■第二章までの登場人物・用語・イラスト集■
※多くのネタバレを含みますので、まだ二章までを未読の方はご注意ください。
クソ長いので、興味のない方はイラストだけでも眺めていってくださいませ。
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■■■メインキャラ■■■
●ソフィア・ソレル
【挿絵】
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668424644387
主人公で元日本人の転生者。
前世は16歳の男子高校生で、名前は山田高雄。
現在の年齢は24歳だが、外見年齢は14歳。
腰よりも長く美しい黒灰色の髪に、輝くような金眼をした美少女。
身長は150センチにも満たず、顔立ちも幼いが、胸と腰とお尻はボン、キュッ、ボンという、いわゆるロリ巨乳体型。
異世界の共通言語であるルディア語では、敬語の女言葉を使うが、心の中では男口調。
女神のギフトを持たずに生まれてきたが、スキルコピーという前世から受け継いだチート能力が開花して、大陸最強の特級冒険者の地位まで上り詰めた。
千のギフトを持っているという噂から、【サウザンドウィッチ】という二つ名を持つ。
前世から慎重に、分相応に、堅実に生きることをモットーとしているため、最強になった今でも、目立つことや戦いを嫌っている。ただし、身内や仲間がピンチとあれば手段を選ばず助けるし、敵に対しては容赦しない。
バブみがつよく、年下を甘やかすのが大好きだが、転生してからはおっさん勢からも甘えられることが多くなった。
基本的にゆるく、呑気な性格に見えるが、前世で非業の死を遂げた上に、転生してからも10年以上に渡って凄惨な人生を送るはめになったため、自分では気づいていないが、少し壊れ気味で危ういところがある。
具体的には、不特定多数の男と軽率に関係を持ったり、スイッチを切り替えると、殺人に一切の躊躇がなくなったり、死にたくないと願う一方で、平気で死地に飛び込んだりする等の行動を起こす。
◎特殊能力
【スキルコピー】
ソフィアが前世のダンジョンで手に入れた、相手の特殊能力を劣化コピーして、永続的に使えるユニークスキル。
だだし、コピーするには対象のDNAを摂取する必要がある。汗をぺろぺろしてもいいし、髪の毛や爪をもぐもぐしてもいいが、そのコピーできる確率は10億分の1というふざけた数字。
そのため、男の精〇を摂取しなくては、まずコピーすることはできない。
ソフィア本来の能力はこれ一つで、他の能力は全てコピーしたもの。
※神様視点での詳細な解説を一番下に追記しました。↓↓↓
【女神のギフト】
・身体強化系
肉体強化、魔力強化、肉体限界突破、超再生、魔力限界突破、魔力自動回復、視力強化、聴覚強化、嗅覚強化、反射神経強化、骨強度強化、皮膚強度強化、筋繊維強度強化、内臓強度強化、動体視力強化、思考速度上昇、無尽蔵のスタミナ、不老、超免疫
・才能系
拳才、足技の才能、格闘技の才能、武術の才能、関節技の才能、投げ技の才能、受け技の才能、呼吸法の才能、魔法の才能、魔力操作の才能、闘気操作の才能、魔力感知の才能、暗殺者の才能、精神集中の才能、先見の明、天才肌、技能習得速度上昇、斧の才能、剣の才能、槍の才能、二刀の才能、絵の才能
・魔法系
火魔法、水魔法、氷魔法、土魔法、風魔法、光魔法、闇魔法、神聖魔法
・特殊能力系
次元収納、逆行する世界、ミラクルボイス、保管する左手と解放の右手、転移、アイテム化
【スキル】
なし
※上記は二章までで判明している物のみ。
◎装備
・収納チョーカー
衣服を格納して、一瞬で着替えることができるマジックアイテム。
本来はかなりの容量があるが、ソフィアは伝説級装備である天衣五宝を全て収納しているため、それだけで満杯である。
・天衣五宝
其の一――???
其の二――武天舞神楽
其の三――慈愛の聖衣
其の四――???
其の五――???
・次元収納内の様々なマジックアイテム
ソフィアが特級冒険者として、世界中を旅して集めた、不思議で便利なレアアイテムが、まるで未来から来た青タヌキロボットのポケットのように、大量の収納されている。
●
【挿絵】
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668424704730
前世の主人公の妹で、中学3年生の15歳。
黒髪にやや短めのツインテール。ぱっちりした大きな瞳が特徴の美少女。
身長も体型は年相応だが、ソフィアよりは若干背が高い。
主人公とは前世から大の仲良しであり、今生は血が繋がっていないが、魂の兄妹だと思っている。
むしろ同性になった影響か、遠慮なくスキンシップを取れる間柄になった。
非常にノリが良く、兄の少年漫画コレクションも全て読破しているため、ちょっとしたアニメ漫画系のネタにもすぐ反応してくれる。
ツーと言えばカーの関係を地でいくような兄妹で、主人公がボケたら即座に突っ込んでくれる。
先読みの魔眼という、数秒間先の未来を見ることの出来る、予知系のユニークスキルを持っている。
ソフィアの魔核を埋め込まれたため、地球人で唯一、体内で魔力を生成できる肉体となった。
◎装備
・水神の涙
・小さな家
■■■その他のキャラ(地球)■■■
●
ソフィアの前世で山田家の長男。
平凡な16歳の男子高校生で、顔も平々凡々なモブ顔。
道化を演じて、スクールカースト中位を維持している。
●
主人公の母親。
パーマをかけた小太りの女性で、典型的なおばちゃんと言わんばかりの風貌をしている。
疑り深い性格の肝っ玉母ちゃん。
●
主人公の父親で眼鏡をかけた温厚そうな男性。
日曜日に放送されている、某国民的アニメの娘婿を彷彿させる顔立ちをしている。
ちなみに声もマ〇オさんにそっくり。
●
主人公の弟で山田家次男。
12歳の小学校6年生。
さらさらの黒髪に、透き通るようなきれいな瞳をした、女の子にも見える中性的な容姿をしている。
お兄ちゃん子で主人公が大好き。
●
すき野屋の四色チーズ牛丼の特盛りに温玉付きが好物な、ヒョロガリ陰キャ眼鏡オタク大学生。
ソフィアに牛丼を奢って一晩の宿を提供した。
けっこう有名な大学に通っている。
もちろん童貞。
●
主人公の前世である、山田高雄の担任教師。
紫の瞳と白衣が特徴的な美女で、校内でも変わり者と有名だが、主人公は彼女の授業が好きで、いつも真面目に受けていた。
●
前世の主人公のクラスの中心的な存在で、成績優秀スポーツ万能、おまけにイケメンで女子にモテまくるという、漫画の中から飛び出してきたような完璧超人。
だが、実は自己中心的な性格で、スクールカースト下位の男には容赦のない陰湿で悪質ないじめを日常的に行う、クズ。
