第8話 王女様の訪問

朝起きるとリリが抱き付いて可愛い顔で寝ているので動けないので今日の予定を考えておこう。


うん。特に無いな。


皆で買い物にでも行くか今日はマヤも誘うか隣を見るとサヤも寝ているし、暇だ。


リリを、そっと抱えて横に寝かせると起きてしまった


「ごめんな、起こしちゃったな」


リリ「朝ですから起きなきゃです」


朝からリリに服を掴まれ移動しているハル


まだリリは眠そうにしている


「今日はどの服を着るんだ?」


水色のワンピースを選んだのでパジャマを脱がせて


ワンピース着せて髪の毛をポニーテールにしてみた。


うん。可愛くなった。


リリ「どうですか?」


回って見せてくれた


「可愛いぞ。完璧だな」


喜びながらハルの周りを走る


いい加減に起こすか寝室に向かいサヤの胸を突っつく


サヤ「ダメですハル様そこは・・・」


寝ぼけているようだ、どんな夢を見てるんだよ


脇腹を突っつく


サヤ「いやぁん・・・」


おい、変な声をだすなよ。


リリの教育上良くない危険だ。


ミヤの胸を突っつく


ミヤ「きゃ」


「起きたか?」


ミヤ「・・・」


「胸を揉むぞ」


反応がないので触ろうとした時に


リリ「何してるんですか?」


「起こそうと思ってな」


リリ「お手伝いしますね。」


ミヤの体を揺らして


リリ「朝ですよー起きてください。」


皆を起こしてくれた。


サヤ「おはようございます・・・今日は普通に起こしてくれたんですね。」


マヤ「おはようございますっす」


「朝食を食べたら出掛けるぞ」


ミヤ「はいっす」


サヤ「どこに行くんですか?」


「領地の探索だ」


サヤ「またですか?」


ミヤ「肉っすか?」


「それもだな」


リリ「わたしも、少し食べたいです」


「サヤは留守番か?」


サヤ「行きますよ」


アスモ「護衛を用意致します」


と言うとアスモが部屋から出ていき5人連れてきた


アスモ「私の配下で御座います。皆上級悪魔で戦闘は問題ありません」


「護衛は任せた」


朝食を食べ終わり


4人で町を歩くがリリが遅いので抱え上げる


リリ「大丈夫ですよ。」


「危ないからな」


リリ「はい・・・」


ミヤ「道具屋っす。見て良いっすか?」


「いいぞ」


道具屋「獣人に売るもんはないぞ」


ミヤ「・・・」


「今、何て言った?売る物がないのか?だったら店を閉めろ」


道具屋「なに言ってだお前は」


「売りたくないんだろ?だったら店を閉めろ」


道具屋「何様のつもりだ」


ミヤ「気にしてないっすよ。次行くっすよ」


道具屋「女をいっぱい連れてるからって調子に乗るなよ」


「調子に乗ってるのはどっちだ?獣人がお前に何かをしたのか?」


道具屋「見るだけで吐き気がするんだよ」


「だったらこの町から出ていけ」


道具屋「こいつをやっちゃってください」


店の奥に居た冒険者風の男に命令した


用心棒か?


