第8話
「そのお願いをする前に今の世界の状況を理解しなければならない」
グゥ〜
タイミング悪く光春のお腹がなった。
「朝ごはんまだ食べてないんだろ?まずは場所を変えようか、じゃあヘクサル君お願いね」
国王は先程光春をここに連れてきた男に言った。
「わかりました」
ヘクサルは指パッチンをすると別の部屋にワープし光春は椅子に座った状態になっていて目の前にはどんどん食事が運ばれてきました。
「食べながら聞いてくれればいいよ」
「じゃあ失礼します」
光春がどれから食べようと考えてる間にも話は進む。
「まずは君が置かれてる状況から話そう君は眠ることをトリガーに此処に来てしまう」
「この世界には魔王がいるんだ…君の世界で最近変な事件があったんじゃないかな?それは魔王のせいなんだ、魔王が恐らく何かしらの能力を使って君の世界と此方の世界だけを繋げておそらく其方の世界を征服しようとしている」
光春は昨日あった銀行の記事と三人の変死体の事件を思い出した。
「我が国だけでは魔王を倒すのは不可能だから他国と協定を結ぼうとしていたんだけどね…」
少し空気が重くなるのを感じる。
「結ぼうとしていたが?何かあったんですか?」
「まずこの世界の国には国ひとつに神様が1人はいてその国を取りまとめている。しかし天の国以外の神が魔王によって殺されて国の状況がとても悪くてね、結ぶ前に計画がパーになっちゃったんだよね」
神がいるという事とその神が殺されるという事の二つの意味で光春は大きく驚いた。
「僕に魔王を倒してこい!とかですか?」
「ハッハッハッ」
「そんな無謀なお願いする訳無いじゃないか神をも殺せる相手にたった人間一人が勝てるわけが無いよ!」
「第一勇者は三代目以降現れてないしね」
「その代わりに騎士団があるのさ勇者たちだけじゃ世界の平和は守れないからね」
「ここの国にある選ばれた者にしか抜けない剣って言われてる剣でも引っこ抜いたら話は違うけどね」
国王はワインを置いて
「話を戻すと君にやって欲しいことは、この世界の国の復興と魔王討伐の協定を結ぶ事さ!」
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