする。


 年金と装って高齢者は餓死し、年金という取り立てだけが能でしかない。


 そんな無能な連中が溢れている。


 更に、素晴らしいことに、野放しにされた悪人どもがこの国で子を生む、欲望だけで後先も考えられないゴミの分際でである。


 無論、後先考えられないから、教師に我が子をレイプされても子供のために戦ったりはしない。


 ただ怒り、子供にぶつける。


 そういう阿呆しかいない。


 警察なんて無能も無能だ。


 虐待を受けた子供を守らず、児童施設も無能、税金を払う勝ちもない連中ばかり、結局、税金だのなんだのと綺麗事を並べても無価値でしかない。


 故に、この時代でクリスタル大会が開催されてから、この国の税金は零となった。


 警察の給料も月5万となった。


 それ以来警察も本性を常に露わとする。


 助けを呼んでも大いに遅刻する。


 それでも忠義を尽くすものには多大な地位を与えられた。


 給料は5万のままだが、名声はやまない。


 そんな英雄が上杉のところには居なかった。


 基本、人間の9割はゴミだ。


 警察という肩書を持っているだけのゴミしか居なかったということだ。


 それに、5万あれば、この税金の無い国で生き抜くことはできる。


 年金も廃止され、国のお偉い様方の給料も減給されにされた。


 英雄がクリスタル大会で稼いでいるが、それも長くはないだろう。


 それでも、英雄は戦い、戦う宿命にあるものは戦う。


 ある女娘はこの国で5共父親の子を出産した。


 それをご立派な国のお偉い様が放置していたという。


 なぜ、そのような奇特な状況を呼んでしまったのか、ご立派様にはそれすらも予想できない猿だったという訳だ。


 子が親を殺すことは重罪と今でも考えられており、親が子を殺すことは軽罪となっている。


 他の国では逆だ。


 この国は猿並みの知能故に親が絶対となる。


 故に、猿のような親が多くなる。


 上杉は披露困憊していた。


 ある程度は休めた。


 脳も覚醒している。


 上杉は愚父のくだらない約束を果たして帰ってきた。


「ほら、クソ親父!! 優勝してきて帰ってきてやったぞ!! これでくだらないバスケはやめさせてもらう。わかったな?」


 無論、示談で済むならそれに越したことはない。


 覚醒した脳は善悪の区別を定義化させた。


 覚醒も完璧なものではない。


 周囲に無能な人間が多すぎた。


 その雑音と風習がそれを阻害した。


 世間体でいう親不孝者、上杉はまだ幼い子供であり、綺麗な勝利を求めすぎていた。


「あ、あぁ………わかった。お前の言う通りだ。約束は守ろう。」


 この愚父でも改心できるのではないかと考えてしまう。


「だが、子供の寝込みを襲うようなやつは信用できないな。どうしてくれるか?」


 国の人間一人が変わったからと言って、全てが変わるわけではない。


 国に有能な人材が一人入って劇的に変わったが、税金を取っていない。


 上の腐った連中はまだまだ沢山いる。


「この俺の………この俺の初めての友も殴ってくれたな………!!」


 どうやら、この愚父は小学生でありながらも他人の子供にまで手を挙げたらしい。


「ひ、ひぃぃッ!!?」


 愚父は恐怖した。


 殺されてもおかしくない状況、愚父は息子に醜くも謝罪する。


「お、俺が悪かった………だ、だから、命だけは助けてくれ!! この通りだ!!」


 その醜い顔が更に醜くなり、見たくもない醜態を見せられてしまう。


 こんな醜いゴミから生まれてきたのだ。


 9割のゴミ共から生まれたゴミも所詮はゴミ、まともな教養を受けなければマシにはならないだろう。


 詰まり、上杉はこう考える。


 自分が子を持てばこういうゴミのような親の性格を持つゴミが生まれる可能性がある。


 そんな子供を教育している暇など無い。


