【和風F】【中華F】「正倉院展」行ってきました!その3
鷲生が奈良に見に行ってきた「正倉院展」について書き綴っております。
今日はその3回目です。
まずは、本展示の見どころの一つ「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」を取り上げます(※1。
今回の正倉院展の目録の表紙に画像が使われているとーっても華やかな品です(※2)。
「正倉院宝物検索」での説明は以下の通り。
「長梨形の胴と曲がった頚を持つ四絃の琵琶。螺鈿や玳瑁を用いて飾り、捍撥〈かんばち〉には白象に乗って楽器を奏でる人物を描いた革を貼る。正倉院宝物の螺鈿の中で、唯一アワビ貝が用いられており、日本製の可能性が高い。」
X(旧Twitter)で「思ったよりもずっと大きい」と感想を呟いている人がいらっしゃいました。
鷲生も大きいなあと感じました。
全長97センチだそうですから、1メートル近いです。
バイオリンとかよりはずっと大きいですね。ギターとかが同じくらいでしょうか。
薄いガラスケースに立てて展示されているので表も裏もじっくり見られました。
頸のあたりで弦が巻き取られているのも見られました。
鷲生が今後和風・中華風ファンタジーを書く際には、登場人物に調弦させてみるのもいいかもしれませんw
撥受けの「白増に乗った人物」の絵はとても西域風ですが、日本製の可能性が高いとのこと。
それでも西の方にはこんな服装の人々がいるというイメージは伝わっていたのですね。
裏面の螺鈿は本当にゴージャス。
これだけ華美な品物を手にできる貴人というのは、庶民にとって本当に雲の上のような存在だったんだろうな~と感じ入りましたよ。
その展示室の隅にあった「鳥草夾纈屛風」も素敵でした(※3)。
「夾纈」というのは、染め方の一種で板で挟むのだということまでは知っておりましたが。
板で挟んでその隙間に染料を流し入れるとは初めて知りました。難しそう……。
(鷲生はスタンプみたいに板に染料を塗って押し付けると勘違いしてました)
近くには「象牙の物差し」(※4)や「刀子」(※5)の展示もありました。
刀子は、紙を切ったり、木簡を削ったりするために帯にぶら下げていたのだとか。
一種の文房具なんでしょうね。
近くには犀の角でできた「犀角杯」※6がありました。
素材を活かすためか、シンプルなデザインですw
日本にいない動物の角ですから、とても珍重されたのではないでしょうか。
今日はこのくらいにして、次回、再びド派手な螺鈿細工の鏡のお話をしたいと思います。
※1
「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶」
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000014802&index=6
※2 第75回正倉院展目録(令和5年・2023年)
https://narahaku-netshop.com/items/632bb84b0f9a2268d74bd87c
※3
鳥草夾纈屛風 第3扇 https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000020034&index=20
鳥草夾纈屛風 第4扇
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000020035&index=21
※4
白牙尺
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000010039&index=5
もしくは
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000010038&index=4
※5
斑犀把漆鞘黄金葛形珠玉荘刀子
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000012110&index=13刀子 )
※6
「犀角杯」https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000010040&index=0
、実物を見た人の感想として「大きい」というものがありました。
かえですおうぞめらでんのそうのびわ 螺鈿飾りの四絃琵琶 1面 全長97.0 最大幅40.5
平
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