第3話
そのチケットの裏に書いてある酒場の近くに行くと賑やかな音楽が聞こえてきた。
「俺たちゃ酒飲み〜酒飲んで、今日も生きてく〜」
変な歌だ。
酒場のドアを開けるとそこはとても酒臭かった。
「これが異世界…」
しかし、光春が驚いたのはそこには人間に動物の耳が生えている人がいたり豚鼻のいわゆるオークと呼ばれる人もいたのだ。
「あらぁいらっしゃい初めてのお客さんだねぇ」
猫女のスタッフが対応してくれた。
「これを」
光春はチケットを渡すとすぐに食べ物が運ばれてきた。
「どうぞ〜」
置かれた食べ物はとてもふわっふわっのオムライスのようなものだった。
「いただきます!」
光春は温かいうちにオムライスをほうばった。
(さてとは言っても俺この世界について知らなすぎるしなぁ金もないし家もないうーん)
「おっ、いいセンスだなにいちゃん」
酒を両手に持った男が隣に座ってきた。
「こんな真昼間にこんなとこに来るとはセンスよにいちゃん」
男は左手に持っている酒をこちらに向け。
「飲むかにいちゃん?」
と言う。
「いや俺はやめときますよ」
「なんだよつれないなぁ真面目くんなのか?いやこんな昼から飲んでる俺らが真面目じゃないのかワハハ!」
男は上を向いて大きく笑った。
「もうそろそろ俺は帰って寝ようかなそれじゃ真面目くんいい一日を!」
男は飲みかけの酒を置いて店を出ていった。
(とりあえずあの女騎士が言ってた騎士団に向かってみよう)
光春は残ったオムライスを食べ切り店を後にした。
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