面白そうな本格平安ファンタジー小説見つけました『仮面後宮 女東宮の誕生』

 平安ファンタジー小説として前から気になっていた松田志乃ぶさんの『仮面後宮 女東宮の誕生』(※1)を読みました。


 すごい本格派です!


 冒頭部分の漢字率の高さ! 和風で本格という雰囲気が色濃くたちのぼりますね~。


 その序章を過ぎると、ヒロインの日常の描写になって柔らかい文章になりますが、それでも平安文化を感じさせるような漢字使いでムードたっぷりです。


 鷲生が驚くのは、登場人物同士が和歌で問答するシーン。

 これ、おそらく作者様のオリジナルでは?

 すごいですね……。


 ストーリーはヒロインが次の東宮の座を目指すというものです。

 

 出版社のサイトからあらすじを引用します↓(※1)


「謎の疫病が猛威をふるう京の都——。多数の庶民が命を落とし、宮廷もまた、東宮(皇太子)が立て続けに死亡するという前代未聞の事態に陥っていた。そこへ強力な予言力を持つ老巫女から神託が届く。曰く、次の東宮には一時、皇女をたてるべきであると。ただちに候補となる皇女が選ばれるが、早くに両親を亡くし、田舎で寂しい暮らしを送る火の宮も、その一人だった…!?」


 ただし、この本、実は……。

 この1冊だけでは話が終わらず、最終ページで殺人事件の犠牲者らしき死体が発見される場面で終わります。

 読書メーターでも言われていますが、「これから始まる物語の序章的な内容」ですね。

 まさかこのラストシーンで物語が終わりっつーことはないと思いますので、続きが楽しみです!


 また、今週は図書館で杉本苑子さんの『散華 紫式部の生涯』を借りてきました!


 鷲生は若いころ、杉本苑子さんや永井路子さんの歴史物を読むのが好きでしたので、たぶん一度くらいは読んでいるかと思いますが。

 ウン十年前のことですので内容は忘れているだろうと思います。なので、新鮮な気持ちで読めるでしょうw

 週末の読書が楽しみです!



*****


※1 『仮面後宮 女東宮の誕生』

https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/4086804883


※2 『散華 紫式部の生涯』 

https://www.chuko.co.jp/bunko/2023/09/207416.html

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