ソフィアが地球に帰って来た時には、日本で4人目のAランク探索者に上り詰めていた。
高雄をダンジョン内で囮にして死に至らしめた元凶。
最強となったソフィアですら、対処に苦労するようなユニークスキルを所有しているようだが、詳細な能力は現在のところ不明。
●
前世の主人公のクラスメイトで、金髪でチャラついた見た目をしている男子生徒。
典型的な陽キャパリピタイプで、自分より弱い奴を見下して優越感に浸るタイプの人間。
イケメンなので女子にモテる。
●
前世の主人公のクラスメイトで、小太りで眼鏡をかけた、いかにもオタクっぽい少年。
俺TUEEEハーレム妄想ばかりしている。
髪の毛はテカってるし、汗臭いし。風呂に入っているのか怪しい不潔さ。
●
前世の主人公のクラスメイトで、長い黒髪に眼鏡をかけた真面目そうな女子生徒。
クラス委員長を務めていて、成績優秀、品行方正、容姿端麗の三拍子揃った優等生であり、まさに才色兼備という言葉がよく似合う美少女。
●アリス・アークライト
イギリス人の美少女。
金髪碧眼で、小柄で華奢な体躯に人形のように整った美しい容貌をしている。
映像記録系のレアアイテムを持っており、動画配信サイトに自身のチャンネル"アリス・イン・ダンジョン"を開設している。
そのチャンネル登録者数は全世界で1億人を超えており、世界探索者ランキングで常にトップ5に入っている、世界で最も有名なダンジョン配信者。
●
20歳ぐらいで背の高い茶髪のイケメン。
アイドルでBランク探索者。
ソフィア曰くサディスティックな性癖を持ってる奴の目をしている。
その正体は、ダンジョンで密かに殺人を行っていた連続殺人鬼で、生き物を切り刻むことに悦びを覚えるサイコパス。
ソフォアの怒りを買って、脳味噌を老化させられた影響で、再起不能になった。
スキルはカマイタチ。
●聖女
地球に2人しかいない回復魔法のスキルを持つ人間。
アメリカ人で金髪碧眼の美女。
●巫女姫
地球に2人しかいない回復魔法のスキルを持つ人間。
京都在住で、あまり起伏に富んだ体型ではないが、黒髪黒目の大和撫子。
●
山田家の隣に住む。前世の主人公の幼馴染。
妹の雫と同い年の中学3年生。
前世の主人公と同じで、勉強も運動も平均以下のモブ顔。
主人公を「高雄の兄貴」と呼んで慕っていた。
幼馴染の雫に惚れているが、脈はない模様。
アイテム鑑定というレアスキルを持っている。
●
山田家の隣に住む幼馴染で、徳山吉宗の妹。
吉宗と雫の1つ下で、中学2年生。
せっかちで元気いっぱいな性格で、行動力がある。
小学生みたいなお子様スタイル。
スキルは忍び足。
●
雫のクラスメイトで友人。
剣道部の主将であり、全国大会でも上位に食い込むほどの実力者。
勉強も学年トップクラス。
家もお金持ちのお嬢様で、容姿端麗にスタイル抜群という、非の打ち所がない完璧超人。
中学生にしてBランク探索者の資格を持っている。
ぱっつんと切り揃えられた、腰まで伸びた黒髪は、まさに大和撫子といった風貌。
スキルは魔装。
●
日本探索者協会・立川支部の支部長。
事なかれ主義で、悪人ではないが、強い者には媚びへつらう小物。
■■■その他のキャラ(異世界)■■■
●フィオナ
【挿絵】
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668424756281
金髪翠眼のエルフの美少女。
外見は10代半ばくらいで、実年齢も21歳とエルフにしてはかなり若い。
美しい金髪をポニーテールに結び、キリッとした眉と意志の強そうな目は、どこか近寄り難い雰囲気があるが、打ち解けると人懐っこい笑みを見せる。
大きな胸を持つエルフにしては珍しく、その胸は平坦だった。
殆どが魔法系のギフトを持って生まれてくるエルフの中でも、彼女は珍しく料理の才能というギフトを持っている。
族長の系譜に連なる血統のエルフで、1級冒険者に匹敵するほどの魔力を持つ。
ソフィアに灼熱炎刃を貰ってからは、料理に戦闘と何でもこなす万能キャラと化した。
●アックス
王都ミルテを拠点に活動している1級冒険者パーティ"栄光の戦斧"のリーダー。
ソフィア曰く、1級冒険者でも上位の実力者。
大柄で筋骨隆々の肉体をした兄貴分な性格で、皆から慕われている。
だが、実は特級冒険者や英雄に憧れていたが挫折した過去を持ち、心の底ではソフィアら本物にコンプレックスや嫉妬心を抱いている。
●マスター
王都ミルテで酒場を営むスキンヘッドの厳つい顔をしたおっさん。
心は乙女でおねえ言葉で話す。
料理の腕は超一流。
本名は不明。
●マキナ
世界に7人しかいない特級冒険者の1人。
二つ名は【アイテムコレクター】。
珍しいアイテムとみれば、どんな手段を講じてでも手に入れようとするヤバい奴。
世界で一番と名高いアイテム師で、レアなモンスターを持っていくと、ほぼ外れなく、高品質な魔道具を創り出してくれる。
ただし、物凄いアイテムキチなので、激レアアイテムが誕生した場合、その所有権を巡って血みどろの争奪戦が繰り広げられることも少なくない。
●リリィ
世界に7人しかいない特級冒険者の1人。
二つ名は【百合剣姫】。
絶世の美女だが、世の中の男は全て死すべき存在であり、女は女同士愛し合うべきだと本気で主張しているヤバい奴。
ガチ百合で、ちょっとロリコン入ってて、更に巨乳好きとかいう性癖のデパートみたいな女。
ソフィアがストライクゾーンのど真ん中もど真ん中で、いい関係になりたいと猛烈にアプローチしている。
まだ剣を持ったばかりの小さな少女だった頃に、アックスを完膚なきまで叩きのめして、心を折った張本人。
●ヨハン
世界に7人しかいない特級冒険者の1人。
二つ名は【童帝】。
大国の第一王子でありながら、自家発電に異様なこだわりがあり、決して女性と交わるべからずを信条とし、世界各国のエロ本を収集しているヤバい奴。
映像を記録できる魔道具を複数所持していて、それを使ったエロ本を販売している。
女性からは白い目で見られているが、男性からはエロの伝道師として、神のごとく崇め奉られている。
●オルガテ
魔王軍四天王補佐。
イヴァルドの右腕で親友。
眼鏡をかけたオーク。
魂剝刀とかいう相手の魂を剥がす魔剣を持っていて、人間の魂と身体をコレクションにしている変態。
●イヴァルド
魔王軍四天王の1人。
二つ名は【宵闇】。
身長190センチくらいで、体格もしっかりとしている細マッチョ。
顔立ちは非常に整っており、黒いマントと鋭い牙も相まって、ザ・ヴァンパイアと言った風貌をしている。
美しい女が老いて朽ちて行く姿を見ることを至上の喜びとする変態。
体を霧状に変化させることもでき、その状態での飛行も可能。
また、相手を老化させる黒煙を放つ魔剣"宵闇"を所持しており、特級冒険者でも単独で倒すことは難しいほどの力を持つ。
