第9話「本大会」
今から伝えるのは本大会後、数時間のうちに大ヒットした記事の一部。全国学生武術大会にて、異例の速さで大会が終了。参加者60人。優勝者の戦闘回数、59回、勝利数、59回。この間約3分である。
ーーー5時間前
「見ろよあれ、人じゃねぇじゃん、まずはあいつ潰そうぜ」
「ちょっと聞こえるって!w」
聞こえてるんだよなぁ。しかし、それにしても全員がほぼ同じことしか考えないって…どうなってんだよ。まぁ、みんな見つけやすいように開けた場所で待機しておくか。
俺が気付いていないと思っているのかフェンリルがこちらをじろじろ見てやがる。おそらく俺を怪しんでいるのか。
ーーー会場
「よーい、始め!」
さぁてと、本大会は殺す気でやれとのことなのでね、それにいろんな学校のトップが来たわけだ。ならば、少し本気を出してもいいだろう。他の動物の視点から見ると俺のオーラエグすぎるだろ…これじゃぁ寄ってこないかもね。
ーーー審判席
「主人どの誰が勝つと思う?」
「うーん、あのロボッ…謎のやつ」
「我もそう思いますわ」
「俺もかな」
審判である、トオル、フェンリル、バハムート、不死鳥全てがサカイが勝つと予想した。
ーーー会場
「居たぞ!やるぞ!」
3人でいろんな方向からの攻撃。魔法、弓、剣、チーミングじゃねぇか、しかし本大会の規約には勝てばよしとしか書いてなかったのだ。取り敢えず土魔法で岩の壁を作る。最も接近してきていた剣士の居る部分に穴を開け、リッチやらを倒していて結局何倒して手に入れたか分からない闇魔法で幻覚を作り出した。剣士は泣き叫ぶ数秒で精神が破壊されたのか、顔が終わっていた。取り敢えず邪魔だから、300メートルくらい蹴り飛ばした。そうすると上から矢が降ってきたが機械ボディなので全く効かない。
「遠距離攻撃ってのはなぁ、こうするんだよ」
実弾のライフルを使い弓使いの太ももに当てて撃墜。空は魔術師の魔法で飛んだらしい。と、その瞬間。おそらく全ての敵が俺に向かってとびかかって来た。流石にどうしよう。こんな時に使えるスキル。コピー?目に見える相手のスキルをコピー出来る。だけど人を見る時間がない!時間停止?(10秒間)ならばこれで10秒間時を止め審査員からスキルをコピーするしかない!時間停止を発動。風魔法系がいいな。フェンリル!?バハムート?は風魔法が得意らしい。とりあえず全部コピー。そろそろ時間切れかな?時が動き出した。
「うるせぇ!」
俺は風の範囲魔法で敵を遠ざける。
ーーー審査員席
「ん?!あれは僕のスキル!主人!どうなってんの?主人は分かってたでしょ!」
「あぁ、もちろんさ。簡単にいうとお前のスキルをコピーした。」
「俺もやつの動きを見てたけどそんな様子無かったぞ」
「時を止めたのですよ」
「不死鳥…よく分かったね。流石だ」
ーーー会場
吹っ飛ばした結果敵がバラバラに動き出し。1人が飛んできて返り討ちにすると後ろからもう1人とどんどんやってくるが、既に返り血のせいで体を洗いたい。取り敢えず風魔法で距離を取り、土魔法で敵どもに鉄槌を下した。
「終わった」
ーーー審査員席
「優勝はあいつでいいとして、それ以外のはどうする。」
「MVPはあの剣士、コッコにして、それ以外は無しだ」
「了解」
次回「夏休み」
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