第20話 この学園って教育によくないよね
伯爵から緊急の呼び第し・・・・
今日は在宅学習の日だったのにさ、明日は代休を取るかな。
私の平穏である週休3日の学園生活は守られないといけない。
ふとスカートのすそが引っ張られる、
廊下で拾った身長の大きい
掃除に夢中で
多分だけど彼女は保健室にいるから目的地は同じ。
人助けなんて趣味じゃないし偽善とも思える、
見返りがないのに助けるなんてさ、ホントに私らしくないっていうか。
「伯爵、明日学校サボるか・・・・・ら?」扉ガラァ
ぴしゃん!!!!私は保健室の扉を開け中身を見てしまった!!!!
うん、落ち着こうか、そこには
” 幼稚園児の服を着た紅先輩がランドセルを背負っていた ”
当然迷子の
魔法で飴を出現させて彼女に渡す。
ただし舐め終わるまで目と耳をふさいでもらう条件でね。
☆☆☆
「ふーん、 ” 不審者 ” 撃退が私を呼んだ理由なんだ」
保健室の扉を再度開け魔法で出現させた ” バスケットボール ”を
両手で持ち紅先輩を殴打。
最近はやりの ” 殺人ドッチボール ” ってヤツ?
これは護身用なんだけどさ。
「ま、待て。 ”ゴスッ” これには深い訳が ”グシャ” 」
紅先輩の断末魔が聞こえた気がしますが気のせいだと思うなぁ。
私の中で紅先輩はメイド喫茶で見せたイケメンムーヴの印象が強いから、
うーんカエル化現象とは違うんだけどなんかイメージと違うっていうかさ、
推しの配信者がタバコ吸ってたのが分かった時と同じで
減点ではないけれど人にお勧めするのは止めようかなって感じ。
私の行為に伯爵と
大人2名は身を寄せ合って恐怖していた。
適当にストレス発散した後紅先輩の身ぐるみを剥がして
制服に着替えさせる・・・・・最低限治癒魔法はかけるけどさ。
2人で入った。
☆☆☆
「こほん、ええとその校内で殺人ドッチボールこと、
バスケットボールの投げ合いをする生徒が出て禁止に持っていきたいんですよ」
「なんかさ、伯爵普段より歯切れ悪くない?」
「き、気のせいでやんす」手をすりすり
なんか小物感が増してる気がする。
「まぁなんだ、散歩部結成記念とメイド喫茶の打ち上げも兼ねて
クッキーを焼いてきた。
黒雪には小分けした袋を後で持っていくので諸君らは楽しんでくれ」キリッ
さっきまで奇行を晒した紅先輩が手提げ袋からクッキーを取り出した。
チョコチップクッキーを見たら連打する癖がついている私の心配をよそに
出されたのはジンジャークッキー。
大人組の1人
クッキー自体はおいしかったし仕事の内容も理解した、後は・・・・。
「もう遅い時間ですので私達掃除部は失礼するっす」ぺこり
「またねー、親切なお姉ちゃん」手ブンブン
ちゃっかりクッキーをプラ容器に入れて持ち帰るメイド達。
お姉ちゃんって私同学年なんだけどなぁ。
「さて、純粋な子が帰ったから事情を説明してもらおうかな?」
再びバスケボールを出してパンパンと叩いて威嚇をね。
掃除部以外 「「「「KOEEEEEEEEEEEEEEEEEE」」」」
ー #数分後 ー
はぁ、
伯爵の母親がランドセル。
両者がいがみ合ってる中紅先輩に同時に着せたのが事の顛末。
ホント大人って・・・・。
「しばらく紅先輩を借りますので皆さんは席を外してもらえますか?」
「なんで俺なのだよ!!!!悪いのは大人だろうが!!!!」
ちょっとメンチ切るだけでおとなしくなってくれるのはありがたいかな。
「ひぃ」みたいな情けない声は出てたけれど。
「ちょっと魚の様子見てきますね。
30分経ったらスマホに連絡入れますので」あせあせ
「ふむ、カップルの時間を邪魔するわけにはいかぬか、
ここは引くぞロリコン教師よ」あせあせ
「ごゆっくりぃ~」
こうして珍しく紅先輩と話す機会を得た私。
恋愛感情なんてないしイイ人だとは思うけどさ。
どうしてクッキーを焼いてきたのかが気になったんだ。
偽善?ご機嫌取り?そんな感情が私を支配してきた。
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