サブストーリー的な短編集
第46話 職業あっせん保健室 その1
部活面談
ー #保健室 #伯爵視点 ー
裁縫部顧問、トキソウ先生の問題も解決しないまま時間だけが過ぎました。
正直機械部と裁縫部の内部抗争というか、
先生が折れて関係者に謝るだけで解決しそうなんですがそれが大人には難しい。
ましてや自分よりスペックの劣る年下ともなれば。
私は土下座でも何でもして事態の収拾を
確か百合リスの貴族 ” 黒雪・スノーフレーク ” さんの時ですね。
☆☆☆
「あー、失礼するでござるよ」
「げっ、キキョウ先輩!
別にオンラインでもいいでしょうに」
この人苦手なんですよ、弱みを見つけて相手を屈服させてくるタイプ。
そして後ろにいる少女が例の子なんでしょうか。
「見慣れない子ですね・・・・・
まさかあなたがヤトルフェさん?」
「うむ、蒼転寺ヤトルフェ。
安心するがいい、我は機械部側の人間だからな」
ちっこい。
いや140ギリ行かない身長なのに
病院とかで支給される ” 松葉つえ ” を1組使用していますので
前傾姿勢で更にこじんまりとした印象を受けますね。
髪の毛は赤紫色、ピンクよりも赤っぽいマゼンタとかってやつですね。
ツインテールとまでは行きませんが髪を両側留めてますし
低身長も相まって・・・・・・・裁縫部には近づけないほうがいいですね。
小学校高学年から中学ぐらいの印象受けますし。
「ヤトルフェ殿は拙者達と同じ3年だから先輩でござるよ?」 (威圧)
「さーせんしたっ!!!!」 (全力謝りー)
「初対面の時は堂々としてだろうに」 (ドン引き)
ええと、ヤトルフェ先輩、
よくキキョウ先輩と共に行動出来ますね、
私はもう怖くて伯爵財閥のデスクワークに逃げたいです。
☆☆☆
「馬鹿なことはこの辺でいいだろう。
では松葉つえのアタッチメントを取り付けてだ・・・・・
たのもー!!!!!!!!!!!」 (ブゥン)
「ちょっ!あぶねえじゃねぇですか!!!!!
どんな教育してやがるんですか!!!!!キキョウ先輩!!!」
いきなり松葉つえハンマーでヤトルフェ先輩に殴られそうになりましたよ。
「ふむ、王都では
「パソコンのモニターでも破壊する気ですか!!!
というか逮捕されましたよ!!!!その人!!!!」
確かに部活動の延長で給料が出ますから
学園長である私の許可を取れば新規事業ができますね。
私がよくいる保健室が実質ハ〇ワと言っても過言ではありません。
「ヤトルフェ殿は最近生まれたばかりでござるから
優しくしてあげて欲しいで
「何ですか、その某掲示板みたいな言い訳は」
キキョウ先輩、語尾がうるさいです。
「ここからは我だけで活路を開く。
道案内ご苦労であった。
キキョウ ” 母さん ” 」
「・・・・・・へ?母さん?」
学生間の人体錬成で子供を作ることは珍しくありませんが
せめて相談はしてほしい物ですね。
いつの間にか
ニャラケルが根回ししてますか。
「拙者とリエ殿の子でござるよ。
家系図的には
キキョウ
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ーーーーーーーーーーーーーーー
| |
キキョウ ー リエ殿 キキョウ ー 紅殿
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キキョウ ー ЯℲ殿 (ヤトルフェ殿)
つまり拙者はヤトルフェ殿の母上であり結婚相手であり
おばあちゃんってことでござるよ」
「欲張りすぎませんか!!!!この家系図!!!!!!!」
さらっと紅まで結婚してますし・・・・・・
多分無許可だコレ!!!!!!
「とにかくです、保護者同伴でハロ〇に行くなんて
滅多にはありませんのでヤトルフェ先輩単独と面談しますよ」
「見落としがあるぞ伯爵、
紅姉さんならツッコミを入れているぞ?」
「紅姉さんって、そっちの方にツッコミ入れたいですよ。
知らない間に姉になってたんですか紅は」
あの人は妹ってガラじゃありませんが。
「正解は家系図のとこだ。
ЯℲと書いてヤトルフェ」 (ふんす)
「また中二病が悪化してますよ!!!!
と言いうか市役所よく許可しましたねぇ!!!」
Rの逆文字のЯ、Fの逆文字のℲとか何処から見つけてくるんですかねぇ
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