第6話 初めての買い物で子供を拾う

アスモと二人で出掛け町を案内をする


「お前買い物は出来るのか?略奪はするなよ!」


アスモ「問題ありません」


アスモに金を渡し果物を買ってこさせる


アスモ「買ってきました。なぜか、おまけをして貰えました」


「そうか、良かったな!それはお前が後で食べろ!」


アスモ「宜しいのでしょうか。ありがとう御座います」


路地裏から子供達が遊んでる声がするが・・・


アスモ「悪魔の気配がします」


「は?こんな町中でか?他にも悪魔が居たのか」


アスモ「上級の悪魔ですが弱っているのか反応が小さいです。どうなされますか?討伐でしょうか?なら私が行って参りますが。」


「見てから決める。案内しろ」


行ってみると子供達から石を投げられ、いじめられている女の子だった。


子供達を追い払い話をしてみる


髪の毛はショートカットでボサボサで色は薄い紫で汚れている歳は10歳くらいか・・泣きながら、うずくまっている。


「どうしたんだ?こんなところで」


女の子「・・・」


アスモ「答えろ!ご主人様の問いだぞ!」


女の子「家に居たら襲われて家族を殺されて逃げてきてこの町に来たの・・・」


アスモ「召喚されるか転移の扉を使って来なければココには来れないはずだが?」


女の子「逃げている時に扉みたいなのに入って逃げてきました」


「そうか、大変だったな。行くところはあるのか?」


女の子「ない・・・です。」


「いっしょに来るか?」


女の子「・・・意地悪しないですか?痛いこともしないですか?」


アスモ「ご主人様が温情をお掛けしているのに。なんだと思っているのだ!!」


女の子「ごめんなさい。」


「良い気にするな。俺はハル呼んでくれ」


女の子「わたしは、リリです。」


「ココに居てもまた、いじめられるだけだろ?飯はどうしてるんだ?」


リリ「人間が捨てたのを食べてる」


アスモ「ご主人様このような悪魔は捨てていくか処分するのをお勧めいたします。」


リリ「え?・・・」


「いや。連れて帰る。それで良いか?リリ」


リリ「うん。うん。」首を必死に縦に振る


「じゃあ。帰るか」


リリ汚れた手を握って歩き出すが


リリがビックリして手を引っ込めるがハルが手を握る


アスモ「ご主人様、汚い子供の手を握られてはご主人様の手が汚れます。」


アスモが機嫌が悪くなったようでリリを睨んでいる


家に着くとサヤが睨んでいる・・・


サヤ「どっから拐って来たのですか!?」


「拐ってはいないぞ。」


事情を話すと


サヤ「まったく・・・仕方ありませんね。ちゃんと面倒を見て上げてくださいね!わたしは知りませんから。」


リリを風呂場に連れていき一緒に風呂に入る


サヤ「一緒にお風呂ですか!?」


「まだ、子供だぞ?何を考えているんだ?」


サヤ「十分女の子じゃないですか!」


「お前が面倒を見ろと言っただろ」


サヤ「・・・ですが」


「風呂の外でうるさいぞ。」


サヤ「すみません。」


シャープをすると泡が黒くなってくるので2回目で白い泡になった。見違えるほどキレイな髪の毛になった。


リンスをして体も汚れていて洗うと透き通る白さの肌になった。


痩せているがちゃんと胸は少しは成長しているんだな・・・


「これでお前は悪魔なのか?擬態か?」


リリ「悪魔です。擬態はしていません。」


「そうなのか・・・キレイな髪の毛と肌だな」


リリ「始めて言われました。いつもは気味が悪いとか気持ち悪いと言われます。」


「ああ、気にするな、そんなの忘れろ。」


リリ「はい。」


リリを抱き上げ風呂に入れる


リリ「なんだか色々有り難う御座います」


「見違えるほど可愛くなったな」


リリ「そうなのですか?気に入って貰えましたか?」


「ああ、気に入ったぞ」


リリを抱きかかえて抱きしめる。


リリが泣き出す


慌てて離し


「嫌だったか。悪かった」


そりゃ知らない男に裸で抱きしめられたら嫌だろうな


リリ「違いますよ。優しくされて嬉しくて安心できて・・・」


「そうだったか。」


もう1度、抱き上げて抱きしめ頭を撫でる。


今度はリリも抱き付いてきた


風呂場の前で待っているのか


サヤ「何をしてるんですか!何で泣かせているのですか!」


「うるさいぞ。」


リリを抱き上げ風呂から出て体を拭いてあげる。


下着と部屋着を出して着せる


うん。よし!可愛くなったな。


それから、家の中では、ずっと俺の服を掴んで後ろを付いてくるようになった。


外では抱き上げ歩いている、子供の歩調に合わせていると日が暮れる。


あ、サヤにエロい格好をさせて遊ぶことが出来なくなったな。


子供の教育に良くないよな。どうしようか・・・


アスモに教育を任せてみよう!


