KAC20233 “ぐちゃぐちゃ”🍲



◇ 合コンを “ぐちゃぐちゃ” にする 女子 ◇



あの日――――。


事件は、嵐のようにやってきた。


 ◇



「猫さん、ナベさん!

 お願い (;´・人・)  人手が足りなくて困っているの!」


「おぉ、えぇぞ。

 おまえさんに貸しが出来んなら、なんだってしちゃるけえ。

 ハハハハッ!!」


「じゃあ、お願いね!

 今日の合コンは、どうしても 外したくなかったのよぉー」



  はて?



「合コンとは?」

「コンパとは、『会社・仲間・交際』を意味するcompanyの略よ」


そういう事を 聞きたかったワケでは ないのですがね・・・。


「おぉ、コンパか!

 綺麗なネェちゃん、たくさんじゃろな?」

「うんうん。もちろんよ」 (´▽`)


どうやら、猫田さんは合コンを甘くみているようですな。


単なる「飲み会」いう認識で「合コン」に出かけてしまうと、思いもよらぬ事態に巻き込まれたり、空気の読めない人認定されてしまうこともあるんですよ――。


「でも、美羽さん。こんな年寄りが、混じってもかまわないのかね?」

「だいじょうぶよ。カツラと化粧で、うまく 誤魔化してあげるわ」


「なんじゃ? 若作りでも させてくれるんか。

 ハハハハッ!」

「外務省に勤めている 28歳のイケメンがくるのよ~

 いい種 しぼり採るわよ~!」




最近、やや腰が曲がり気味な吾人は160㌢代に見えるかもしれない。

猫田さんは無理だろう。いまでも背筋をしゃっんとなさるので、180㌢という大柄な女性になることでしょうな。


猫田さん。御年おんとし77歳。果たして、どのように仕上がるのか?



――まぁ。これは、バケモノでしょうな。



 ◇



貸し切りの店内に、恐怖の表情を浮かべたウエイター。



何事かと思いつつも、入ってきた若い衆が、恐怖の悲鳴を上げるまで・・・3秒。


吾人の膝に座る愛茉エマちゃんをみて笑顔の男性・・・2秒。


「お子さんですか? 可愛いですね」・・・1秒。


そう言ってもらえると嬉しいです、と顔を上げ、目が合った瞬間。


彼らは、悲鳴を上げた。


もう“ぐちゃぐちゃ” でした。


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