●グリムリーヴァ
魔王軍四天王の1人。
二つ名は【狡智】。
魔王軍の参謀的役割を担ってる、魔王に次ぐ優先討伐対象。
戦闘能力は四天王最弱だが、非常に頭が切れる、マッドサイエンティストみたいな奴。
あらゆる手段で人類を苦しめてきた魔王軍の中でも、一際残虐かつ悪辣な魔族として有名で、まさに"人類の敵"と呼ぶにふさわしい存在。
だが、その容貌は、人々の想像とはかけ離れた美しい少女。
小柄な体格で、顔立ちも非常に幼い、美しい紫の毛並みと、同じ色の瞳が特徴的なキツネの魔族。
●ギドガドス
魔王軍四天王の1人。
二つ名は【要塞】。
竜人の魔族だが、詳細は不明。
●メリエール
魔王軍四天王の1人。
二つ名は【友愛】。
サキュバスの魔族だが、詳細は不明。
●ゴズマ
魔王軍八鬼衆ベイルの傘下にある組織、スマイル盗賊団の団長。
元2級冒険者で、巨大な大剣を使う。
身長は2メートル以上ありそうな筋骨隆々の大男で、残忍な性格をしている。
●エルク
ルルカの兄で金髪碧眼の少年。
現在は12歳。
農業の才能のギフトを持っており、ソフィアの異世界ウマメシ計画に協力することになる。
●ルルカ
エルクの妹で金髪碧眼の少女。
現在は8歳。
水魔法のギフトを持っている。
少し癖のある髪質や、くりっとした目に、長いまつ毛、ぷっくりとした頬っぺたには、思わず触れたくなる魅力がある。
●ガイオン
王都ミルテの冒険者ギルドを仕切っている、ギルドマスター。
大柄で髭面の男。
元1級冒険者であり、現役時代はかなりの凄腕だった。
50代後半だが、その鍛え抜かれた肉体には衰えなど微塵も感じられない。
●アモン
通称"鉄拳のアモン"。
今代の拳王じゃないかと噂の1級冒険者。
南天流武術の師範で、魔力を纏った拳は鉄をも砕くらしい。
●ガーライル
フルネームはガーライル・サザンダイナ。
南天流総帥。
50年もの間、拳王の座についていた武神。
ソフィアに王印を継承させたが、今でもその実力は大陸随一。
白髪と白い髭がトレードマークの好好爺。
●ライガ
フルネームはライガ・フウラン。
剣聖と呼ばれる二刀流の達人。
リリィに敗北して、王印は奪われたが、未だ世界最強クラスの剣士。
彼の編み出した剣術の流派"風雷月光流"は、その華麗で美しい技の数々から、世界中で根強い人気を誇っている。
●ウェイン
アックスがリーダーの冒険者パーティ"栄光の戦斧"の新人冒険者。
チャラい感じの若者なので、ソフィアからはチャラ男と呼ばれていた。
普段はデリカシーの欠片もない性欲丸出しの男だが、真面目な状況になると、意外としっかりした一面を見せる。
虫の知らせというギフトを持っている。
ネラトーレル王国出身。
●ドラスケ
ソフィアがゴーレムコアから作ったドラゴン型のゴーレム。
体長は7、8メートルほどでアフリカゾウより大きい。
全身を覆う茶色の鱗に、鋭い爪と牙。背中には大きな翼が生えており、尻尾は長い。
その眼光は鋭く、見る者を畏怖させるほどの威厳に満ちている。
人懐っこいドラゴンということで、冒険者達からは大人気。
●ポメタロウ
エルクがゴーレムコアから作った犬型のゴーレム。
ポメラニアンのような外見を持った、ふわふわもこもこの子犬。
愛くるしいつぶらな瞳をしている。
ソフィアやフィオナがガンガン魔力を与えている影響で、小さくて可愛いのに、かなりの戦闘力を秘めている。
●バドマール
ディスペア盗賊団団長。
魔王軍"八鬼衆"ベイルの部下。
灼熱炎刃を持ったフィオナと互角に戦えるほどの戦闘力を誇る。
●バロガン
山羊頭の魔族で、グリムリーヴァの配下。
●ベイル
魔王軍八鬼衆の1人。
筋骨隆々の逞しい肉体に、褐色の肌と燃え盛るような赤い髪をした鬼。
その正体は1級冒険者アックスがグリムリーヴァの力で鬼と化したもの。
人間では有り得ないほどの力、斧の王印、そして相手の特殊能力を封じるギフト"
●ドノヴァン
魔王軍八鬼衆の1人。
槍の王印を持つ伝説の槍使い。
かなりの老齢で、日に日に衰えていく肉体に絶望し、魔族側に寝返り鬼と化した。
●マルグリット
魔王軍八鬼衆の1人。
フルネームはアネッサ・マルグリット。
リステル魔法王国の火の賢者で、貧乳の婆さん。
ソフィアが魔法学園に通っていた時の師でもある。
●ミリアム
魔王軍八鬼衆の1人。
現状では詳細不明。
●ユリアス
ミステール王国国王。
凡才だが、国を思い、必死に努力する真面目で誠実な王。
●エヴァン
ミステール王国の第3王子。
現在は18歳。
容姿端麗にして文武両道、かと言って驕ることもなく、実直で正義感溢れる性格をしている。
王族にして1級冒険者。
女性からの人気が高く、縁談の申し出が山のように届いているのだが、ソフィアに惚れ込んでいて、ぞっこんのため全て断っている。
全武解というギフトを所持している。
王族の地位を捨てて、ソフィアの経営するソレル農場の代表代理になる。
●アリエッタ
ミステール王国国王、ユリアスの末の娘で第4王女。
現在13歳。
神聖魔法のギフトを授かっており、ネラトーレル王国のグヘヘ大聖堂にて、聖女として修行中。
かなりの美少女らしい。
●ラオチャ
ネラトーレル王国の国王。
なんだかチャラついた喋り方をする男で、見た目通り女関係にだらしない。
●リヤンチ
ネラトーレル王国の第1王子。
なんだかチャラついた喋り方をする男で、見た目通り女関係にだらしない。
●ニーナ
ソレル農場の従業員。
料理と裁縫が得意。
●マイルズ
ソレル農場の従業員。
3級冒険者で剣が得意。
妻と子がいる。
いかにも戦士という感じの鋭い眼光に、鍛えられた筋肉。
身長も高くて威圧感があるが、どこか優しそうな雰囲気も感じる人物。
●リネトー
ネラトーレル王国出身のチャラついた男。
夜の仕事が得意らしいが、ソレル農場の面接は残念ながら不採用だった。
●水神ヴァルガリス
神代の時代に生まれたと言われる、原初の魔物の1体。
ソフィアによって討伐され、水神の涙の素材となった。
■■■地名等(異世界)■■■
●アストラルディア
主人公・山田高雄が地球で死んで転生した世界。
ダンジョンと同じような魔素に満ちた世界で、いわゆる剣と魔法のファンタジー世界。
この世界の住人は、誰しもが魔力と女神のギフトと呼ばれる特殊能力を持っている。
凶悪なモンスターや、人類と敵対する魔族という種族が存在する。
●ミステール王国
大陸東部の大国。
王都はミルテ。
現在ソフィアが活動拠点としている国。
●コンリーロ王国
大陸最西方の海を越えたところにある島国。
他国にまでその噂が広がるほどの絶世の美少女である姫がいる。
スエドとムエドという双子の王子が、王位継承を巡って骨肉の争いを繰り広げているらしい。
●エルフの森
大陸の南東、ミステール王国の南にある森。
エルフが住んでおり、人類との国交は全く無い。
