第3話 「戦術訓練」
そうだった何かしら抵抗する武器持ってこないといけないんだった。
困ったな、俺には何か武器になるものがないぞ。
「僕の国だと主力武器なこれを君にあげよう。困ったことに僕でもこれを扱うことはできないんだ。」
これはなんていうんだ?見たことない形してるが。
「これは銃と呼ばれるものだ、だが残念なことにこれの真の力を開放したものはいないらしい。この目で解放されるのが見たいなって思ってるんだよね。」
銃ってのがどんな性質かわからんがとりあえずやばい武器ってのがわかった。しかし、これどうやって使うんだ?
「使い方はあとで教えるからそれはどこかにしまっておきな。狙うところによっては人殺せるから。」
そうだったこの練習では殺してはいけなかったんだ。危ない危ない、忘れるところだったぜ。
ん?なんかさっきから騒がしいな、一体何が起こってるんだ?
「もう…
誰かが
「何か騒ぎになってるみたいだ、僕たちもここから出て見に行こう。」
待て、
「もちろんだが何をするつもりなんだい?」
とりあえず襲ってるやつを確認してやばいと思ったら奴の足を狙ってくれ。
「分かった。」
一体だれが何をやってるんだろうか…
「誰が降参だけで許すと言った!?違う!お前が俺様の女にならないかって言ってんだ!」
なんだあの図体のでけえ男は。なるほど、どうりでみんな止められないわけだ。
あれを見るからに
「嫌に決まってるでしょ!なんで知らない人のモノにならないといけないのよ!」
これはもうそろそろ行かないとまずいかもな。よし今だ!
「分かった、行くぞ!」
すごい音が二回鳴った、耳がキーンってするな。
「ぐぁぁ!いでぇぇぇ!」
あんな図体のデカいやつでもさすがに痛がるか。しかしさっきの態度からだいぶ変わって逆に面白いがな。
「だ、誰だ。この…俺様を…ケガさせたやつは!」
この状況で逆にいつも通りの態度なのすげえな。ま、殺してはいけないからここまでにするけどね。
「さっきまであんなに生意気な態度をとっていたのに、今はこのありさまとか実に滑稽だね。」
ハルトが煽るような口調で話しかけている。
「あなたはどこからでてきたんですか?」
俺たちはなあの
「そうなんですね、でも助けてくれてありがとうございます。」
いやいや感謝するならあの金髪の男に言ってくれ、実行したのはあいつだ。
「こうして私を守ろうとしてくれてるから、あなたに感謝をするべきです。」
ハルトは今何をしてるんだ、すこし様子をうかがってみよう。
完全に膝をついてる脳筋みたいなやつに銃とやらを向けてる。もしかしたら一番怒らせてはいけなかったのかもしれないな。
「お前の…持ってるその武器は…なんなんだ?」
まあ俺たちみたいなここの国の者だったらそりゃ知ってるわけない。
「これはねただの
ハルトが持ってるのは何かの模倣品なのか。でもあの形状の物、俺が持ってるのとめっちゃ似てるんだが。
「本物のこれはね無限の可能性を秘めた武器なのさ。使用者によっては死んだりするけどね。」
いや怖すぎだろこの武器。死ぬか死なないかの二択かよ。
「は?じゃあお前の持ってる武器はなんなんだよ。」
「だから言っただろう、これはただ本物を模倣したものだって。」
つまりこの武器の性質に限りなく近づけたものってことか。
「だいぶいてえが立てるぞ。それがただ限りなく近づけたものならこの俺様でも余裕だな。」
マジで立ちやがった、だが結構フラフラしてるけどな。
「あのすみません、この変な石をあなたが持ってる武器に使えることってできますか?」
ん?この武器に謎めいた石が使えるかだって?ま、試してみないことには分からんからやってみるとしよう。
「ありがとうございます、でも触ってみた感じただの石なんですよね。」
ぐあっ、なんだこのすげえ光は眩しすぎる。
「この光は一体。」
あ、輝きが終わった。いうてすぐ眩しさも慣れたな。
ん?この
「おいありゃ一体何なんだ金髪野郎!」
俺も知りたいな、たぶんあいつが一番よく知ってるはずだ。
「あれは、僕の国で伝わる伝説の武器だ。しかしこの…学園で使っていいものではないから見るだけにしてくれ。」
学園でこんなもの使ったらどうなるんだ?
「まあこの学園の敷地全部消し飛ぶね。まあ使用者がちゃんと抑えることができれば普通に扱えるけどね。」
よかったあ。で、これどうやって元に戻すんだ?
「それは僕にもわからない。君が持っておけばいいだろう。」
分からないなら仕方ないな、このまま持っておくとしよう。
「おい君たちさっきの光は何だったんだ?やばそうだから今回の訓練はここまでにするけど。」
あ、のば先生だ。
「じゃあ今日はもう特にすることないから、みんな帰っていいよ。」
やっと帰れるのか結構長かったな。
「よしタツヒロ一緒に帰ろうじゃないか。」
あぁもちろんいいぞ。お前とはもっと話したかったしな。
「ハハッ、なんだそりゃ。」
おいおい今は笑うところじゃなかっただろ!
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