冒険者風の男が剣を抜いた


衛兵に合図を送ると5人の衛兵が冒険者風の男が抵抗するが捕えられた。


「お前もだよ。命令しただろ」


道具屋も捕えられた


「お前は領主の殺害の首謀者だ。そこの冒険者風の男は領主の殺害未遂の実行犯だ」


道具屋「何処に領主様が居るんだよ」


「お前は察しが悪い奴だな。衛兵に命令してる時点でおかしいと思わないのか?」


道具屋「・・・」


「連れていけ俺もお前を見ると吐き気がしてくる」


ミヤに領主の紋章が左胸に付いたマントを具現化で出して渡す


「羽織って見せてみろ」


ミヤ「はいっす。」


ミヤがマントを羽織ると凄く似合っている


「似合っているな」


ミヤ「貰っちゃって良いんすか?」


「それを羽織ってて文句を言う奴はいないだろ」


サヤ「まぁ文句言ってくる奴は不敬罪ですね」


リリ「ハル様かっこよかったです」


サヤ「クレーマーに見えましたけど。わたしもイラっとしてましたからスッキリしました。」


ミヤ「次は武器屋でナイフを見たいっす」


「あぁ、行ってこい」


武器屋「獣人に・・・あ、いらっしゃいませ。」


「問題は無さそうだな。」


ミヤに衛兵を2人付けとくか


「リリは見たい店は無いのか?」


リリ「んーっと、お肉屋さん」


「それはちょっと待っててあげて」


リリ「あ、そうでしたね。」


「リリに似合いそうなリボンでも見に行くか」


リリ「はい。」


サヤ「わたしには聞いてくれないんですか?ヒドイです」


「じゃあサヤはどこ行きたいんだ?」


サヤ「・・・ありませんよ。わたしには聞かれなかったので・・」


「そうだったか。悪かった。サヤもリボンいるか?」


サヤ「欲しいです!ハル様が選んでください!」


「分かったよ。」


リリにピンクと水色のリボン。サヤには赤と青のリボンをプレゼントしてリリは今日はポニーテールなのでリボンを結んであげた。


リリ「どうですか?可愛くなりましたか?」


リリがリボンを見せようと後ろを向いている


「リリは十分に可愛かったけどさらに可愛くなってるぞ」


リリが顔を赤らめて頬がピンク色になり恥ずかしそうにしていて仕草も可愛い。


ミヤも買い物が出来て笑顔で駆け寄ってきて満足そうだ。


ミヤ「短剣を買っちゃいました」


短剣を自慢気に見せてくれた


町を巡回している兵士が近寄ってきて


兵士「おい。貴様、町の中で剣を抜くとは・・・あ、失礼しました。」


マントの効果は絶大だな。


まぁ後方で衛兵が10人程待機してるし


すぐ後ろに5人アスモが付けてくれた護衛は冒険者の格好で散らばって警戒をしている。


肉串を食べに屋台に向かい移動をして、また大量に買う


店主「いつも、たくさんありがとうね」


リリ「おいしいですから。」


ミヤ「肉美味しいっすから」


サヤ「食べすぎると太るわよバカねこ」


ミヤ「運動すれば平気っすよ?」


リリ「たくさん食べたいのでリリも運動します。」


屋台の飲食用のスペースの椅子に座って食べる


近くに座っていた冒険者風の男達3人が近寄ってきた。


男「可愛い女の子だな。」


リリを見て言った


男「姉ちゃんも可愛いな」


もう1人はサヤに声を掛けている


当然ミヤにも声を掛けるがマントを見てヤバイと思いサヤに声を掛けた


サヤ「ありがとう」


男「一緒に飲みにいかないか?おごるぞ。」


サヤ「仕事中なので」


男「その仕事が終わってからでどうだ?」


サヤ「お酒は飲まないので」


男「嬢ちゃん一緒に遊ばないか?楽しいぞ」


リリに触ろうとする


面倒なので衛兵に合図を送る


男達が衛兵に捕らわれる


「領主の娘の誘拐未遂。側近の職務妨害だな。これ以上続けるなら連行させるぞ。他をあたれ」


注意をして解放すると走って逃げていく。


店の人が驚いていたので謝っておく


「騒がせて悪かった」


店の邪魔になるので帰ることにした。


帰るとアスモが近寄ってきて