神聖樹といわれる生命エネルギーの塊のような樹が生えている。
●リステル魔法王国
大陸の中央に位置する、人口10万人ほどの小国。
国土もそれほど広くはない小規模な国であるが、多くの魔法使いと研究者を抱えた、大陸でも随一と言われる魔導先進国。
この世界で唯一の魔法学園がある。
●武国ラシーム
大陸北部に位置する国。武王と呼ばれる国王が統治しており、国の方針は全て武王が決定する。
武王祭という大陸でも特に有名な武闘大会が、数年ごとに開催されており、優勝者には国王から直々に願い事を聞き入れてもらえるという破格の特典があることから、世界中から腕自慢達が出場する。
●ネラトーレル王国
ミステール王国の西に隣接する友好国。
王都はグヘヘ。
グヘヘ大聖堂という、聖女の育成に定評のある大聖堂がある。
この国の人間は、性に奔放な者が異常に多く、他国から見れば軽薄な印象がある。
旅人や留学生は要注意である。
●グヘヘ大聖堂
かつて世界を救った勇者が建てたとされる大聖堂。
旧魔王軍との決戦の際に、この地から聖女が誕生し、人類を勝利に導いたという逸話がある。
現在も多くの聖女見習い達が神聖魔法の修行に励んでいる。
ソフィアの所持する天衣五宝の一つ、慈愛の聖衣は、元々はこの聖堂に保管されていた。
■■■その他用語等(異世界)■■■
●女神のギフト
アストラルディアの住人が生まれつき備わっている特殊能力。
1人につき1つ誰でも持っているが、ごく稀にこのギフトを持たない子供が生まれることもある。
ギフトは、身体強化系、才能系、魔法系、特殊能力系の4種類に分類され、モンスターや魔族の蔓延る危険な世界で、人々はこれらのギフトを駆使して生き残って来た。
●魔王軍四天王
人類と敵対する魔王軍に属する4人の幹部。
その実力は、人類最高戦力の特級冒険者でも単独撃破は困難とされている。
現在は【宵闇】のイヴァルド、【狡智】のグリムリーヴァ、【要塞】のギドガドス、【友愛】メリエールの4人。
●八鬼衆
元人間であり、グリムリーヴァに魔人の角を埋め込まれた、人類の精鋭部隊の成れの果て。
女神のギフトや王印の力を残したまま、魔族の力を行使できる、半魔族。
ただし、神聖魔法や女神の力が宿った神器などは使用できず、触れることもできない。
●魔素
生物の体や自然界に存在する魔力の元となる物質。
大気中にも微量に含まれているが、地球では殆ど存在しない。
異世界アストラルディアと地球のダンジョンは地球より遥かに濃密な魔素に満たされている。
●魔力
異世界アルトラルディアの人間なら誰もが持っている力。
体内にある生命エネルギーのようなものであり、ギフトを発動させる為の燃料でもある。
それだけでなく、単純に体に纏わせて身体能力を上げることも可能。
これが枯渇すると、人は死んでしまうが、魔力は大気中に漂う魔素によって自然回復が可能なので、余程のことがない限り死ぬようなことはない。
●魔核
アストラルディアの人間が体内に持っている器官。
言わば魔力の結晶体で、ここで魔力を生成している。
魔核は心臓と同じくらい重要な器官であり、これが完全に破壊されると、人は死んでしまう。
通常は心臓の隣にあって、この2つはリンクしている。
他人の魔核を移植することも可能。
●闘気
魔力とは別の生命エネルギーのようなものであり、身体能力や攻撃力、防御力の向上、さらには肉体の超回復など、様々な恩恵を齎す。
魔力との併用も可能。
●王印
世界で最もその武器の扱いに長けた者に与えられる、女神の加護。
剣、斧、槍、小剣、短剣、弓、杖、鞭、さらには拳に至るまで、それぞれの分野での最高峰の力を持った者に与えられ、その武器の所持者の戦闘能力を、大幅に向上させる。
その武器を持って本気で戦う時に、体のどこかに、武器をかたどった刻印が浮かび上がるのが、王印持ちの特徴。
例えば、剣の王印を持つものは"剣王"と呼ばれ、剣の武器を扱うことに関しては、他の追随を許さないほどの力を手に入れることができる。
王印は、同じ武器を持って戦う"王印戦"で勝利することで、奪い取ることができる。
それ以外の理由で王印持ちが死亡した場合、自動的に生者の中で現在世界最強である人物に継承される。
●ルディア語
異世界アルトラルディアの殆どの国で使われている、いわゆる共通言語。
平民の識字率はそれほど高くないらしい。
●冒険者ギルド
異世界アストラルディアの殆どの国に存在する、冒険者の統括組織。
ダンジョンの調査やモンスターの討伐など、様々な依頼を請け負っており、その報酬で生計を立てている者が多い。
冒険者は、1級や特級になれば大金を稼げたり、英雄視されもするが、実際は命の危険がある派遣社員のようなもので、夢のない仕事である。
●冒険者ランク
10級から始まり、1級が通常最高位。
1級冒険者が何か特別な功績を残した場合、更に上の特級へ昇級することがある。
特級に至るには、災害級のモンスターを倒す、伝説の古代ダンジョンを攻略する、魔王軍の四天王を単独で討伐するなど、特別な実績が必要。
●エルフ
森とともに生きる閉鎖的な民族。
魔力の扱いに長けており、人間よりも遥かに長い寿命を持ち、美しい容姿をしている。
自然と調和し、自然と共に生きることを美徳としているため、人間と関わりを持つことを嫌う。
食事も肉や魚を使わず、野菜や果物を中心の食生活を送っているため、基本的に料理という文化を持たない。
豊満な胸を持つ者が多い。
寿命は平均300年~500年。
ハイエルフに至っては千年以上の時を生きるとも伝えられている。
殆どが魔法系のギフトを授かって生まれる。
●アイテム師
アイテム化という特殊能力系のギフトを持つ人々のこと。
魔物の死骸から様々な魔道具を創り出すことができる。
アイテム化には、魔物が絶命していること、死体の6割以上の部位が揃っていることが条件であり、それらの条件を満たすことで、その死骸をアイテムへと変えることができる。
変換されるアイテムは、完全にランダムであり、素材となる魔物が強ければ強いほど、そして、アイテム師が腕の良い人物であればあるほど、レアなアイテムになる確率は高くなる。
●魔族
姿形こそ人間に似ているものも多いが、その中身は全く別物。
基本的に自己中心的であり、欲望に忠実。
人間であれば、社会生活を送る上で必要となる倫理観や道徳心というものを持たず、非常に好戦的で傲慢な性格をしていることが多い。
人間と魔族の共存はあり得ないというのが世間一般の常識。
長い寿命と膨大な魔力、そして圧倒的な身体能力を持ち、中には"魔術"という、魔法や女神のギフトとも異なる特殊能力を使う者すら存在する。
その反面として、一切の女神の力に嫌われる。
女神のギフト、王印、神聖魔法による回復効果や浄化効果、そして神器や強力な武具などの神の加護を受けた物は、一切使用することができず、触れることも出来ない。
