二度目の決壊
「私は早崎リサです。
春の陽気が心地よく、青空が広がる晴れやかな日に、たくさんのお友達と一緒に――
そして、大切なお母さんとも一緒に幼稚園に入園することができて、とっても嬉しいです!」
(私が幼稚園に入園した日、私も代表の挨拶をした……あの時の私、もうおむつなんて外れていたはず……
なのに今の私、おむつで……オモラシしてて……25歳なのに入園式……
また私……いやだめ……いや……)
提は切れた。
股間に再び広がる生暖かい水流。
(いや……いや!
リサが挨拶してるのよ……!)
裕子は自分の中枢神経に向かって、懸命に言い聞かせる。
(だめ! 止まって……お願い……)
会陰部からお尻の割れ目まで分け入っていく生ぬるい液体の感覚は、強い違和感を与える。
「入園式の代表として、新入園児のみんなの気持ちを代弁させていただきます。
まず、お母さんに感謝の気持ちを伝えたいです。この春の陽気の中で、いつも私を支えてくれて、大切な時間を共にしてくれてありがとう。
お母さんの愛情があったからこそ、私はここまで成長できました」
だが、これで終わりはしなかった。
オモラシ回数は二回目とはいえ、特別な利尿剤を服用している。
今回も同様に『迸り出る』と表現して差し支えない。
そして、オムツは既に一度使われているのだ。
吸水量に余裕があったとしても、吸水速度に余裕はなかった。
一回目より長く、量も多いおしっこは、長く続いた。
「「「きゃっ!」」」
裕子の横の園児が、驚きのあまり立ち上がった。
裕子の椅子に、小さな滝が作られていた。
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