<第2ラウンド> リスポーン

チャンチャラチャンチャンチャーン♪ピロリン♪

?どこかで聞いたことがある音。


【シュッターバン ルール説明】(とても大切なので、読者の方々にはよく頭に刻んでほしい)

・これは、ギルドによってギルドを倒し、《最強》へと成り上がるシューティングゲームである

・ギルドは3人から5人で組むことが可能

・戦闘時のギルド人数が異なる場合、そのライフの数の変化により、均等を保つ

・ギルドマスターはギルドを立ち上げた者であり、以後の変更は不可

・ギルドを倒すことによって武器のレベルを上げることができる。なお、相手ギルドの強さにもよる

・蹴る殴るなどの行為は可能だが、ライフ減には直接つながらない。あくまでショットする際の体勢崩しにのみ使える

・食料や回復、強化のアイテムはギルドを倒すか、途中にあるレストポイントで得ることができる

・初めに選べる能力は一人一つ。能力追加アイテムにより能力を増やすことができる

・初期に決まった武器からの変更は不可。なお、武器はその人のゲーム適応力から自動で選ばれる


【まず、ハンドルネームを設定しよう!】

ドグ

【次に、能力を決めるよ!】

透視能力

【《透視能力》だね!敵の位置の把握ができるよ!最後に ドグ の武器を決めるよ!】

Now Loading…

【 ドグ の武器は《シューター》に決まったよ!さっそくだけど、 ドグ にあるギルドマスターからギルドへの参加のお誘いが来てるよ!】

参加する

【では、冒険の旅へ!グッドゲームを!!】


見たことのある景色に俺が立っていた。

「ぉ-ぃ、おーい!」俺を呼ぶ声が聞こえる。聞きなれた、懐かしいふわふわした声。

「ドグぅぅ!!」俺は声のほうを向いて目を見張った。その姿形が見たことのあるキャラだったのもあるが、それ以上に驚いたのはNameの欄に「ツキやん」とあったからだ。

「!?ツキやん!」

俺は思いきり抱き着いた。心地よい、天国だと思った。

「ドグも、転生したんだな!」

????テンセイ?あそっか、俺死んだんだっけ。

「俺も死んだらシュタバンの世界に転生してて、まだ信じられないことも多いけど、お前が来て嬉しいよ。まあ、俺が招待したんだけどね。」

「招待??てことは、ツキやんが俺を転生させたってことか!?」

「悪いけど、そういうことだ。聞いただろ、ルール説明で。《ギルドは3人から5人で組むことが可能》って。ドグを招待したギルドマスターは俺。つまりこのギルドは今2人だ。俺はちっちを呼びたいと考えている。」

??ツキやんのマシンガントークの情報量が多すぎて頭の回転が追い付かない。

「じゃあ、ちっちを殺すってことか?」

「言い方は悪いけど、そういうことになる。」

信じられない。いくらなんでも、生きている人間を殺すなんて。ツキやんがそんなこと言う奴だと思わなかった。

「ドグ、勘違いすんなよ?ギルド人数が3人に達していなかった場合、メンバー内の人は一人につき一人誰かを招待しなきゃいけないんだ。ギルドマスターにだけその説明がされるから知らなかったよな、先に言えばよかった。ごめん。」

「じゃあ、その義務が課せられているのは俺ってことか…」

「そうだ、誰を呼ぶかはドグが決めていい。ただ、もう一度言う。俺はちっちを呼びたい。」

「…誰も招待しなかったら?」

「俺らはあちら側とで離れるんだろう。」

俺は少しの間考えた。これは仕方のないことなのかもしれない。自分で友達を殺すということだ。だけど、苦悩の末ツキやんは俺を呼んだのだろう。勿論、またあの3人で他愛のない話をして笑いあいたいという気持ちはある。3人で机をくっつけて話をしてた昼休みを思い出す。俺はー



【ギルドに招待する人を選んでね!】

千賀 力

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