●賢者
その属性の魔法を極めた、頂点に君臨する魔法使いにだけ与えられる特別な称号であり、この称号を持つ者は世界で10人しか存在しない。
●武王祭
武国ラシームで数年ごとに開催される、武闘大会。
武器も魔法も使用を許可された世界最大規模の大会で、優勝者には国王から直々に願いを叶えてもらえる権利が与えられる。
爵位や領地、金銀財宝。更には気に入らない貴族家の取りつぶしなど、普通なら叶えられるはずもない願いも、武王際で優勝すれば容易く実現することができる。
中でも特筆すべきは、優勝者は王女様と子供を作る権利を得られるという点だろう。
●南天流
武神ガーライルが編み出した武術の流派。
徒手空拳で戦う最強の拳法として、世界中に広く知れ渡っている。
●風雷月光流
剣聖ライガ・フウランが編み出した剣術の流派。
二刀流の剣術で、その華麗で美しい技の数々から、世界中で人気がある。
●魔術
一部の魔族が使う、魔法とも女神のギフトとも異なる特殊能力。
その者の強い渇望や思想を糧に発動し、様々な現象を引き起こす。
●人類連合軍
魔王軍を討伐するために組織された、人類側の多国籍軍隊。
通称、連合軍とだけ呼ばれる。
正義感溢れる、勇気ある者達が集い、日夜魔王軍と戦いを繰り広げている。
平民や孤児でも実力次第で、いくらでも出世できるため、野心を胸に秘めた者達も多い。
各国の王や貴族達も支援者となっているため、豊富な資金や兵力、そして優秀な人材を多く抱えている。
■■■その他用語等(地球)■■■
●スキル
地球のダンジョンで、ダンジョン探索を行った10代の人間の一部だけが獲得することのできる特別な力。
基本的に1人につき1つの能力しか得ることが出来ず、その能力は本人の性格や性質に最も適した能力だとされる。
●ユニークスキル
スキルの中でも世界にたった1つしか存在しない特別なスキル。
他の量産型スキルとは違い、非常に強力な効果を持つものが多いが、これを獲得できる人間はごく僅か。
●レベルアップ能力
ダンジョン内に入った際、10代の少年少女の一部だけが、目覚めることがある能力。
この能力を持つ人間は、ダンジョン内部では身体能力が劇的に向上し、ステータスが閲覧できるようになり、スキルという不思議な力を手に入れる。
モンスターを倒せば倒すほど強くなり、レベルアップを果たすことで、一般人との差は大きく開く。
若い世代ほど、その力は強く保たれる傾向があり、30歳になるとその力は失われるとされている。
●ダンジョン
ダンジョンゲートの先にある、地球とは違う異界。
内部には魔物と呼ばれる異形の怪物達が跋扈しているが、貴重な資源や世にも珍しいアイテムの数々が存在している。
なぜダンジョンが出現したのか、いつダンジョンゲートが閉じるのか、そもそもダンジョンとは一体なんなのか、全ては謎に包まれている。
●ダンジョンゲート
今から10数年程前、突如世界中に現れた空間の裂け目。
ダンジョンゲートの先にはダンジョンがある。
●世界探索者ランキング
持ち帰ったアイテムや素材、討伐した魔物や攻略したダンジョンの規模などによって世界探索者協会(WEA)によって独自にランク付けされるもの。
1位から100位まで存在し、このランキングに載った100名のみが、Aランクに昇級出来る。
上位の人間は年収100億円を軽く超え、財力、名声などを兼ね備えたスーパーアイドルのような存在。
ちなみに一度Aランクになっても、このランキングから落ちるとBランクに降級する。
●WEA
世界探索者協会 World Explorers Association。
探索者を統括するための組織で、今や世界中に支部がある世界有数の大組織。
かつての石油国家よりも潤沢な資金を有しており、世界各国から優秀な人材が集まっている。
●ダンジョン資源
貴重で有用な鉱石や、魔石と名付けられた、地球には存在しない謎のエネルギーを内包した物質、モンスターの素材、または、若返りの薬や、どんな病気や怪我でも治してしまうような秘薬など、ダンジョン内でしか入手できない様々なアイテムのことを総じてこう呼ぶ。
●立川ダンジョン
塔型の巨大ダンジョンで、上へ登れば登るほど強い魔物が現れる。
最上階は50階であり、そこにはスカイドラゴンという空を飛ぶ巨大な竜がボスとして君臨しており、未だ討伐に成功したものはいない。
前世の主人公が死んだダンジョン。
●探索者ランク
Fから始まり最高でAまで上昇する。
世界探索者ランキングにランクインした100名のみが、Aランクに昇級できる。
ちなみに一度Aランクになっても、世界探索者ランキングから落ちるとBランクに降級する。
●凖探索者
レベルアップ能力を持たないが、ダンジョン産の武器を持つことによってダンジョンに潜る資格を得た存在。
基本的にランクはEまでしか上がらず、潜れる階層が制限されたり、序盤から凶悪なモンスターが闊歩するダンジョンへの入場制限がかかる。
だが、ダンジョン探索でその実力が証明されれば、上のランクに上がれる可能性も僅かに残されているらしい。
●魔石
地球には存在しない謎のエネルギーを内包した物質。
原発のようなリスクのある発電設備に代わるクリーンエネルギーとして既に世界中で普及してる。
エネルギーを使い切ると跡形もなく消滅してしまうため環境に優しい。
今では魔石を用いた魔力発電が世界の主要産業となっている。
●ボスモンスター
ダンジョン内の特定の階層、例えば立川ダンジョンでは、10階毎に現れる強敵で、普通のモンスターとは比べ物にならないほど強い。
特徴としては、ボス部屋と呼ばれる広い空間に待ち構えていること、倒すと通常の魔物と違い、持ってる武器や防具を含めて、その体が消えてしまうこと、そしてドロップアイテムを落とすことがあげられる。
逆に言うと、ボスモンスター以外のモンスターは、いくら倒しても魔石と素材とガラクタ以外は何も残さない。
●ボスドロップ
ボスモンスターを倒すと、ボス部屋の床に魔法陣が出現する。
これに触れると、金、銀、銅の三種類のうち、いずれかの色の魔石がランダムで出現し、その中にドロップアイテムが入っている。
レア度低が銅の魔石で確率90%。レア度中が銀の魔石で確率9%。レア度高が金の魔石で確率1%。
ボスドロップアイテムはいくつか種類があるのもの、唯一無二のものは存在しない。
だが、それでも金レアだと億を超える物もゴロゴロある。
●転移陣
ダンジョンの中に設置されている、謎の物体。
それに乗るだけで一瞬で地上に戻れるという優れもの。
これに乗らなければダンジョンから脱出することはできない。
大抵は1階とボス部屋の奥に設置されている。
●セーフティーエリア
ボス部屋の奥にある、モンスターが入れないエリア。
