第31話 あとがき。

皆様ご無沙汰しております。

さんまぐです。


今回の「妻が本の中に蘇り勇者と結ばれる前に俺が魔王を倒すだけ。」ですが、ある日夢を見ました。

NTRではないものの、夢の中で私は彼女らしい人を助けにある物語の世界に飛び込む感じでした。


その物語は「機動武闘伝Gガンダム」で、飛び込んだのは最終回の世界。

必死になって彼女を助けに行くのですが、彼女らしき人はレインさんの立場でドモンに助けられてラブラブな技を放ってしまいました。


助けに来たものの、なんかドモンとハッピーエンドを迎えたので私は諦めて帰ったところで目を覚ました訳ですが、起きて一番に「これはネタになる」と思い今作を書き始めました。


ただそれだけなので世界観もなにもあったものではありません。

結末に行きつく為にただ肉付けして導いていった。

そんな感じです。


妻の蘇生の為に魔術に出会った男と、自分の為に魔術に会ったブランド。

男は妻の為に術を使いこなす事をして、ブランドは自分の為に術開発を行う。

2人は目的と行動は違いますが、実際の所は似ていたりします。



【さて、簡単に登場人物紹介】


男(カイン)

名前の由来は某竜騎士さんから。

ドモンとレイン、それを見守る羽目になる自分。

置き換えたらパラディンと白魔導士と竜騎士じゃないか?となってカインになりました。

何となく男の名前は決めていたのに出したくなかったので作中では出しませんでした。

良かったら感情移入してお読みください。


パール(クラム)

特に名前の由来としてはない感じです。

今作の名前のルールは何となくイリゾニアの中と外で共通点が出るような名前にしています。

なので貝殻から真珠と言う事でクラムとパールです。


クルム(ライム)

単純に来夢でクルムとライムです。

剣の達人はライムの方で、クルムには戦闘力はありません。


ブランド(ブルガリ)

名前の由来は何かのブランド名から取ろうと思って探しているうちに、格好いい名前を発見となって後はブランドでいいんじゃん?となりました。まあ、実際の所はヨーグルトのブランド名です。ヨーグルトが好きなのですが名前にアが着くとイリゾニアっぽいし女性っぽいかなと思いブランド名の方にしました。

本来の勇者ブルガリは勇者の中の勇者、ザ・勇者って感じです。

まあ、おまけで本来のイリゾニアでも書かないと無理ですが書ききれる気しないです。

個人的にはブランドはキリングマシーンの時が好きですが、やりすぎでしたでしょうか?


聖剣レイザーイ。

イレイザーのもじりです。

意志を用意しなかったのでキャラクターとかはありません。


魔王

魔王の設定は初期から考えていました。

倒されるための舞台装置です。


五将軍

「三分の一の勇者は不死身なので何をしても勝つ。」から友情出演です。



【エンディングに関して】

今作はエンディングを曖昧にしました。

最初期案はパールを失って絶望した男は魔術の神に言われるがまま魔術書を完成させるために、妻にそっくりなクルムと魔術師として生きていく中で、結婚をして子を成すメリーバッドな展開を考えていました。

ただ、男はそれこそ何年もパールの為に死地に赴いてきた男、目の前にそっくりな女性が居て、しかも本の中で死んだ妻を助けられないと言われたとしても簡単に諦めきれるのかと思ってしまい、このエンディングが書けなくなりました。

代わりに研鑽を重ねて本の中から具現化する術を編み出してパールを助けて、男は妻の気持ちは知ったこっちゃないハッピーエンドを迎える方もほんの少し考えたのですが、クルムの立場からすると何年も支えたのにそれもなぁとなってしまい、この先どちらにでも転べるところで幕引きとさせていただきました。


【執筆近況】

今は現代風の作品を書いています。

今度こそ恋愛ものを書くぞ!と意気込んでも何故か道徳の教科書に載っていそうな話になってしまい「こりゃジャンルは現代ドラマだわ」となっておりますが楽しんで書いております。

あっち書いてこっち書いてと寄り道と浮気ばかりなので公開スケジュールは未定ですが2024年の夏ごろに公開できたらと思っています。


それでは。

また会える日を楽しみにしています。


2023/8/6 さんまぐ


※近況ノートにも書きましたが、2025年1月公開予定のおまけガーデンで、この話の後日談を書きましたが、それをこの度、男視点で書き直しました。32話がございますので、よければそちらもお読みください。

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