【和風F】城南宮「源氏物語花の庭」に行ってきました(その1)。

 京都市の南にある城南宮という神社に行ってきました。

 神苑に「源氏物語花の庭」というものがあり、源氏物語に登場する植物が植えられているとのことで前から見に行きたかったのと、13日には中国古典楽器の演奏があるというのでそれを聞きに足を運びました。


 今回は、「源氏物語花の庭」の植物紹介の前半です。次回は後半、次々回に中国古典楽器の話を描こうと思います。


 城南宮のウェブサイトによれば「延暦13年(西暦794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い、国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀り、城南大神と崇めたことが城南宮のご創建と伝え、城南宮とは平安城の南に鎮まるお宮の意味です。」とのこと(※1)


 京都市内を南北に走る京都市営地下鉄烏丸線の最南端の竹田駅が最寄です。

 京都駅から3駅南ですね。


 4月29日に曲水の宴を催すことで有名なので、GWの始まりを告げるテレビニュースなどで紹介されるかもしれません。


 名前はよく聞くので有名寺社として観光客がいっぱいなのではないかと恐れていましたが、それほどでもなくてよかったです。

 竹田駅から15~20分歩き、周囲に城南宮に匹敵するほどの観光名所がないので(鳥羽離宮や安楽寿院などありますが)、そんなに観光客で混まないのかもしれません。


 源氏物語の庭も、4月上旬ではシーズン外のものが多かったかな……という印象です。

(そもそも椿と枝垂れ梅がメインのお庭のようです)


 それでもいくつか興味深いものがありましたのでご紹介します。


「ヤマアイ」と「ヤエムグラ」がありました。


 ヤマアイは山藍です。Wikipediaによれば、藍といっても青色系統の色には染まらないそうです。また、古代の「山藍」が今「ヤマアイ」と読んでいる者かどうかもちょっと微妙らしいですw


 森の下草として群生していることが多いのだそうで、小説でもそういう描写に使えるかもしれません。

 4月の第二週でポツポツ花が咲いているところです(写真は※2)


 ヤエムグラはWikipediaによれば「節ごとに狭い倒卵形の葉を8枚ほど輪生する」とあり、城南宮にあったのもこれでした。

 ですが、Wikipediaによるとば古典作品のヤエムグラがこれとは限らないとの記述があります(※2)。


 センダン(楝 アフチ・オオチなどとも呼びます)は、木はありましたが葉も花もまだでした(※3)。


 ツゲ、オニクルミ、ウツギがありましたが、鷲生は不勉強でピンときませんでした。またWikipediaなりなんなりで植物の特徴を頭に入れてから再挑戦したいです。

(※4)


 訪問したものの季節外れだったり知識不足だったりで今一つ手ごたえを感じられなかった今回ですが、ヤマナシ(山梨)の花の開花にはバッチリ間に合い、おお!と気分が上がりましたw


 4月上旬は京都市内のあちこちの桜を目にすることが多く、園芸用に洗練された桜の花に比べると、梨の花は清楚で可憐で、その一方、素朴な感じがしますね(※5)。


 中華ファンタジーでも「梨花」って女性の名前に使われてそうですよね。

(ここでざっと検索したら「薬屋のひとりごと」に「梨花妃」というキャラがいました)。


 今回はこれまでで、また次回に続きを書こうと思います。


 *****


 ※1 城南宮ウェブサイト

 https://www.jonangu.com/


 ※2 ヤマアイ・ヤエムグラの写真をXに投稿しています。

 https://twitter.com/washu72802210/status/1779800286011511224


 ※3 今回の城南宮では葉も花もまだでしたが、一応説明板と木の写真は撮りました。

 https://twitter.com/washu72802210/status/1779803187777802397

 昨年、花の咲く季節に京都府立植物園で撮った写真があります。

 https://twitter.com/washu72802210/status/1661301460225888261


 ※4 ツゲ、オニクルミ、ウツギの写真も説明板だけでスミマセン。

 また、植物に詳しくなったら改めて見に行こうと思います。

 https://twitter.com/washu72802210/status/1779804557142642945 


 ※5 梨の花はちょうど咲いていていい写真が撮れましたw

 https://twitter.com/washu72802210/status/1779804891566780644

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