第32話 復活のクリエ・リエ



 ー #蒼転寺リエ視点 ー


 

 トキソウ先生が姿を現した、そして眼前の機体はトキソウマル。


 似ている・・・・世界征服され宇宙に逃亡した蒼転寺さんに、

しかも愛機であるソウテンマルにも。



 「今更なにをしに来たの?増加装甲を付けたからって個人の癖というか

武器の配置とかで正体ばれるから。


 あとネーミングセンスもだけdddddddddddddddd」



 頭が痛む、 ” 蒼転寺遺伝子たる我 ” がリエの人格を掌握したはず。


 いや首絞められは違うけど!!!!


 あっ♡意識のっとられりゅ♡



 「お、おい大丈夫かリエ?」




 「・・・・・・・大丈夫、紅!!!ちょっと昔を思い出してただけ。


 しかしソウテンマルに姉妹機がいたとはねぇ、そりゃリエも貰ったよ?


 蒼転寺さんがロケットに乗る前に、でも新たに新造してたなんて!!!



 しかもボディの配色が黒色と来た!!!もうヒール役じゃん!

強奪された2号機とか妄想捗るじゃん!!!!!



 3頭身なボディはそのままに現代ナイズされた腰つき、

頭は小さくなって腰は絞ってあるいわゆるモデル体型なんだ。



 まず1番目立つ部分が足部分、これアレだよね?セグ〇ェイだよセグウ〇イ。


 人型ロボットだからタイヤの付いた乗り物乗っても違和感ないよね。


 流石のリエもセ〇ウェイは思いつかなかったよ、流石先生。




 究極の汎用性を持った機体がソウテンマル、

しかし特徴がないのが特徴と言われてもしょうがない、

誰が使っても強い機体じゃないんだ。


 最大の武器はマントに隠された武器。


 目の前に出されたから下から覗けばいいと思う人もいるかもしれないけど

そこはほら、武装淑女として・・・・・ね。



 機体を支えるスタンドの固定方法が股下3mm穴なのか専用ジョイントか、

はたまた腰にパーツを噛ませるかひじょおおおおおおおおおに気になるけれど

絶対領域より高みの桃源郷を目指すならちゃんと対戦相手の許可を取ろう、

リエとの約束だ!!!!!!



 ・・・・・・こほん、マントの下の武器の話に戻るわ。


 いやせいぜいライフルとか剣が数本でしょwwwwとか思うかもしれないけど

” 攻め方 ” が分からないんだ。


 例えばリエの機体は10本の砲門で攻撃する射撃特化の機体、

もしこれに隠し武器を搭載したとしても基本は中距離攻撃だから

接近されると押し切られることが多い。


 対してソウテンマルはどのレンジでもこなせるため対戦前の武器選択で

相手の弱点武器を積める。


 勿論読み負けることもあるだろうけど前の持ち主である蒼転寺さん、

そして目の前のトキソウ先生ならその心配はない、なんとなく似ているからね。



 ただ蒼転寺さんはもういないからトキソウ先生がこの機体を引き継いで

リエたちの前に立ちふさがるということは相当な自信があるという事。



 私と紅は確かに世界を救ったけれどソウテンマルに勝った訳じゃない。


 油断する気はないけれどこの勝負分からないわ」




 あれ?なんか周りの人たちドン引きしてない?




 伯爵   「あーオタク系でしたかぁ」

 

 ジエンド 「いや話長いし早口で何言ってたか分かんないし」


 紅    「蒼転寺遺伝子も案外脆いな」


 トキソウ 「うんうん、この感じこそリエちゃんだ♪」



 あれ?先生にこのマシンガントーク見せたっけ?


 このまま戦って勝ってもリエ的に嬉しくないかな。




 「悪いけど紅、リエたちの機体も紹介するから。


 だってフェアじゃないじゃん?」



 「もう好きにするがいい」げんなり



 若干諦めてない?確かに先生の機体は凄いけどさ。




 「これが私たちの機体 ” ソウテンクリエール ”


 コンセプトはもし蒼転寺さんが生きていたらのIF機体。


 リエのクリエールと蒼転寺さんのソウテンマルを合体させた万能機。



 ソウテンマルの機体をベースにクリエールの部品を増設することで

手足の延長が可能になったわ!!!



 無論ただの合体に飽き足らず!!!!


 2体分のエネルギーを使う事で他の機体をも圧倒できるパワーが最大の武器。


 クリエールの特徴であるバックパックについている8門のサブアームと、

蒼転寺式電子火縄銃を両手で持った計10門の全力火力ぜんりょくかりょく

切り札。



 バトル中1度しか出せないspスキル、いわば必殺技はラグ・ファンタズマ。


 照射ビーム、いわゆるゲロビじゃない理由は文字通り ” ラグ ” を

発生させること。


 10門の砲撃を演算する際どうしても ” 遅延 ” がでる。


 簡単に言えば操作に時間差がでて相手の機体は動かしづらくなる。


 これはゲームの仕様をついた反則スレスレの技だけど相手が気が付く前に

勝負自体にケリがつくから問題なし。


  

  

 そしてこの機体にはさらなる秘密があるのだけれど、

各所に開けた3mm穴に別の武装を追加できるの!!!


 これはまだペーパープランの域だけど、トキソウ先生との再戦前には

完成に持っていくつもり!!!!



 総評するとトキソウマルのマントに隠された武器次第で

リエたちの勝敗は変わるという事。


 というか今すぐ改造してソウテンクリエール用のセグウェ〇作りたいかも!」





 紅・伯爵・ジエンド 「話が長い!!!!!!!!!!!」


 トキソウ先生 「この〇グウェイっぽい増加装甲が

        次世代レベルのバトルを生み出すのよ」

 

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