第12話「デストロイ」

 あとは物質生成のスキルだが。作れと言われ。作ろうとしたら。

「作れた…」

「よくやった!早速デストロイを空中に撃て!」

えっとまずウランを作りそこに中性子をぶつける。それをしながらぶん殴る。爆発音が少しうるさいが上手くいった。なぜこの都市が無事なのか不思議であるがそれよりもトオルさんが呆気に取られている。

「トオルさん?」

「1発で成功するぅ?」

「しちゃいましたね」

「特訓必要なくねぇ?」

「確か…」

トオルさんが僕を飛ばしながら岩陰に隠れる。

「ちょ!何…んんぅ!んん!」

トオルさんが僕の口を押さえ静かにするよう指を立てて口に当てている。

「クラロイの部下、トラマージだあと両サイドにいるのはビッグラット、ナパーム。それぞれ最も優秀な部下達だ」

会話が少し聞こえる。

「4000年前のここであれほどの爆発を起こせるのはアズマトオルのみだ。探して殺せ」

「了解!楽しくなってきたなぁ!?」

「ナパーム、少し落ち着け」

「トオルさん…あいつらそんなに強いの?」

「あぁクラロイの無限のエネルギーを受け力を授かっているからな。バハムート達の到着を待つ。」

それほどに強い相手なのか。

「トオル!出てくれば命の保証はしてやる!今すぐ出てこい!さもなければ殺す」

「ここだぁ!?…いないかぁ」

その時ピィーーッという音が鳴った。

「ピィーーッ?」

次はアオーーンという鳴き声?がした。

「アオーーン?」

最後にガァァと図太い鳴き声が聞こえた。

「ガァァ?」

クラロイの部下達が戸惑っている。その次の瞬間。火の玉が飛んできて暴風が火を吹きながら飛んでくるドラゴンが居た。その後オオカミやフェニックスのような鳥が飛んできてトオルさんの前で一礼した。

「主、遅くなり申し訳ありません」

なるほどそゆことか。

「俺らも戦おう!」

「そうだな」

そこは4000年前の都市で大規模な戦闘が行われた。サイズ感で言えば敵の方が圧倒的に弱いのに。互角に戦っている。ならば。あの技を試すしか。

「みんなどいて!」

「使うのか?!」

「あぁ!」

みんなが退いた瞬間デストロイを放った。敵は跡形もなく消えた。

「上手くいった…」

「よくやったな!」

「まさか今のが」

「主人様の、理論上可能な」

「最強の技」

「すんごいね」

トラマージがボロボロの状態でいい。どこかに消えていった。

「クラロイが復活するのですか?」

「多分な」



           次回「2学期、転校生」

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