第2話 初めてのお風呂

翌日


昨日のウルフを倒した場所に来た


丁度よくウルフが出てきた


少しコイツらの実力を見るか…


サヤが前衛で押さえている


そこにミヤがある程度の距離を忍び寄り


瞬時に詰め寄り切り付けた。


複数匹出た時は各自戦闘でミヤは


素早さで撹乱しあらゆる方向から切り刻んで最後着に止めを刺す。


サヤは剣士の戦い方だ。うん。


説明する必要もないだろう


次は俺の番だ!


早速実験の開始だ!


「お前らはウルフの回収だ。あとは俺に任せろ。」


2人「「了解です。」」


ステータスにあった具現化を試す


魔法の具現化…出来るのか?


ウォーターショットをイメージして


撃つ。


使えるじゃん!威力もイメージ通りで問題なし。


魔法は詠唱しないと使えないが具現化はイメージすれば使えるし威力のコントロールもイメージすれば良い


使い勝手が良すぎる。まさにチートだね


次はファイアーショット。


次はアイアンショット。ビー玉ほどの鉄球が飛んでいくと言うより弾丸だねあれは。


とりあえず実験終了だ魔法の具現化が出来る事が分かった。


後ろで見ていた2人を見ると驚いている


「何?どうした?」


サヤ「詠唱なしですか?前衛の意味が無くなると思うのですが」


「え?必要だよ!1人じゃ寂しいじゃん?可愛い娘がいた方が良いじゃん?色々と詳しいし。」


サヤ「え?何ですかその戦力外通告は!私は飾りですか!マスコットですか!?」


ミヤ「わたしは頑張るっすよ。荷物持ちとか。解体とか。暗殺とか!色々と役に立ちますよ」


「何言ってるの?パーティ解散しないよ?したいのか?」


サヤ「ずっと一緒です!」


ミヤ「ずっと付きまとうっす」


「付きまとうってなんだよ!違うだろ。」


ミヤ「じゃあ一生添い遂げるっす」


「添い遂げるって結婚かよ、結婚した覚えはねぇよ。」


猪が現れこっちにスゴイ勢いで向かってくる


猪の前に岩壁を作る


スゴイ勢いで追突し気を失う


「ミヤ、止めを刺せ」


足音も無く移動し止めを刺す


ミヤ凄いな。怒らせると恐そうだ


いや。こえぇよ。アサシン


ミヤ「終わったっすよ。」


あ、はい。ありがとうございます。


「あ、あぁ。おぅ」


サヤ「まだ、続けますか?」


「町に近くて川がある場所あるか?」


サヤ「案内しますよ」


サヤの案内で良い場所に着いた。


「良いなココ気に入った」


自然豊かで獣にも魚にも困らなそうだ


拠点を作るか・・・


寝室、リビング、風呂、キッチン、異空間食材保存庫、異空間倉庫。


近くに解体場に異空間倉庫を作った。


最後の仕上げに結界と不可視化を張った。


結界は登録した者しか入れないようにした。


サヤ「えっ!?何ですかコレ」


ミヤ「スゴイっす!!」


サヤ「こんな物も作れるのですか!?凄過ぎです。」


ミヤ「さっそく解体場見てきて良いっすか」


「あぁ、良いよ」


ミヤ「ついでに解体もしちゃうっす」


サヤ「わたしは何をしたら・・・」


「ゆっくりくつろいでれば良いんじゃない?」


サヤ「あ、はい」


家の中に入りミヤはどうして良いのか分からず


周りを見回し立ったままである。


「椅子あるから座れば?」


サヤ「あ、はい。」


なんか緊張している感じだ


「サヤは料理とか出きるの?」


サヤ「え?何で急にそんな事を?あまり得意ではないですね」


「ミヤは料理とか出来んの?」


サヤ「ばかネコは料理は好きみたいですよ。味は知りませんが」


「あ、ココ風呂作っておいたぞ。入ってきても良いぞ」


サヤ「えっ!?お風呂ですか?そんなものまで。」


サヤが席を立ちお風呂を探し脱衣場で服を脱ぎ


風呂場に入ると・・・お湯がない!!!