地上に戻る転移陣と次の階層への階段が設置されている。
●特殊個体
通称ユニークモンスター。
ダンジョン内でごく稀に出現する突然変異的モンスターの事であり、通常ではありえない特性を持った個体の事を指す。
とにかく一目でわかるほど、通常の魔物とは圧倒的に異なる姿形をしている。
体内に恩寵の魔石という特殊な魔石を宿しており、その魔石の中には、まさに神の恵みと言ってもいいほどの能力を持った、恩寵の宝物と呼ばれる、世界にたった一つしか存在しない貴重なアイテムが眠っている。
故に特殊個体は探索者の間では、"歩く宝箱"とまで称され、それを狙う者も少なくない。
ボスモンスターよりも強い個体もざらにおり、特殊な能力を秘めていることも珍しくはない。
普通なら弱いモンスターしか存在しない階層やダンジョンに出現したり、階層を自由に移動したりする個体もいるので、彼らに遭遇して死亡してしまう探索者が後を絶たない。
ダンジョン探索者の死亡原因の実に5割以上が、特殊個体との戦闘によるものだとすら言われている。
●恩寵の魔石
特殊個体の体内に存在する特殊な魔石。
中には恩寵の宝物と呼ばれる、世界にたった一つしか存在しないアイテムが眠っている。
●恩寵の宝物
通称ユニークアイテム。
特殊個体の体内に存在する恩寵の魔石の中に入っている、世界にたった一つしか存在しない貴重なアイテム。
物語の中に登場するような伝説の武具、金を無限に生み出す釜、不老不死の薬など、まさに夢のアイテムが多数存在しているらしい。
●ウエストグローリー
Aランク探索者――西方瑛佑がリーダーを務めるパーティ。
主人公の前世である、山田高雄が所属していたクラスの生徒をメインとしたメンバーで構成されている。
■■■特殊アイテム(異世界産)■■■
●魂剝刀
変態オーク、オルガテの持っていた魔剣。
斬りつけた相手の魂を体から剥がす効果がある。
●宵闇
魔王軍四天王イヴァルドの持つ魔剣。
剣先から漆黒の煙を放出し、相手を老化させる効果を持つ。
●小さな家
ソフィアがアストラルディアのとあるダンジョンの最深部にあった宝箱から入手したアイテム。
1辺5センチほどミニチュアログハウス。
扉に手を突っ込むと中に入れる。
中は天井の高い広々とした部屋になっており、床はフローリング、壁は木目の美しい板張りで広さは10畳ほど。
部屋の中央には木製のテーブルと椅子が置かれており、奥の方に大きなベッドがある。
大きな窓からは、外の景色がモニターのように映し出されている。
自分が入るだけじゃなく、アイテムボックス的な使い方も出来る。
●水神の涙
特級冒険者マキナの作品。
水神ヴァルガリスの死骸をアイテム化したもの。
まるでコバルトブルーの海を凝縮して固めたような、美しく澄んだ青色をした、どこか神秘的な雰囲気を感じさせる、剣の柄のような物。
魔力を込めれば水を発生させることができ、剣として使えば、あらゆるものを切り裂き、杖として使えば、水魔法を自由自在に操れる。
まさに水属性の最強武器。
●雨雲の指輪
水属性の魔力を高める効果がある魔道具。かなりレア。
●灼熱炎刃
特級冒険者マキナの作品。
火炎竜ギブルィナムの死骸をアイテム化したもの。
赤く透き通る刀身を持つ、美しい装飾の施された短剣。
魔力を込めると、刀身に灼熱の炎が宿る。
料理に戦闘、お湯を沸かすのにも使える、火属性の万能ナイフ。
●天衣五宝
女神の祝福が施されており、装着者に様々な恩恵を与える伝説級装備。
世界に5つしかない天衣シリーズだが、現在はその全てをソフィアが所持している。
普段は首筋に装着しているチョーカーに収納されていて、必要に応じて早着替えが可能。
女性専用装備であり、男性には使用できない。
元々の耐久力が高い上に、破れても装備者の魔力によって自動修復されるので、実質半永久的に使用できる。
●慈愛の聖衣
ソフィアの所持する、天衣五宝の其の三。
白を基調とし、所々に黄金色の刺繍が施された、どこか神聖さを感じさせる美しい法衣。
頭にはベールもセットでつく。
装備すると、神聖魔法の効果が大きく上昇する。
何故か清楚で敬虔で、慈悲深い聖女を演じたほうが、更に効果が上昇する。
これを装備している間は、神聖なる力によって、聖女の正体がバレることは絶対にないという認識阻害の効果もある。
●武天舞神楽
ソフィアの所持する、天衣五宝の其の二。
チャイナドレスのような武道着。
黒を基調として、所々に金の模様が入った美しいデザイン。
ふとももが露わになるほど深いスリットが入っており、胸元も大きく開いている。
これを着ると、通常では使用できない闘気という力を、肉体に纏わせることができる。
●ゴーレムコア
表面は艶のある黒色で、まるで磨き抜かれた玉鋼のように輝いているピンポン玉くらいの大きさの小さな球体。
コアに魔力を流し、地面に埋めて、大地に魔力を注ぎ込めば、ゴーレムが生み出される。
完成図を明確にイメージしながら魔力を込めると、より強力なゴーレムが創造できる。
土魔法で作られた簡易ゴーレムと違って、ゴーレムコアを核として作られたゴーレムは、本当に魂が宿っているかと錯覚するほど本物の生物のように活動できる。
●神聖樹の木刀
異世界アストラルディアのエルフの森に生えている、神聖樹と呼ばれる巨大な木の枝を、一流の鍛冶屋に加工して貰ったもの。
高い魔力吸収効果があり、魔力の貯蔵庫としての役割を果たす。
もちろん武器として使っても強力。
●暗黒のナイフ
刺した相手に毒、麻痺、眠気などのデバフ効果がランダムで付与されるナイフ。
耐性が高い相手には効果が薄い。
●光輝のナイフ
刺した相手に治癒と状態異常回復の効果を与えるナイフ。
アンデット系のモンスターには絶大な効果がある。
回復の効果は低級ポーションに毛が生えた程度。
●魔人の角
グリムリーヴァの作り出した人間を魔族に変貌させてしまう角。
これを埋め込まれた人間は、女神のギフトや王印の加護を失わないまま、魔族の力を行使できる、半魔族となる。
●アックスの斧
過去の斧王だった男が使っていた小斧。
それほど特筆すべき点はないが、切れ味は抜群に良く、女神の力が込められているため、魔族やアンデット系モンスターに絶大な効果を発揮する。
また、魔力による自動修復機能付き。
柄には"アックス"という文字が刻まれている。
■■■特殊アイテム(地球のダンジョン産)■■■
●身代わりゴーレム
持ち主が致命的なダメージを負った時、代わりにその攻撃を受けてくれる人形。
ただし、1回発動したら壊れてしまう。
売れば百万はくだらないらしい。
●帰還の宝珠
ダンジョン内でのみ使用可能な転移系のアイテムであり、使用者を一瞬でダンジョンの外へとワープさせてくれるもの。
一度使用したら壊れてしまう消耗品だが、入手難易度は非常に高く、市場に出回ることは殆ど無い。
