昨年「河原院」の石碑を見た写真が出てきました。

 能登半島地震の被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。


 また、地震発生時、鷲生が京都で確定申告の書類作成中だったことから、「ふるさと納税」を使った被災地支援の話を前回の記事に書いております。

 ↓

「懐を痛めなくても可能な被災地支援『ふるさと納税』」

https://kakuyomu.jp/works/16817330661485429107/episodes/16817330669320947617


 *****


 年末に空き容量を作るためにスマホの写真を整理していたところ、12月半ばに「河原院」の跡地に行ったときの写真を見つけました。

(※1)


 五条河原町に行く用事があり、そこから少し寄り道した場所に石碑が立っているのです。


「河原院」というのは、嵯峨天皇皇子で平安前期の左大臣源融の邸宅です。

 この源融は『源氏物語』の光源氏のモデルの一人とされ、光源氏が建てた「六条院」にも「河原院」が投影されています。


 この「河原院」で有名なのは、陸奥塩釜の風景を模し、大阪湾から海水を運ばせて「塩焼き」をさせて楽しんだというお話。


 灰原薬さんの『応天の門』(※2)にも源融と「河原院」が登場します。

 この漫画の中の彼は、とても光源氏のモデルとは思えないキャラですが(でもエエ味のおっさんです)。


 *****


 もう一ヵ所、「河原院」の跡地だと言われている場所があります。

 京都駅から徒歩10分の位置にある渉成園(枳殻邸)です。


 この2カ所、京都市内のわりと近い位置にありますが、場所としては別です。

 鷲生は京都市生涯学習振興財団が作成した「平安京復元図」を持っていますが(※3)、やはり「河原院」は石碑のある五条河原町の方で、現在の渉成園ではありません。


 とはいえ、渉成園はここはここでエエ場所なんですよ~。

 東本願寺の飛び地で、庭園がとても趣深いんです(※4)。


 鷲生はここがアートの展覧会場となったので入ったことがあるのですが、四季折々に何かのお花が咲くように作られているので、それに合わせて頻繁に来たいところだと思いました(そう思いつつついつい季節は過ぎてしまうのですが……)。


 先ほども書きましたように、京都駅から徒歩10分です。

 遠方からお越しで京都駅の近辺で時間が余ったときなどに、ここを訪れてみられてもいいんじゃないかと思います。


 入場料というか、「庭園維持寄付金」500円を受付で払う必要はありますが、その代わり立派なガイドブックが貰えます。


 *****


 今年の大河ドラマ「光る君へ」に合わせ、紫式部に関連する3つの都市が共通のWebサイトを開設されています(※5)。


 その中に福井県の越前市が含まれているのは、紫式部が越前国に赴任した父についていって、一時期を過ごしたからです。


 市内には「紫式部公園」(※6)というものがあり、釣り殿を模した平安朝風の庭園があるのだとか。


 この越前市は、能登半島地震で被害の大きかった石川県のすぐ西隣。

 ここもだいぶ揺れて、大変だったのではないでしょうか。

 早く日常が戻ってきますように。


 適切な時期が来れば、この紫式部ゆかりの越前市から、金沢市などに旅行に行きたいなあ~と思っています。


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 ※1 写真をX(旧Twitter)に投稿しております。

 https://twitter.com/washu72802210/status/1742412824830464169


 ※2 灰原薬 『応天の門』 https://www.shinchosha.co.jp/book/771742/


 ※3 鷲生は京都市平安京創生館に行った時に、事務の方から購入しました。

「京都市平安京創生館」https://heiankyosouseikan.asny.ne.jp/


 ※4 東本願寺Webサイト「各施設のご案内 渉成園」

(※https://www.higashihonganji.or.jp/about/guide/shoseien/


 ※5 「紫式部ゆかりの地 宇治市 越前市 大津市 観光ポータルサイト」

 https://murasakishikibu-kanko.jp/


 ※6 「紫式部公園」越前市観光協会公式サイト

 https://www.echizen-tourism.jp/travel_echizen/visit_detail/20


 なお、別の公園では「大河ドラマ」展が開かれているそうです。

 https://www.city.echizen.lg.jp/murasakishikibu/





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