アスモ「王城から王女様がお越しです。」


そういえば豪華な馬車が停まってたな・・・


アスモに王女様が待っている部屋に案内をされた


部屋に入るとリリくらいの歳で目の色は金色でブロンドの髪の毛のロンングヘアーでウエーブが掛かっていて綺麗な髪の毛だ。


可愛くて性格も優しそうだ。


お互いに挨拶と自己紹介をした。


名前はルリで11歳で代2王女のお姫様で、魔物からの襲撃で助けて貰ったお礼を直接言いたくて来たと言う話だった。


それ以来、3日間毎日片道1時間を掛けて通っている。


「毎日通うの大変だろ?」


ルリ「そんな事はありませんよ。楽しみに通っています」


「毎日来るんだったら泊まっていけば良いじゃないのか」


あ、つい言ってしまった・・・面倒な事になりそうな気がする


今さら訂正できないし。


リリ「ルリちゃん泊まっていくの?やったー」


リリは同じ歳の友達が出来て大喜びだった。


ルリ「お父様に聞いてみないと分かりませんが・・・」


リリ「泊まれると良いね。」


ルリ「はい。でもご迷惑じゃ・・・」


「そんな事はないから気にしないでくれ」


ルリが笑顔で答える


ルリ「はい!」


サヤが小声で


サヤ「良いんですか?王女様ですよ?」


「大丈夫じゃないか?たぶん」


リリとルリが楽しく遊んでいるので


寝室に移動して横になる


しばらくすると


リリとルリが入ってきて


ルリ「お休みのところすみません・・・」


リリがルリの手を引っ張って連れてきたようだ


3人でベッドに横になってリリが抱き締めてくる


その様子をルリが羨ましそうに見ているので


ルリを引き寄せて軽く背中を軽くトントンと叩いて安心させるつもりでやったんだが・・・ルリにも抱き付かれた。


大家族のお父さんの気分だ。


それからルリの遠慮がなくなってリリがいなくても寝室に入って来るようになったし良く抱き付いてくるようになった。


王女様に懐かれたようだ。


昼食が終わりしばらくするとルリが帰っていく時間だ。


ルリ「今日もありがとう御座いました」


「リリと遊んでくれてありがとな。」


ルリの頭を撫でると満面の笑顔だ


それを近衛の兵士が


近衛「王女殿下に無礼ですぞ!」


ルリ「貴方こそ無礼です。お父様と私の命の恩人にたいしてその言い方はないと思います。お父様が居れば怒られていると思いますよ」


近衛「失礼しました。お許しください」


頭を撫でてこれか。気を付けよ


ルリ「明日もよろしくお願いします」


「わかった。気を付けてな」


翌朝またルリが来た


ルリ「おはようございます」


リリが駆け寄って抱き付いている


ほのぼのとするな。


リリが「庶民ごっこ」と言うのを始めた


ルリに説明をしているが俺には分からないがどうやらお店屋さんごっこの事のようだった。


お店で買い物をしたのが嬉しかったようだな


説明を聞いてるルリは首を可愛く傾げている。


ルリは買い物をした事が無いよな王女様だからな。


「今日は泊まるんだっけ?許可はとれたのか?」


ルリ「帰ってお父様に聞きましたら快諾をしてくださいました。ご迷惑でしたか?」


はい。ご迷惑です。


「いや。大丈夫だけどさ、リリをお風呂に入れるんだけど」


ルリ「私もご一緒します」


「お付きの人達は?」


ルリ「もう帰しました」


「お風呂は知ってる?服を全部脱ぐんだけど?」


ルリ「は、はい。知っています」


顔を赤くして答える


「後でサヤ達と入れば良いんじゃない?」


ルリ「りりちゃんと一緒に入りたいです」


「じゃあ良いけど・・・秘密だからな!俺が殺される」


頭を撫でただけでキレられたんだぞ。


一緒にお風呂に入ったなんて知られたら殺されるだろ。


風呂場に行きリリの服を脱がせているのをルリが見ている


「服を脱がないとお風呂に入れないぞ」


ルリ「・・・」


「一人で脱げないのか?」


無言で頷く


はぁ・・・殺されそうなんですけど