■■■女神のギフト■■■
●転移
脳内で明確にイメージできる場所であれば、どれほどの距離や空間を隔てても、一瞬で移動することができる能力。
ただし、他の生物を連れて行くことはおろか、服すらも持って行けず、全裸の状態でないと能力が発動しない。
また、能力の発動には1時間の精神集中が必要。
●次元収納
ソフィアのコピーした能力の一つ。
特殊能力系のギフトの一つで、いわゆるアイテムボックスのようなもの。
生物は収納できないという制約はあるが、魔力で自分だけの異空間を作り出し、そこに様々なものを収納できるという超便利能力。
元は中に入れた物の時間を停止する機能もあったが、コピーした際にそれは失われてしまった。
それでも、冷蔵庫の中に入れているよりも、遥かに鮮度を保てる。
●逆行する世界
別名タイムリワインド。
ソフィアの持つギフトの一つで、自分だけ記憶を維持したまま世界の時間を10秒ほど巻き戻せるというチート能力。
カッコいいポーズを決めないと発動しないという、意味不明な制約がある。
一日に一回しか使えない切り札的な技。
●ミラクルボイス
ソフィアの持つギフトの一つで、あらゆる声を出すことが出来る。
●超再生
ソフィアの持つギフトの一つで、どんな損傷だろうとしばらくすると完全に修復してしまう能力。
回復魔法でも直せない魔核の損傷すら直してしまう。
本来は千切れた腕が生えてくるほどの効果があったが、コピーした時に劣化したので、ソフィアの超再生にはそこまでの効果はない。
●超免疫
ソフィアの持つギフトの一つで、毒や病気の耐性を一瞬にして獲得してしまう能力。
●保管する左手と解放の右手
別名ストックアンドリリース。
ソフィアの持つギフトの一つで、左手で受けた相手の特殊能力を保存して、右手から解放することのできる能力。
一度使うとストックした能力はなくなる。
ストックできる能力は3つまで。
●虫の知らせ
ウェインのギフト。
何かよくないことが起こりそうな時に、背中に虫が這ってるみたいな感じがして、嫌な予感に襲われる、第六感的な特殊能力系ギフト。
●力だけが全ての世界
別名マッスルキングダム。
ベイルのギフト。
ベイルと戦闘状態に入った相手は、全ての魔法系と特殊能力系のギフトが使用不可になる。
射程距離は半径300メートルで、それより離れると能力の効果は消える。
●全武解
エヴァンの持つギフト。
あらゆる武器に秘められた力を解放することができる。
この能力を使えば、普通のナイフすら名刀以上の切れ味にすることができる。
しかし、その反面、武器の耐久度を大幅に消費してしまうというデメリットもある。
※身体強化系、才能系、魔法系はそのままのものが多いので割愛します。
■■■ダンジョンスキル■■■
●スキルコピー
※ソフィアのプロフィールを参照
●先読みの魔眼
山田雫のユニークスキル。
数秒間先の未来を見ることの出来る、予知系の能力。
発動すると右目が赤く光る。
中二病みたいでカッコいい。
●忍び足
徳山未玖のスキル。
自分を含めた近くにいるパーティメンバーの気配を消して、モンスターから気づかれにくくするスキル。
●魔装
魔力で織り上げた特殊な衣。
これを身に纏うことで、戦闘能力を大幅に上昇させるスキル。
ユニークスキルではないが、使い手によってその形状が変化するため、同じ魔装は世界に一つとして存在しない。
故に、ユニークスキルにも匹敵する能力として広く知られている。
・魔装開放
魔装の力を攻撃に転じる、魔装使いの奥の手。
その威力は絶大だが、発動すると魔力を全て消費してしまう。
・桜花守護紬
雨ヶ谷琴音の魔装。
自身の身体能力を飛躍的に上昇させる効果を持つ。
また、周囲を舞う花びらは鋼鉄並みの強度を誇り、死角からの攻撃すら、自動で防御する。
・桜花一陣
雨ヶ谷琴音の魔装開放。
視界を埋め尽くすほどの桜の花びらの嵐が敵を切り刻む。
●カマイタチ
天道皇児のスキル。
風の刃を飛ばして敵を切り刻む。
切り裂くことに特化した能力で、その威力は下手な風魔法よりも上。
どこかにぶつかるまで、どこまでも追尾してくる機能がある。
●アイテム鑑定
徳山吉宗のスキル。
アイテムを手に取るだけで、そのアイテムの名前や効果が頭の中に入ってくる。
生物には使えない。
■■■ダンジョンステータスの詳細■■■
名前:その人の本名が表示される。
レベル:その人のレベルが表示される。
職業:その人の職業が表示される。
体力:ダメージを食らうと減っていく。0になると死ぬわけではないが、回復するまではステータスが消失し、レベルアップ能力の恩恵が得られなくなる。
精神力:スキルを使うと減っていく。0になるとスキルが使えなくなる。
魔力:魔法系のスキルを使うのに必要。肉体に魔力を帯びることで、身体能力を上昇させることも可能。
攻撃力:武器や素手での攻撃時に補正がかかる。
防御力:物理・魔法攻撃のダメージを軽減する。
速度:走る速さや反射神経に補正がかかる。
運:詳細不明。
スキル:所持しているスキルが表示される。基本的に1人1つのみ。
称号:その者の称号が表示される。稀にステータス上昇等、特殊な効果を与えるものもある。
※レベルアップ能力持ちのステータスは、ダンジョン限定のバフ魔法みたいな物で、その人本来の能力に、ステータスというバフが上乗せされたのが、ダンジョン内での総合的な強さになる。
【例1】
名前:山田雫(ダンジョン内で表示されるステータス)
精神力:100/100
魔力:0/0
攻撃力:23
防御力:23
速度:45
運:100
名前:山田雫(本来の能力)
精神力:0/0
魔力:100/100
攻撃力:1
防御力:1
速度:1
運:1
名前:山田雫(ダンジョン内での総合的な強さ)
精神力:100/100
魔力:100/100
攻撃力:24
防御力:24
速度:46
運:101
【例2】
名前:ソフィア・ソレル(ダンジョン内でレベルアップ能力なし)
精神力:0/0
魔力:0/0
攻撃力:0
防御力:0
速度:0
運:0
名前:ソフィア・ソレル(本来の能力)
精神力:0/0
魔力:9999/9999
攻撃力:999
防御力:999
速度:999
運:999
名前:ソフィア・ソレル(ダンジョン内での総合的な強さ)
精神力:0/0
魔力:9999/9999
攻撃力:999
防御力:999
速度:999
運:999
◎精神力について
精神力とは、スキルを使うことのみに必要なステータスで、魔力の劣化版のようなもの。
精神力があっても魔力が必要なマジックアイテムなどは使用できないが、逆に魔力があれば、精神力がなくても魔力で代用することによってスキルは使える。
◎スキルについて
ステータスの中でもスキルだけは別枠であり、ダンジョンの外でも魔力を使う手段さえあれば、使用することが出来る。
