祈雨奉幣に関する論文を読みました。

 1月4日になって、えらく気分が塞いでいるところに、X(旧Twitter)で「共感性疲労」という言葉を見かけました。


 鷲生は神戸出身です。

 阪神淡路大震災時は京都にいたものの、郷里の大災害にあれこれ思ったこともありまして。

 その辺の記憶が掘り起こされて、自分が思っている以上にちょっとしんどくなってしまったのかもしれません。


「共感性疲労」については、情報を遮断するのも大事なのだそうで。


 そこで。

 鷲生が年末に図書館から借りて来たものの、明らかに「学術書です!」な装丁に怖気づいて読まずにいた本を手に取ってみました。


『平安時代の神社と祭祀』という本です。※1

※https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001832151

 その中の「平安時代の祈雨奉幣」という論文に用があったのです(著者は並木 和子さん)。


 といいますのも。

 鷲生は次回作に平安ファンタジーを考えており、雨神としての龍を登場させようかと思っているのです。


 とはいえ。

 借りてはきたものの、もちろんハードカバーな上に布張り。少し前の学術書らしい威厳がたっぷりで……。ちょっとなかなか手が出ませんでした。


 ただ、これくらいアカデミック寄りの文章を読んでいると、現代社会のあれこれから心がすっと離れられたのも確か。


 また、思ったよりは読み易くて、トライしてよかったです。

 内容は……。

 平安時代のどの神社が祈願先に選ばれて、そのグループ分けは何によっており、どう変遷したか。

 それぞれに誰が主体となってどのような立場の人が派遣されたのか。

 こういったことを史料から考察するものでした。


 ただ、この論文中の語句をネットで検索していて思ったんですが。

 鷲生はまず、Wikipediaの「雨乞い」とかの項目に目を通しておこうと思いました。


 *****


 鷲生は「共感性疲労」をきっかけに手元の本を手に取りましたが。


 被災地で避難所暮らしが長引くと、メンタルも大変です(鷲生の「共感性疲労」どころの話ではなく)。


 今は電子媒体もあるので、電気が自由に使えるようになればメンタルに必要な読書(もちろん漫画も含め)も出来るかと思います。

 もし、紙の本の寄付とか募っていたら、鷲生の手持ちの中で出せそうなものを出したいと思います。


 今日は近くのショッピングモールのアプリに能登半島地震の募金のお知らせが載っているのに気づきました。

 また、いつも利用しているふるさと納税の民間サイトにも特設ページができています。

 些少ですができることをしたいと思います。


 鷲生が描こうとしている次回作では、旱害という災害に立ち向かうことになりそうです。

 災害の多い日本で、読む人が明るくなれるような物語になってくれればいいなあと思います。


*****


※1 『平安時代の神社と祭祀』(国立国会図書館のサイトを挙げておきます)

※https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001832151


あと、個人的に後で読もうと思ったWeb情報のURLを個人的な手控えに残しておきます。

「「御幣」が捧げ物として持つ本当の意味

そこには、その時代の最先端があった」

 https://www.kokugakuin.ac.jp/article/133492

「五龍祭―雨乞いをする陰陽道の祭祀」

 https://yamimin-planet.com/five-dragons/

 龍穴読経


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