その間にサヤと遊べるかな。


「アスモ、リリの教育係を任せる。出来そうか?」


アスモ「ご主人様のご命令であれば・・・」


「ただし、傷つけるなよ。体にも心にもな」


アスモ「心得ました。」


「まずはリリの能力を知りたい。上級の悪魔なんだろ?」


アスモ「大した能力はないと思いますが・・・」


「別に構わない。戦闘力が欲しくて連れてきた訳ではないからな。」


アスモ「では、何故あのような者を・・・」


「あのまま放っておいたら死んでしまうんじゃないか?可哀想だろ」


アスモ「本当に心の広いお方ですね・・・」


「では、さっそくリリに負担が掛からない程度に調べてくれ」


アスモ「かしこまりました。」


アスモとリリが外に出ていく


リリの出掛ける時用にドレスを出す


「これリリに似合いそうじゃないか?」


サヤ「え?ダメでしょ。こんなドレス着て歩いてたら拐われるでしょ。それに、貴族じゃないのにドレスは着れないですよ」


「え。そうなの?」


サヤ「町中を見ましたか?そんなドレスを着てる人いました?居たとしても護衛付きの馬車で移動ですよ。」


「じゃあ貴族になるぞ」


サヤ「え・・・そんなに簡単になれる物じゃないですよ?」


「大丈夫だろ」


サヤ「なんだか不安になってきたんですけど」


「サヤも貴族になりたいだろ?」


サヤ「もしハル様が貴族になっても、わたしが貴族になる訳じゃないですから。貴族には、なりたくはないですね。そんな柄ではないので。」


「明日に行動に移す。」


ハルも外に出ていく


サヤ「はぁ・・・リリにドレスを着せたい為に貴族にね・・・」


大きな独り言を呟く


ハルはリリとアスモも見守っている


魔法を調べているようだ


アスモがリリに手をあげようとした。


リリが目をつむり叩かれるのを覚悟してる


ハルが反応しアスモを睨み付ける


物凄い殺気をだす


アスモは、殺気を感じ、とてつもない恐怖を感じて全身が動かなくなりその場で座り込む。


改めて力の差の次元が違うと感じた。

命令をされ軽く考えていた、最上級の悪魔が何故、上級悪魔の面倒を見ないといけないのかと仕方なく従っていた・・・

考えを完全に改めよう。

最上級とか考えを捨てよう。

主人の命令ならば喜んで下級悪魔の面倒でもみるし下級悪魔の命令でも喜んで従うぞ。

そして改めて忠誠を捧げよう。


「アスモ、何をしようとしている?さっき言っただろ忘れたのか?お前は別に必要ではないぞ?この世から消えるか?」


アスモ「す、す、す・・・すみません。つい手を・・二度といたしません。」


「リリこっちに来い。」


心配そうな顔で走り寄ってきて座って手を広げているハルに抱き付く。


笑顔になるハル


リリ「調べるのはもう良いの?」


「ああ、もうやらないで良い。」


リリ「わかった。でも、魔法は練習した方が良いかな?」


「リリに任せるぞ」


アスモ「これが最後のチャンスだ、リリに魔法を教えられるか?」


アスモ「は、は、はい。お任せください・・・」


「アスモ、魔物を集められるか?王都を攻めろ」


「王国を助け王にデカイ借りを作らせる。出来るか?」


アスモ「勿論、簡単な事です。私の得意分野で御座います」


「悪いが攻めてきた魔物は殲滅する。魔物には犠牲になって貰う事になるが大丈夫か?」