ドレスを脱がすと可愛い胸が出てきた。


ドレスで分からなかったけど思ったより大きいですな。


ドロワーズだけになったルリが立っている


「下着は脱げるよね?」


・・・


「じゃあ掴まって」


ルリが肩に掴まりドロワーズを脱がせると


見てはいけないものが目の前に見える。


ルリ「ありがとうございます。」


と言いお風呂場に入る


2人分のパジャマを出して用意する。


初めはいつも通りリリを普通に洗っていく、後ろで待つルリ


「お風呂はいつもどうしてるの?」


ルリ「いつもは女性の使用人に洗ってもらっています」


「お父さんとかと入らないの?」


ルリ「入らないですね。肌を殿方に見せるのは結婚してからです。」


「そうなんだ・・・」


俺たち結婚してないけど?


リリを洗い終わり


リリ「一番乗りです。」


リリが湯船に飛び込んだ。


次はルリを洗うのだが洗って良いのか・・・


王女様の肌に触って良いのか?


頭を洗い終わり身体を洗う


背中を洗い終わり


「前は自分で洗えるよね?」


どうして良いか分からなくて、おろおろしている様子


ルリ「え?・・・」


・・・


はい。洗わさせていただきます。


「胸がを触っちゃうけど・・・大丈夫?」


ルリ「・・・はい。お願いします」


洗ってると


ルリ「きゃ。すみません。何でもないです。」


柔らかくて弾力もあって形も良いね。


ルリ「もう、良いんじゃないですか?くすぐったいです。」


次はお腹を洗う


お腹は絞まってるね。でも、柔らかい


「次はお尻なんで立って」


おお、お尻も引き締まってプリンとしてるよ。


良い撫で心地だ・・・


ルリ「くすぐったいです。」


したの方も洗わさせて頂きました。


「今度は前なんですけど・・・」


恥ずかしそうに前を向く


ルリ「優しくお願いします。あと、あまり見ないでほしいです。」


言われた通りに見ないよう優しくに洗う。


「終わったよ」


3人で風呂に浸かる


ルリ「有り難うございました。そちらに行って良いですか?」


「いいけど・・・」


ルリが膝の上に乗ってくる


え。・・・おかしくない?


リリ「そこは、わたしの場所です・・・」


「明日はリリだからな。」


リリ「はい・・・」


ルリ「体を支えてくれないと落ちそうです」


ルリのお腹を抱える・・・良い感触だ。うん。


スタイルも良いね。将来が楽しみだな


風呂を出てリリにパジャマを着せて


待っていたルリに新しいドロワーズを出しておいたのを履かせようとしたら小声で


ルリ「リリさんと同じ可愛いパンツを履いてみたいです」


「良いけど何色が良いの?」


ルリ「色が選べるならピンクが良いです。」


ピンクのパンツをだして履かせる


ルリ「可愛いパンツです。ありがとうございます。」


「気に入って貰えてよかった。」

頭を撫でる


可愛い笑顔で喜んでいる


パジャマを着せてやっとお風呂が終わった。

長かった・・・


脱衣所を出るとサヤが目が点になっている


サヤ「何してるんですか!王女様とお風呂ですか!?」


ルリ「内緒ですよ!王女命令です。」


サヤ「あ、はい。」 


「今日はルリが泊まるんで風呂も入れないとだろ?お付きの人を帰しちゃって仕方がなかったんだ、な?ルリ」 


ルリ「そうなんです。仕方がなかったのです」


サヤ「はい。・・・って泊まるんですか?」


ルリ「ご迷惑でしょうか?」


サヤ「いえ。恐れ多くて。」


ミヤ「王女ちゃんお泊まりなんすね。良かったっすね」


ルリ「はい。楽しみです。」


サヤ「良く平気でいられますねバカねこ」


ミヤ「王女ちゃん可愛いじゃないっすか」


サヤ「ココに常識を持った人はいないの?」


「ココにいるだろ。」


サヤ「一番常識がありませんよ。」


「ひどッ」


 

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