【和風F】【中華F】「正倉院展」行ってきました!その4

 今日も鷲生が行ってきた正倉院展の振り返りです。


 まずは本展示の目玉ともいえる「平螺鈿背円鏡 」(※1)。

 すっごくゴージャスでエキゾチックな鏡です!

 今回の正倉院展のポスターや、Webサイトのトップ画像に使われています。(※2)。


 正倉院宝物検索(※3)には似たような品がいくつかありますが、「南倉70」というのが出展されていたようです。


 この宝物検索での説明文は下記の通り(そして展示会場にも同じ文章がありました)。


「鏡背に螺鈿で花文をあらわした鏡。花心や花弁、葉の中心には赤い琥珀を嵌め、文様の間地は黒い樹脂様の物質に水色や白色、緑色のトルコ石の細片を散りばめる。」


 それぞれが鮮やかな色で、きらびやかです。

 こういった品々を使える人々は本当に高貴な立場だったんだなあ~と目で見て実感しますね。


 なお、同じ展示には「大きいけれどまったく装飾がない鏡」もありました(※4)。

 展示会場の説明では「これだけ大きいのに装飾がないのは珍しく、後で装飾を加えるつもりがあったのかもしれない」とありました。


 あまり宣伝されていませんが、鷲生が「おお!」と思ったのは「斑犀如意」(※5)。

 如意というのは仏具で、「孫の手」を大きくしたような形をしています。この如意は77センチだとか。


 展示の説明によれば、持ち手の部分の青色は良質なラピスラズリだそうで、今でも鮮やかな瑠璃色です。

 また、「手」の部分に、小さな花のように、宝石をはめ込んであるのがカワイイと感じました(仏具だそうですけどw)。


 読売新聞の正倉院展の紹介記事では、作家の澤田瞳子さんもこの品に注目されたとか。

 記事からコメントを引用しておきます(※6)


「手間暇をかけた装飾が施され、奈良時代の人々のエネルギーを感じる。現在でも通用するデザインで、ちりばめられた小さな飾り金具もかわいらしい」


 そしてこの如意には、その如意専用の同じ形をしたケースもありました。

 わざわざこのような形のケースを作るのですから、丁寧に扱われていたのですね(※7)。


 今日はここまでで、次回はやたらリアルな「すっぽん」の容れ物のことを書こうと思います。


 ※1https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000014631&index=45


 ※2「正倉院展」ポスター

 https://shosoin-ten.jp/


 ※3 正倉院宝物検索

 https://shosoin.kunaicho.go.jp/search/


 ※4「漫背八角鏡」

 https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000010105&index=0


 ※5「斑犀如意」

 https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000014556&index=4


 ※6「読売新聞」のニュース

 https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20231027-OYTNT50186/


 ※7漆如意箱

 https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000014557&index=5

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