 まともな女性が子供を欲しがらない理由、いや、最近の女性はほぼ、子供を欲しがらない。


 そう、お前らがゴミでお前らみたいなクズの子供が生まれた時、骨を折るからだ。


 お前らのようなゴミ人間が子供を望むこと事態が間違っている。


 そんなことは阿呆な女でも今はわかっているということだろう。


『子供の俺に親の教育をさせるな~~~!!!』


 上杉が愚父の頭に踵を落とした。


「ぐぇッ!!?」


 愚父は体重の乗せられた踵を無防備にも頭で受けてしまった。


「お前みたいなゴミが仕事ででかい地位を受けてどれだけの人間が卑下な思いをしてきたか言ってみろ!!」


 ガキを相手にキレるような愚父だ。


 無論、その傍若無人な振る舞いを躾けるのがまさか税金をもらってるご立派な猿でなく子供がしなければならないとは、素晴らしい国である。


「体だけは大人のクソ親父が天から与えられた巨体は私利私欲のためか!!?」


 上杉は愚父の体を痛めつけた。


 己の体が不完全に成長したように、この私欲で巨体となった体を痛めつけ続ける。


 まともに食えなかった故に、急所ばかりを攻撃してしまう。


 殴るうちに気が引けてきた。


 本当に殺してしまうのではないかと懸念を抱く。


 親を殺せばどれだけの子どもたちが楽になれるだろうか、これ以上の暴行を子に振るわせる。


 そんなことをさせる愚父がどれだけいるだろう。


 上杉の手が緩んだ時、愚父は猛反撃にでた。


 要因は相手が完全に無防備だと思ったこと、そして、己に非道なことをさせる運命、それらを悲しんでいる余裕などなかった。


 愚父の右手が自由になっていたのだ。


 そして、あろうことか、武器を持っていた。


 自分よりも小柄で幼い子どもを相手に大人が武器を持つそれも木材の角材のようなものだ。


 覚醒した上杉はなんとか受け流したが、それでもダメージはでかい。


 殺す気だった。


「ぐぅ………このクソ親父が~~~!!!」


 なんとか左肩で受け流したが、不完全の体で成長した上杉は一発もダメージを受けてはいけない。


 それが致命傷でなくとも致命傷なのだ。


「人が謝ってるのに調子に乗りやがって、殺してやる………殺してやる~~!!!」


 上杉は感情に支配されてしまう。


「何が、何が謝罪だ!! 自分の罪が謝罪で全て済むと思ってるのか!! このクズ野郎~~~!!!」


 上杉は肩を庇いながら容赦無く攻撃した。


 愚父は息子相手でも武器を持って応戦する。


 恥知らずとはこのことだ。


 容赦しなくなった上杉は親を殺す気でだった。


 完璧で理想を描いた上杉の攻撃は常に親の急所を捉える。


「ぐふ!!? そ、そこは………タマ………!!?」


 怯んだ愚父の鼻を潰し、脛を蹴り、溝に肘を入れ、武器を奪い取れば手を潰し、指先を踏みつけた。


「ぐぁああぁぁぁあッ!!!? も、もうやめてくれ………がはッ!!? い、痛い、痛い~~~!!!」


 情けない愚父の言葉も何も届かない。


 容赦無く殴り続けた。


 しかし、命は奪わなかった。


 奪えば面倒な裁判が待っている。


 愚父はタマも失い、指もまともに動かせなくなった。


 その後、愚父は誰にも相手にされず、愚父を恨んでいるものも多く、弱っていると知ればどうなることか、わかったものではないだろう。


 無論、それは、上杉にも言えることだろう。


 クリスタルトロフィーを手にしたものは、本編でも語られたように、それを狙ってくるものも多い。


 一つは暴力、もう一つは権力、そして、もう一つは色欲、容姿も上杉は悪くなかった。


 母親に似たのが幸福でもあり、不幸でもある。


 上杉は疲労困憊で重症を負い心底休みたい時にそれは現れた。


「何しに来た………」


 現れたのは上杉を異常に愛していたあの女だ。

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