【和風F】風俗博物館の展示「冊子作り」
平安時代の王朝世界を四分の一のドールハウスで展示している風俗博物館。
今回の展示で興味深かったのが「紙」についての展示です。
王朝文化では、色や形にこだわった紙が使われていたとはもちろん知っていましたし、博物館・美術館での日本史関係の展覧会で、その実物も何回か目にしています。
ただ、今回の風俗博物館の展示で、それらの紙が貴族の邸宅で作られていたことを知りました。
風俗博物館では、『源氏物語』「梅枝」から「明石の姫君の東宮入内のために、
紙を切る女房、切った紙を継ぎ合わせる女房、書写する女房、糊付けする女房が、せっせと働いていますw
人形展示だけではなく、色んな技法で作られた紙の実物大展示もありました。
写真をX(旧Twitter)にポストしています。
https://twitter.com/washu72802210/status/1720332424448704865
https://twitter.com/washu72802210/status/1720332439879610716
https://twitter.com/washu72802210/status/1720332913261289523
糊付けについては「粘葉装(でっちょうそう)」についても解説がありました。
ふう……こういう具体的な展示を見ていると、こちらも本当に平安時代の貴族のお屋敷で働いているかのような気持ちになりますね~。
ファンタジー小説を書く妄想がはかどりますw
あと、展示期間中に九月九日を迎えるからか、「重陽の節句」の展示もありました。
「紫式部日記」に、紫式部が、主家の藤原道長の正妻「倫子」から菊の着せ綿を賜ったという記述があるので、それにちなんだもののようです。
女主人が綿を菊にかぶせ、女君二人が菊酒を飲み交わしています。
X(旧Twitter)の写真はコチラです↓
https://twitter.com/washu72802210/status/1720333273954664952
鷲生の書いた小説の中に、年嵩のベテラン女房と、主人公の女武人とが簀子縁で酒を一緒にたしなむ場面が出てきます。
女「武人」なので、女房装束ではない設定ですが、女同士で酒を手に語らうのはこんな感じだったのかな~と思ったりもしました。
↓
和種の書いた平安ファンタジー小説はコチラです↓ よろしければ来年の大河ドラマ「光る君へ」に合わせてお読みくださいませ~。
「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」
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