■■■スキルコピーについて、神様視点での詳細な解説■■■
人体にはあらゆる部位に大量の細胞があるのに、なぜ、おたまじゃくしだけが、1匹1匹が1判定となる特別扱いされるのか。
その理由ですが、それは「スキルを設定した女神さまがそう決めたから」の一言に尽きます。
詳しく解説しますと、このスキルコピーは男性、それも性的にノーマルな男性にしか発現しないという設定があります。
そのため、このスキルを発現した人は、この能力の本来の使い方に気が付かないまま、一生を終える可能性が高いです。
万が一気が付いたとしても、殆どの人が使用するのを躊躇うでしょう。
そして、仮に高雄が開き直ってこの能力を使用しまくるとして、「よう、西方……ス〇ベしようや……」と言ったところで、ぶん殴られて遥か後方まで吹っ飛ばされること間違いなしです。
つまり、使用すると決めたところでも、目的の能力をピンポイントでコピーすることは困難を極めます。
更に、スキルは裏技を知らなければ、魔核のない地球人は、モンスター蔓延るダンジョンの中でしか使用することができませんので、それがどれだけ難易度が高いことかは想像に難くないでしょう。
こうした設定で、チート過ぎる能力とのバランスが取れているというわけですね。
それが、この能力を持ったまま、魔核があり、いつでも能力の使える美少女に転生してしまった影響で、コピーの難易度が著しく下がり、バランスブレイカーと化してしまったわけです。
■■■二章までのイラスト集■■■
表紙
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330665626548642
■第001話「ソフィア」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330665626578186
ジャンプソフィア
■第002話「噂」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667250295343
アックス
■第005話「裸ワイシャツ」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330665714057996
裸ワイシャツ
■第007話「逆行する世界」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330665842200795
逆行する世界
■第008話「山田家」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330665892205557
山田雫
■第010話「家族」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667260338487
山田空
■第013話「先読み」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666153069262
先読みの魔眼
■第015話「慈愛の聖衣」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666251795568
慈愛の聖衣
■第018話「鑑定してよお兄ちゃん」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666414625101
トールハンマー
■第021話「サウザンドウィッチ」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666579107439
アイスワールド
■第024話「エルクとルルカ」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666730842517
ルルカ
■第026話「フィオナ」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666838551485
フィオナ
■第029話「アイテム師」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330666988460825
灼熱炎刃
■第030話「ゴーレムコア」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667103615223
■第033話「特殊個体とステータス」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667192958950
徳山未玖
■第036話「魔装」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667344872345
雨ヶ谷琴音の魔装
■第037話「奮闘」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667395976543
水弾雫
■第041話「スローライフは難しい」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667608695745
西方瑛佑
■第043話「シャイニングレイン」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667710787078
シャイニングレイン
■第047話「真っ赤な瞳の少女②」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330667911924649
リリィ
■第049話「武天舞神楽」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668012069331
武天舞神楽
■第053話「ミステール王国」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668212632953
エヴァン
■第054話「真面目で働き者な魔族」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668263065415
グリムリーヴァ
■第055話「大浴場」
https://kakuyomu.jp/users/mezukusugaki/news/16817330668315455734
お風呂に入る3人
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