アスモ「ご主人様のお役に立てて死ねるのです。彼らも幸せでしょう。」


「では、さっそく取り掛かってくれアスモ」


アスモ「行って参ります」


アスモが消える


家の中に入り夕食を食べる


ミヤ「誰っすか、そこの可愛い娘は?」


サヤ「ハル様が町で拾ってきた娘ですよ。」


ミヤ「捨て猫みたいな感じっすか。大事にしないとっすね」


サヤ「そうですね。ばかネコ」


リリはお腹が空いていたのか、もくもくと食べる


「リリもっとゆっくり食べなさい。」


リリ「は、はい。」


あれ?親口調になってしまってる?


サヤ「いつからお父さんになったんですか?」


「俺も今思ってたぞ。」


マヤ「お味の方はどうっすか?リリちゃん」


リリ「おいしです。」


サヤ「アスモさんは?」


「明日の準備で出掛けたぞ」


サヤ「明日の準備って、まさか・・・」


「貴族計画だ」


サヤ「やっぱり・・・」


リリ「貴族ですか?」


サヤ「リリちゃんは知らない方が良いよ」


リリ「わかりました。」


ミヤ「リリちゃん素直で可愛いっす。後で、ぎゅーして良いっすか?」


リリ「はい。」


サヤ「で、リリちゃんは、どこで寝かせるんですか?」


「勿論、俺の隣だな」


リリ「やった!」


サヤ「じゃあ、バカねこの方に寝かせてくれますか?」


ミヤ「え。良いいんすか?やったーリリちゃん一緒に寝ようっす」


「リリを邪魔にするなよ。サヤ」


リリ「サヤさんは、わたしがキライですか?」


上目遣いで潤んだ目でサヤを見つめる


サヤ「そんな訳ないじゃない。嫌いじゃないよ。わたし寝相が悪くてリリちゃんを蹴っちゃうかもしれないから。」


ミヤ「寝相が悪いんすね。サヤは」


サヤ「そうよ。バカねこ」


夕食も食べ終わり


皆でベッドに転がる


ミヤが宣言通りリリを捕まえて抱きしめる


リリも嬉しそうにしている


リリ「お布団に寝るの久しぶりです」


「これからずっと一緒だからな。安心しろ。布団もお風呂も食事も用意してやる。」


リリが抱き付いてくる


リリ「ありがとうございます」


「さぁー明日は早いから寝るか」


ミヤ「明日は早いんすか?」


「ああ予定があるぞ」


サヤ「もしかして、わたし達も?」


「いや。リリとココで留守番しててくれ」


サヤ「ビックリしました」


リリが抱き付いてくるので頭を撫でて寝かし付ける


隣ではサヤが服を引っ張ってくる


サヤを振り返って頭を撫でようと思ったら胸に当たってそのまま撫でる・・・


サヤ「わざとですよね?ねぇ?」


「いや。事故ですよ?」


サヤ「いい加減に胸を撫でるの止めてください。そこ頭じゃないんですけど」


「バレちゃいました?」


サヤ「当たり前です。自分の胸なのですから!」


「いや、触り心地が良くてつい・・・」


サヤ「もう少しだけですよ!今日も特別ですからね!!」


「揉んだりは?」


サヤ「揉んだらすぐに終わりにします!」


しばらくして


サヤ「もう満足しました?わたしも寝れないんですけど」


「ああ、満足だ」


サヤ「頭を撫でてください」


頭を撫でてると、いつの間にか寝ていた。


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