サヤ「ハル様!!お湯が無いのですが!!」


「あ、忘れてた。」


風呂場に入ってくるハル


サヤ「え、あ、ちょっ!」


急に入ってきたハルに動揺し隠れる場所も無く慌てる。


「悪い。忘れてたわ。今お湯いれるな」


お湯を入れるイメージで湯船を満たす。


「お陰で良い物が見れた!」


サヤ「良い物ってなんですか!小さいってバカにしてます?」


「バカにはしてないだろ。膨らみかけで可愛い胸だから良い物って言ったんだが」


サヤ「・・・バカにしてないなら良いです!」


「なんか悪かったな。」


サヤ「謝らないでください!」


風呂場から出ていくハル


「ゆっくり入ってて良いぞ。お前着替えくらい用意しとけよ」


サヤ「忘れてました!」


「裸で出てくるつもりだったのかよ」


サヤ「お風呂に入る事なんて無かったんですから」


「部屋着を置いておくぞ」


サヤ「えっ!?ありがとうございます。」


「ちゃんと洗えよ」


サヤ「あ、はい。」


シャンプーとリンスと石鹸出して無かったな・・


また、風呂場に入ってくるハル


サヤ「きゃ。何ですか今度は!」


シャンプーとリンスと石鹸を出して


「シャンプーとリンス使い方分かるか?」


サヤ「何ですかそれは!知りませんよ」


「シャンプーは髪の毛を洗う石鹸だ」


ハルがシャンプーを手に付けミヤの髪の毛を洗い出す


サヤ「何をしているんですか!」


「髪の毛を洗ってやってるんだろ。使い方が分からないって言うから」


サヤ「・・・ありがとうございます。」


「シャンプーが終わったらリンスな。これで良い匂いになってサラサラになるぞ」


サヤ「はい。」


ハルが石鹸を手に付け背中を洗い出す


サヤ「石鹸は知ってますから!!恥ずかしいですよ!!」


「なんだよ。サヤに触れるチャンスだったのによ」


サヤ「不純な事考えていたのですか!」


「不純かは分からないが可愛かったから触りたいと思っても仕方ないだろ」


サヤ「何ですかその言い訳は!じゃぁ・・・背中だけならお願いしますよ・・・」


言ってみる物だな・・・ラッキー


「よし。じゃあ髪の毛をどけろ。石鹸が付くぞ」


小さい背中でスベスベだな。


サヤ「もう終わったんじゃないですか?恥ずかしいので早くしてください」


「あぁ。終わった。楽しかったぞ」


サヤ「楽しいって何ですか!?やっぱりバカにしてますよね!」


「そのままの意味だろ。お前の背中を洗えて楽しかった。それだけだろ」


サヤ「なら良いですけど・・・。」


「また洗ってやるよ」


サヤ「恥ずかしいのでやめてください!」


「なんだよ。嫌だったか?」


サヤ「嫌では・・・無かったです。」


「じゃ洗わせてくれな」


サヤ「だから恥ずかしいって言ってるじゃなですか!」


「気が向いたら言ってくれ」


サヤ「気は向かないと思いますけど」


風呂場から出ていくハル


次は解体場の説明でもしに行くか


解体場に入り


「使い方は分かるか?」


ミヤ「あ、今解体だけしてるっす」


「そっちに解体前のやつを入れておいて保管な。で、こっちが解体後のやつを保管しておけな。どっちも劣化はしないから傷まないぞ」


ミヤ「ホントっすか!便利でスゴイっす」


「サヤに聞いたんだが料理を出来るのか?」


ミヤ「料理は好きっすよ」


「夕飯頼めるか?」


ミヤ「えっ!?作って良いんすか?」


「あぁ。頼む」


ミヤ「解体が終わったら作るっす」


「解体そんなに急がなくても大丈夫だぞ?」


ミヤ「傷まないんでしたね。つい終わらそうとしちゃうっす」


「キリの良いところまでで良いぞ」


ミヤ「はいっす。」


「お風呂も用意したから入って良いぞ」


ミヤ「えっ!?マジっすか。急ぐっす」


家に戻る


サヤがお風呂から出て椅子に座っていた


サヤ「どこに行ってたんですか?」


「解体場に使い方を教えに行ってた」


サヤ「そうだったんですか」


「その服似合ってるな」


サヤ「・・・何を言ってるんですか!やめてください!恥ずかしいです。」


ミヤ「お風呂はいるっす!!どこっすか?」


「あっちだぞ」


風呂場を指差す


ミヤ「了解です!!」


直行するミヤ


「はぁ・・・やっぱり着替えを用意してないな。ついでにシャンプーの使い方を教えるか」


サヤ「やめてください!!!わたしが教えますから!」


「そうか。じゃあ頼む」


部屋着を用意して渡す


風呂が無事に終わり


夕飯の用意も終えて夕食になり


ミヤ「出来たっすよー」


ミヤ料理上手じゃん!


「旨いぞコレ見た目だけかと思ったけど、スゴイなミヤ。」


ミヤ「え。マジっすか!?良かったっす」


「明日からも頼むな。」


ミヤ「はいっす!」


食事も終わり


寝室のベッドの上に3人で座って話をしてる


「そういえばミヤってネコの獣人だよな?尻尾ってどうなってんだ?」


ミヤ「え?ないっすよ?見ます?」


と言いベットの上に立ち上がりお尻を見せようとパンツに手を掛ける・・・


サヤが慌てて止める


「何をやってるの!!ばかネコ!ハル様に何て物見せるのよ!」


ミヤ「見たいのかと思ったっす。バカはヒドイっす」


なんだよ。良い所だったのに!


「しっぽは無いんだな。耳だけか」


ハルが耳を触る


「モフモフで気持ち良いな。」


ミヤ「わたしも気持ち良いっす。」


サヤ「なに二人で楽しんでるんですか!」


「お前も触りたいのか?」


サヤ「ばかネコの耳なんか触りたい分けじゃないです!」


ミヤは気持ち良くなりハルに膝枕をしてもらっている状態になる。


サヤ「ばかネコ。なにハル様に膝枕してもらってるのよ!!」


ミヤ「気持ち良くてつい・・・」


「なんかサヤが機嫌が悪いみたいだからもう寝るか!」


サヤ「そうしてください。」


サヤはハルと距離を取り壁の方を向き寝る


妬きもちか?


ハルはサヤを抱き寄せると手が胸に当たり良い感触


サヤ「きゃ。」


「そんなに怒るなよ」


サヤ「怒ってませんよ!胸触ってるんですけど?」


「触り心地が良くてつい・・・な」


サヤ「ついな、じゃありませんよ!いつまで触っているんですか!」


「悪かった」


寝返りをしてマヤの方を向く


サヤが服を引っ張ってくる


「何だ?」


サヤ「何で、ばかネコ方を向くんですか!」


「お前機嫌悪いしな、近寄ると危険だろ」


サヤ「機嫌悪くないですし、危険じゃありません」


「なら良いけどよ。」


サヤが自分から近寄ってきたのか、さっきより近いのでサヤの髪の毛からリンスの良い香りがする。


「お前の髪の毛良い香りがするな」


サヤ「な、な、な、何を急に言ってるんですか!」


「お前うるさいから、もう寝ろ」


と言いサヤの腰に手を回し赤子をあやすようにトントン叩く。


サヤ「わたし赤ちゃんじゃないですよ!」


「嫌なら止めるが」


サヤ「嫌じゃないです・・・」


「じゃあ、黙って寝ろ」


サヤ「はい・・・明日は寝る時に頭を撫でてくれますか?」


「ああ、気が向いたらな」


サヤ「はい・・・お願いします」


サヤ(な、な、なに言ってるのわたし!!)


勇気を出してサヤもハルの腰に手を回し抱きついた。


サヤの機嫌も直ったか。


しばらくするとサヤから寝息が聞こえてきた。


よし。寝よう。

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